アエティア地方、不治ヶ原。相変わらず焼け焦げた土と岩場が広がる、植物の一つもまともに根付かない傷ついたままの土地だ。それでも大規模な戦闘があったのはコロニー9とコロニーシグマのぶつかり合いが最後だ。ここ暫くは大きな戦場にはなっていない。
兵士の死によって浮かび上がる粒子がこの土地から漏れ出た血のように見えたのをふと思い出した。一時的に静まっているのを考えると、この赤黒い土は瘡蓋と言ったところか。このまま二度と血なんて流れなければいいのに。そう願わずにはいられない。
ノアから貰ったデータは目標の金属から半径二百メテリまで範囲を絞り込んである。反応が示しているのはロッツォ古戦場跡だ。不治ヶ原の北西にあり、朽ちてしまった鉄巨神が都合良く目印になっている。
鉄巨神横にアーモリーを着陸させ、互いの姿を見失わない範囲で個々に捜索を開始する。探す金属はノアのラッキーセブンと同じ物、つまりオリジンの金属だ。どんな見た目の金属なのかが微妙に想像出来ない。一応教えてはもらっているが。
「なんか膝の高さくらいまでの謎の機械のパーツに紫の光が走ったヤツ? 語彙力ないだろ」
「誰もオリジンを見たことがないので……」
セインの文句も言いたくなる気持ちは正直理解できてしまう。かと言って"オリジンの金属"と称されても「見た目は?」と訊くだろう。結局出てくる答えは語彙力のない表現になってしまう。
とりあえず踏む地面の感覚が何となく違う所や、土が盛り上がっている所を軽く掘ってみたりと地道に探していく。
幸いアーモリー内に手持ちの小さなスコップが二つ積まれていたので、有り難くお借りしている。セインは素手で探していて少し申し訳ないのだが「女の子の手に傷を付けさせられない」との理由らしい。やはり身体の性別の違いで謎の区別をするのはよく分からない。
そんな中でミヤビが嬉しさを隠しきれない声を上げた。
「トワちゃん、セインさん! これじゃないかな?」
手を振るミヤビの元へ向かうと、地面から鈍い色を放つ何かが顔を出している。
「なんか膝の高さくらいまでの機械のパーツに紫の光が走ったヤツだ……」
「セインさん、ノアの情報と一言一句同じです」
思わずセインが固まるくらいには見事にオリジンの金属が地面に突き刺さっていた。オリジン本体から離れているのにも関わらず紫色をしたラインは光ったままだ。不思議な技術である。機械に詳しいセインでも、見ただけではどのような技術が使用されているのか分からないらしい。
「んじゃ、さっさと掘り起こすか」
——ざ、りっ。
不意に背後から音がした。自分達が出した音ではない。三人以外の誰かが石粒を踏みつけた。
反射的に振り返りながら、誰がいるかも認識する前に
「メビウス……!」
鎧の細部から判断するに出会うのは初めてのメビウスだと分かる。しかしメビウスはメビウスだ。奴らがどこまで此方側の情報を得ているかは不明だが、目の前に現れるという事自体が危険な状態に変わりはない。
首筋を冷や汗が伝う。この三人では戦闘に不向きすぎる。トワもミヤビももっと戦いが得意な者がいて成立する戦法しか取れない上に、一人では敵を倒しきれない程に弱い。セインも本業はメカニックであり前線で活動する兵士ではない。
状況としてはトワのREX、ミヤビの真流・葛、セインの二本の短剣——今回は抜刀に成功したようだ——がそれぞれ手の中に現れている。それに対してメビウスは異形の姿になったり得物を構えている訳ではない。一見すると無防備でただ突っ立っているようにしか見えないが、マスクから覗く微かに灰がかった薄青の瞳は油断ならない。指の動きや呼吸まで見逃しそうにないどころか、心の奥底まで見透かしてきそうな瞳だ。
そもそもメビウスの目的は何だ? 流石に愚問すぎる。オリジンの金属以外に無い。何処で情報を掴んだのかなんて知る由もないし、今は大して重要ではない。
金属が集まればウロボロス達は大海の渦を突破し、オリジンへと乗り込んでくる。ならばそもそも向かう為の手段である船を完成させなければ良いだけの話だ。必要なのは六つなのだから、その一つだけでも奪い取ってしまえば船は完成しない。代替手段が存在したとしてもすぐに補えるとは思えない。
最優先事項はオリジンの金属を回収する事だ。それを遂行するにはアーモリー操縦者であるセインの無事も必須だ。彼を攻撃の中心に据えるのはまず考えられない。ミヤビの
——ボクがやるしかない!
この中でメビウスに勝てる可能性が最も高い武器はREXだ。たとえ負ける可能性の方が遥かに高くてもゼロではないから。負けたとしてもセインとミヤビが想いを繋いでくれる。少しの時間だけでも稼げれば何とかなる、何とかしてみせる。
"
柄を強く握り、剣を振ろうとした瞬間——。
「強くなれたんだね」
メビウスが口を開いた。
優しく詠うように、叶わないと知りながらもう一度聞きたいと願っていた声で。
飛び出せなくなった。ほんの一瞬前まで目の前のメビウスを絶対に斬る覚悟だったのに。
出来ない、出来る訳ない。
だって、このメビウスは、この声は。
REXを持つ手が情けなく震えている。息が上手く出来ない。視界がブレる。頭まで揺れてきたが、何とか、倒れてはならないと自分に言い聞かせて脚に力を入れ直す。
まだ、まだ確定した訳じゃない、偶然声が似ているだけ、目の色もちょっと近いだけ、きっと、マスクの下の顔は知らない人、誰かの真似をする能力を持っているだけ、動揺を誘うのが目的だから、駄目だ、相手の思う壺にはまってはいけない、違う、違う違う違う違う、違う! 目の前にいるのはメビウスだ! あの人なんかじゃない!
「やはり君は僕の見込んだ通りだった」
メビウスが右手を後頭部へ伸ばす。
「持たざるが故におくりびととして、成人の儀を一人で担える程に大成した」
マスクが解けてメビウスの素顔が現れる。
「それに留まらずにもう一つの
ライムライト色の綺麗な髪を首の後ろで緩く一つにまとめて、記憶のままの穏やかで優しい顔をして、初めておくりをした時に抱きしめるかのような声音で褒めてくれた、彼が。
「クリス、さん……!」
「僕もとても誇らしいよ、トワ」
どうして、メビウスに。
「クリスさんって、トワちゃんの……」
「……単なる知り合い、ってレベルじゃねぇな」
ミヤビとセインが状況を察しはしたが、警戒は全く解いていない。目の前にいるのが誰であろうと今のクリスは
「ごめんね」
笑顔を崩さないままにクリスが告げると同時、柔和な印象とは真逆の身長程はある禍々しい大剣が両手に顕現する。動けないトワの右からセインが踏み出し、左にいるミヤビが扇を重ねてエーテルエネルギーを溜め、放つ。
「させっかよ! デッドリーバイト!!」
「
セインの刃とミヤビのエネルギーが触れる寸前、クリスは目を閉じたまま大剣を地に突き刺しアーツを唱える。
「……リゾルートショック」
弾けるように赤紫の衝撃波が円状に広がり、セインとミヤビの二人だけを後方へと吹き飛ばした。いつものトワならば二人に駆け寄るなりしただろうが、クリスの存在に意識を引っ張られている。ミヤビとセインの悲鳴も耳に届いているのに、どうしてもクリスから目が離せない。
クリスの右目がぼんやりと赤く光り、円を捻った紋様——メビウスの証が浮かび上がる。
「駄目だ! 目を見るな!!」
セインの叫びも既に遅く、トワはクリスの瞳に魅入られていた。身体の力が徐々に抜け意識も保てなくなっていく。まるで眠りに誘われるかのように。
「ゆっくりおやすみ」
意識を完全に手放す直前に見たのは、記憶と全く相違なく微笑むクリスの穏やかな笑みだった。
***
力を完全に失い倒れ込むトワの身体をクリスが受け止めた。そのまま両手で抱え上げたが去ることはせず、立ち上がりかけているミヤビとセインを再度視界に捉えた。
「一つ、頼まれてはくれないか」
「……なら、その子を離してから言うんだな」
メビウスがする頼み事などろくでもない物に決まっている。
セインはクリス、否メビウス・シーの目的がオリジンの金属ではない事をやっと理解した。触の日に見ていた成人の儀で、アグヌスキャッスルにいたメビウスがトワのおくりの能力に言及していたではないか。命の輪廻からの解放に限らず、彼女の意思一つで命の解放も拘束も思いのままだと。
メビウスはそっちを欲しがった。ウロボロス体となれる他六人は殺しさえすれば脅威ではない。しかしトワは殺すよりも生かしたままで、メビウスに都合良く利用できるだけの価値がある。彼女が狙われていても何らおかしな話ではない。
——けど、多分それだけじゃねぇ。
それ自体が目的ならばシーが此方に何かを頼む理由がない。このまま彼女を連れ去ればそれで目的は達成される筈だ。
「すまないがトワを一度僕に預けてほしい。僕がやりたい本当の目的は彼女自身ではない」
「適当な事言って、騙されるとでも思ってんのか!」
先にトワを取り戻すのが先だと判断した。全力のバタフライステップを顔面に叩き込んでやろうとするも、意外にもミヤビがセインの腕を引っ張り制止してきた。
「待って! クリスさんの話、聞いてみましょう……!」
「ハァ!? メビウスだぞ、話なんかまともに取り合ってやる相手じゃ……」
「クリスさん、トワちゃんの大事な人なんです! おくりを教えてくれた、ケヴェスでとっても優秀なおくりびとなんだって言ってました!」
ミヤビはクリスの目を見て、そこに陥れたり後ろめたい色が無いのを感じ取っていた。想いに人一倍敏感で同じおくりびととして通ずる何かがあるミヤビだからこそ、今のクリスからは他のメビウスのような濁り切った想いは見えないと判断できる。
「……分かった。でも俺が信じるのは君だ。もしもあいつが次に変な動きをしたと俺が判断したら、今度こそ顔面ぶん殴りに行く。いいな?」
「はい」
ミヤビが改めてクリスへと向き直る。クリスがトワや此方に危害を加えないと信じてはいるが万が一、本当に万が一を考えていない程ミヤビもお気楽ではない。クリスの挙動を見張る為と彼の話を聞く態度として真正面から向かい合う。
怖いけれどミオやセナはこの感情を何度も乗り越えてきたから。自分だってもうただ後ろでおくりをするだけの存在でいる訳にはいかない。未来を望む彼女達の隣に立つのなら、少しでも相応しい姿であらねばならない。
この場でクリスの話を真正面から聞き止める事がミヤビの決意を示す最初の一歩だ。
そんなミヤビの姿を見て、クリスは柔らかく笑った。
「ありがとう。まず端的に言おう。ノア達をケヴェスキャッスルへと向かわせてほしい」
現在クリスはメビウス及び執政官としてケヴェスキャッスルを任されている。エムの件で執務をこなせなくなったエヌの代理だ。つまり自分の管轄区域にウロボロス達を誘い出したい。
準備としてオリジンの金属を一つ用意してはある。それでも充分ではあるが、もしも他の場所から余剰に金属が見つかった場合はウロボロス達はまずキャッスルへとは来ない。アグヌスキャッスルとは異なり、未だに解放されていないケヴェスキャッスルに足を踏み入れるには相応の理由が必要だ。
「だからトワちゃんを連れてくんですね」
「向かわせて何をするつもりだ。ウロボロスを殺すつもりなら話にならない」
セインの問いにクリスは笑みは崩さず、目を伏せて答えた。
「少し振り返ってほしいだけさ」
ノア達ウロボロスが目指している地平は"力ある者"だけが到達できる場所だ。メビウスを討ち倒し、未来を望んで切り拓く。その言葉は理想であると同時にあまりにも強い。勝者の論理であり、紡ぐのも届くのも勝ちを納めた者に限られる。
では力の無い者はどうなるのだろう。敗者は置き去りにされて消えてしまうしか道は残されていないのだろうか。
「世界が再生されない可能性、世界が再生されてもシティーの人々の命の行く末はどうなる?」
今の彼らはそれらを一切考慮していない。
立ち止まれとは言わない。寧ろそれを踏まえた上で進まねばそれはメビウスの辿る道だ。クリスが求めているのは"それでも、前へ進む"という答えであることに変わりはない。
「ただ、命を選んではいけないんだ」
もしも彼らが勝者のみが未来へ進む資格を持つと考えていたのならば、クリスはノアだろうと容赦無くその想いを叩き折る。
過去のアイオニオン、千年程前にそれを実行しようとした存在がいた。今とは逆にシティーの新たなる命のみを選び未来へ進もうとした
一見理想の世界にも思えた。戦いを繰り返すケヴェスとアグヌス、世界を支配するメビウスを捨て去り、人本来の姿をしたシティーの者のみで未来へ向かう。命の奪い合いに疲弊した彼らにとってはあまりにも魅力的な提案だっただろう。
しかし命を選んでしまえば、その先の世界でも選ばねばならない瞬間が必ず訪れる。
選んだ未来の中で相応しくないと判断されたのなら、今度はシティーから捨てられる命が生まれてしまう。想いとは傲慢なものだ。何一つ不自由はなく、理想の世界を築いた筈でも人はその"先"を求めてしまう。先を求め、不要と判断したものを捨て去り、勝者だけが残る。
そうして行き着くのはアイオニオンと何も変わらない世界だ。人と人が争い、殺し合い、やがて己を滅ぼしてしまう。
ウロボロス達は"弱き者"にどう向き合い、どう行動するのか。その答えを彼ら自身から聞きたいとクリスは願った。
「……トワはね、もう答えを出しているんだ。弱い人でも道を選べる世界へ連れていきたい、未来へ踏み出すのを恐れる人の手を引きたいと願っている」
世界を元の姿へ
今ここで一度ウロボロスから引き離しておかねば、クリスの問いに対して彼女が答えてしまう。それだとウロボロス達には甘えとなってしまうから。
「ならよ、それ、トワにも言ってやればいいじゃねぇかよ。大事なテメェの為なら喜んで協力する子だぞ」
「そうですよ……! トワちゃん、クリスさんのことを私に話してくれた時本当に嬉しそうだったんです。でも貴方の最期をおくれなかったことはとっても悔やんでて、力になれるって知ったら人質の振りだってしたと思います」
「……それも考えたんだけどね、そうしたら今度は僕をメビウスから助け出そうとする子でもあるんだよ」
ウロボロス達が命の取捨選択をする事なく、全ての人の為に今の世界を壊す覚悟を改めて出来たのならば、もう後は進むだけだ。そこにクリスのメビウス——特にゼットからの支配の解放などに労力を割いている時間はあまりにも無駄だ。
「だから彼女にとっては『特別な能力を持つトワを攫った悪役の
頼まれてくれないかな」
このクリスの発言を信じるか否か。
セインは正直疑いしか抱いていない。口先では何とでも言えてしまう。このままクリスにトワを連れていかれてしまえば、基本的に自身とミヤビだけでは取り返す術は無い。ウロボロスであれば可能だろうが、もしもクリスがウロボロスを手にかけてしまえばそこで終わりだ。
でもミヤビはクリスの瞳を信じたいと言った。ここで頭ごなしにクリスの頼みを切り捨てるのは、ミヤビに対してあまりにも無礼だ。
「呑んでやる。だがその子に手を出せば地の果てまで追いかけてでもテメェの首を俺が斬る。コアなんて破壊しないで何度でも斬り落としてやる」
「私も、ミオやセナ達がいなくなったら貴方を許しません。……みんなは絶対に貴方の用意した壁を越えると信じています」
「……ありがとう」
礼を言うクリスの表情はメビウスらしくなかった。安心して、少しだけ疲れた顔をして彼は静かに笑っている。
「これも、持っていってください」
ミヤビは自身の赤い紐の髪飾りを外し、眠ったままのトワの手の中に握らせた。
「私とミオのお揃いのおくりびとの紐です。私も貴方に大切な物を預けます。必ず、トワちゃんと一緒に帰ってくると信じているから。
……トワちゃん、クリスさんはきっとトワちゃんの知ってるクリスさんのままだよ。大丈夫。私、待ってるからね」
白く柔らかい右手が金の髪をそっと撫でた。
ミヤビの行動が済んだのを確認したセインが最後にと、クリスにある疑問をぶつけた。
「なんでメビウスになった。ウロボロス達を未来に進ませたいなんて言う奴は永遠の今なんて望まねぇだろ」
「僕は昔からメビウスみたいなものだったよ。千年前に成人の儀を始めた時から、ずっと」
アイオニオンにおいて一番初めに成人の儀を行ったのはクリスだった。それまで執政官が兵士の首を斬り落としていた儀式を、笛の音でおくるものへと変えたのは千年前の彼自身だ。
クリスがおくりびととなったのはある一つの疑問からだった。おくる者とおくられる者の間にある想いとはどんなものなのだろう、おくりびとの存在意義、おくるという行為そのもの。
そうして得た答えは記憶が潰えても想いは残るという事実。
どんな名を持ち、どんな風に生きたのかは残らない。でも想いは誰かへと受け継がれて、消える事なくこの世界を生きていく。
「沢山の人の想いを知りたかった。だから繰り返す命の輪を己の意志では断たなかった。成人する前に僕は必ず己の意志で死を選んだ。……成人してしまったら再生はされないからね」
トワやオーツ家始祖が
だから今更メビウスにされたとて変わらない。もし"この瞬間"にメビウスにされた事に意味があるとしたら、クリスが一つ前の自分で抱いた未練が原因だろう。
「ノアの調べが聞きたかったんだ。本当のおくりびととしての彼の調べをどうしても聞きたかった。ミオを喪った経験を経て、彼はやっと自分だけの
きっと、これから聞かせてくれる」
セインは大きく溜め息を吐いた。
「くだらねぇよ、本当に」
「そうだね。僕の我儘ばかりだ」
「違ぇよ。こんな事考えてるテメェを面白半分でメビウスにした親玉がだよ。人の感情だとか想いとか、なんも考えないで命で遊んでんのがよく分かるわ。胸糞悪ぃ。
……ほら、往けよ、テメェの道をよ。俺が引き立て役になって背中蹴り飛ばしてやる」
クリスはその言葉に僅かに驚いた表情を見せたが、口角を上げてもう一度礼を告げた。早く行けと吐き捨てるように言えば、ゆっくりと頷き紫の光と共に跡形も無くその姿を消した。
「……んじゃ、連絡するか」
「私、上手く話せる自信ないのでセインさん、良いですか?」
「おうよ。初めて見るメビウスがいきなり来て戦ったけどトワを連れてかれた、キャッスル担当とか言ってた、とか伝えるか。ノアにも縁深いみたいだしわざとクリスの名前は言わないでおくか。サプライズだ」
「意地悪ですよ……」
「違うよ、性格悪いって言うんだよ。……ミヤビは金属の周り軽く掘って引っこ抜きやすくしといてくれ。話が終わったらそれ回収してサモンさんのとこ持ってくぞ」
「はい。頑張ります!」