とある神狐録β   作:赤狐イナリ

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箱の中身

久しぶり、それか初めまして、前作の最終話から大体10か月近く経ってるらしいね。

最近はゴタゴタに巻き込まれる事は無くなって東方の世界と現実世界をよく行き来してるよ。

もしかしたらボクに会えるかもね。

そして数年前から東方の世界と現実世界で奇妙なことが起こってるらしい。

 

???「三狐神、またこの『箱』よ。」

 

あ、ちなみにボクの名前は三狐神牡丹(さぐじ ぼたん)。

こんな名前ではあるものの男だ。

 

三狐神「うーん、友人に頼もうにももういっぱいいっぱいだしなぁ...」

 

そう、幻想郷にも現実世界にも箱があちこちに置かれているのだ。

中にはガリガリに痩せこけた子供。

子供の見た目は角が生えていたり動物の耳が生えていたりと様々である。

友人は施設で実験されていたのでは?との見立てだったがそんなこと考えたくも無い。

 

三狐神「自分で育てるしかないのかね。

とりあえずこの箱は持って帰るよ、情報ありがとう。」

 

そのまま徒歩で帰路に着いた。

 

 

◯

 

 

三狐神「うーん、4人もいるのか。」

 

ちなみに中にはオオカミの耳と狐の耳が付いた子供(女の子)が2人ずつ。

ボクはロリコンではない。

そして箱には一枚の紙。

『この子たちをよろしくお願いします。』

 

三狐神「ケッ、巫山戯たことを。」

 

ガリガリに痩せこけるほど食事を与えず更には身体の至る所に青アザが見られるほどの暴行を受けた痕跡。

こんなことをしておいて...血も涙もないのだろう。

 

「とりあえず診てもらうしかないわな。」

 

ボクは箱を持って友人の元へと向かう。

 

 

◯

 

 

???「私のところはもう容量いっぱいって言わなかったっけ?」

三狐神「いや、今日は別要件。」

 

友人と言うのは医者だ。

名前は星月と書いて『せづき』と読む。

初見じゃ絶対読めない。

この星月という医者はとても優秀なのだ。

 

星月「私の説明ありがとう。で、要件は?」

三狐神「この子たちの傷って治せられる?」

星月「治せられるけど、また『箱』から?」

三狐神「その『箱』から、全く困ったモノだよ。」

 

今年に入って10箱は見つかった。

 

星月「まあ治療自体は数十秒で終わるから...育てるの?」

三狐神「だって頼れる友人キミくらいしかいないけどその友人が無理って言ってきたんだもん。」

星月「私が悪いみたいに言うな、治療終わり、とりあえずだけど応急処置はしといたから、

後はあなた次第、どうやら施設でいろいろさせられてたみたいよ。」

三狐神「ありがとう、精一杯頑張ってみるわ。」

 

さて、これから一段と忙しくなりそうだ。

 

 

◯

 

 

???「おかえり、友達と浮気してきた?」

三狐神「あの人は友人であって浮気相手ではない、以上。」

 

浮気だなんて失礼なことを。

さっきボクに浮気疑惑を掛けてきたのは『箱』から育てた謂わば家族のようなものだ。

名前はハタ。

ハタは主に料理を作ったりといった家事全般をしている。

料理に関しては現実世界で動画を撮ってそれをアップロードすることを生業としている。

(小説の中ですので真に受けないでください。)

ちなみに背中からサメの背びれが生えている。

 

ハタ「お〜、三狐神が子供作った〜(棒)」

三狐神「...殴っていいか?」

ハタ「やめてくれる?衝動的に殴り返すかもだから。」

 

こんなことを言うがハタも施設で実験されて最終的には捨てられた身だ。

多分理解はしているハズ。

 

???「...ここは?」

ハタ「お、起きた。」

???「え?ついこの前まで施設にいた...」

ハタ「え?別人じゃない?」

 

訂正しようとしたがどうにもその気が起きない。

お前だって施設とやらにいたくせに。

 

???「ですよね... 」

ハタ「嘘嘘、つい数年前まで施設で実験されてた。」

???「やっぱり!」

ハタ「もう心配はいらない、自分の後ろにいる狐が何とかしてくれるから。」

三狐神「責任をボクに丸投げすんな。」

ハタ「で、4人の名前は?」

???「私の名前は吹雪(すいせつ)って言います、他の方々は知りません。」

 

知らないんだ、恐らく本名ではなく番号で呼ばれていたから尚更知らないのだろう。

 

ハタ「とりあえず4人のことは任せて、三狐神はできる限りのことでいいからやって。」

三狐神「了解。」

 

いざという時には頼りになるのがハタである。

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