某、槍のヒーロー、でござる   作:テムテムLvMAX

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槍山「個性で飛ばすのはいいけど蹴りはダメってそりゃ無いよ」

相澤「なら本編で飯田天哉はボール蹴ったか?」

作者「知らね」


作者「感想で貰ってた蹴ったからやり直し問題、あくまで個性を使ったボール投げなんでヤオモモみたいなものを作る個性は100%個性なのでOKだと思うんですよ
逆に飯田君みたいな個性が身体機能の延長上にある物でも、それでボールを蹴るのはそもそも競技として成り立たないんですよね。ボール飛ばしでいいんですよ。ボール投げと言う名称にしている理由がないんですよね

ということで蹴って無効にされた槍山の事はギャグ空間だった事にして無視して下さい、ボールは何しても飛ばせばいいです」


槍山「証明しようとして自己破綻するな」


チームトライデントその6

 デモンストレーションの記録は無効という話、あれ冗談だったみたいでござる。個性使っていい時点でやり方は何でも良いんだとか。

 

 絶対不審者扱いした事を根に持ってるでござるよあの生きミイラ

 

 

「失礼な事考えた?」

 

「ハラキリジャッジメントはご勘弁を……」

 

「保身の速さだけは一流だな」

 

 

 これは前世から持ち込んだ技能故どこのプロヒーローにも負けないでござるよ。

 

 さて気を取り直して体力テストに挑むでござる、種目はボール投げ、握力測定、走り幅跳び、持久走、上体起こし、反復横跳び、50メートル走、一般的な体力テストと種目自体は変わらないでござる。

 

 特に語ることもないのでサラサラと流していくでござる。

 

 

「某の握力は162でござるな」

 

「それよりもその変身が気になるケロ」

 

 

 握力は162、高いとも低いとも言えないで記録でござるな

 

 

「走り幅跳び! ちぇりぉ!」

 

「なんか一人だけ棒高跳びしてない?」

 

 

 走り幅跳びは棒高跳びのやり方で26メートル程でござる、競技性が違いすぎてこれで良いのか迷うでござる。某がもう少しレベルアップしたらタオパイパイのように飛んでやるでござる

 

 

「レッツ反復横跳び、シュバババ」

 

「普通だ!」

 

 

 反復横跳びは45回、身体能力で乗り切った! というか反復横跳びで槍を活かすほうが無理ゲーでござらぬか

 

 

「ボール投げ!」

 

「槍サッカーの間違いじゃねーのか」

 

 

 ボール投げは流石に得意分野なので1568メートルまで記録が伸びたでござる、頑張れば大陸間弾道槍出来そうじゃござらぬか? 

 

 

「これなんだっけ」

 

「引き締めろ! マッスル!」

 

 

 上体起こし50回。

 

 その後もテストは続き皆各々の個性を活かして個性無しではありえない記録を次々に出していく、記録は個性の相性が露骨に現れているため得意不得意がくっきりと見て取れる

 

 ……そして某は気が付いた、上様が全然個性を使ってない事に……身体能力に影響しない個性だからあえて使っていないのでござるか、それとも使えない理由があるのでござろうか……

 

 ここは耳打ちで話しかけるのが得策、周りに聞かれない声で上様に話しかけた

 

 

「上様? どうしたでござる? 個性はお使いにならんのでござるか?」

 

「え? いや……その……」

 

「あの入試の時に実技試験したでござろう? アレを乗り越えた個性があるのではござらぬか? 飯田殿が言っていたでござるよ?」

 

「ええと、あるんだ。あるんだけど使い方が難しいんだよ……」

 

 

 そう言うと上様は視線を手へ移した、握る、開く、握ると繰り返すその動作に某は可能性の一つとして思い当たることがあった、オタク特有の突拍子もない仮説の上に仮説を重ねるような発想が脳を支配して駆け巡ったのでござる

 

 

「もしかしてその個性、オールマイトの?」

 

「……っ!?」

 

「なんてそんな事無いか……ってその反応はYES?!」

 

 

 あからさまに動揺されたのでいやでも某は気がついてしまったでござる、目と鼻と耳が口よりおしゃべりだったのは後にも先にもこの瞬間だけでござろうなぁ……

 

 

「……冗談が真になってしまったでござるな、とりあえず何も言わずそのまま話を聞くでござる。個性はイメージが第一でござるよ、某はよく分かるでござる、諸事情で某も個性に振り回された事があるでござるからな」

 

 

 思い出すのは転生してから4年過ぎたあの日……個性が自分に目覚めた時でござる、異世界から来た某は個性の加減がよくわからず自分自身を槍に変えてしまったことがありその状態から一ヶ月戻れなかった事があったでござる。

 擬槍化願望は無いので全然喜べなかったでござる……美少女なら良かったのに。

 

 

「そうな……んだ……」

 

「上様は秀才でござる、頑張るでござるよ。では某の助言は終わるでござる」

 

「ありがとう、何とかなりそうな気持ちになってきたよ」

 

「某はいつでも力になるでござるよ」

 

 

 

 

 

 

 ★

 

 

 

 

 

 相澤消太、またはイレイザー・ヘッド。そう呼ばれる俺は雄英高校の教師でもある。

 

 今年は見込み有るやつが多いが、やっぱりヒーローになる自覚はまだまだ足りない。学生のうちから鍛えられるだけ鍛える、3年と言う少ない期間で詰め込みヒーローになるか……この仕組みは本当に合理的なのかは……今は置いておく。

 

 

「さて……残すはボール投げか」

 

 

 現時点で残った競技はボール投げ、ほとんどの生徒は記録を出している、麗日お茶子はその個性を使って記録∞を叩き出し、爆豪勝己は爆風を使って700メートル近く飛ばした。

 

 そして順番は緑谷出久に回る、現状最下位か……他の種目では特に目立った記録はない、全国平均(個性無使用)の記録とほぼ同じだ。

 

 

「投げろ」

 

 

 そう緑谷に声をかけた、さてどんな個性だ……ん? 

 

 

「チッ」

 

 

 緑谷の個性発動と共に俺も個性を発動する、俺の個性は個性を消す個性……見ている間は個性が消える、瞬きしたら解消される。ドライアイなのにこんな個性だよ

 

 

「あれ……ウソ……確かに発動したのに」

 

「俺が止めた」

 

 

 さて、なぜ個性を止めたのか語るべきか。

 緑谷の個性は本人と異様に噛み合ってない、今さっきそれを確信した、実技試験の時もそうだったが体がついていけない程に個性の出力が高い、普通なら個性は本人に合わせて成長していくものであり相応のブレーキも備わっている

 

 だが緑谷の個性は調節バルブやブレーキがない、出来てない。

 よって無意味に体を壊すのは合理的ではないと判断して個性を消した

 

 ここは釘を刺しておく、叶わない夢を追わせ続けるほど俺も残酷じゃないからな

 

 

「緑谷、お前は体を壊して助けられる側に回るつもりか?」

 

「そんな事はっ!」

 

「お前が望まなくとも助ける事になる」

 

「……はい」

 

「あと一回、さっさと投げてしまえ」

 

 

 冷たい様だがここで個性を制御できなければ望みは薄い、いや無い。緑谷にとってもここで辞めさたほうがいい

 緑谷が最後の準備に入った、あとはどうなるか見ものだな

 

 

「(相澤先生の言うことはその通りだ、いつまでも倒れてる訳には行かない! だから今ここで……っ!)」

 

 

 雰囲気が変わったな、何をするつもりだ。また同じようになるなら本当に除籍だぞ

 

 

「スマァァァッシュ!」

 

 

 いや違う! 力を指に限定したのか! おいおいこの場でやってくれるじゃないか……あんなに個性に振り回されていたのによくやったな……ま、これに免じて除籍は許してやるか

 

 

「……やるじゃないか」

 

「相澤先生嬉しそうでござるな」

 

「生徒が優秀で俺は嬉しいけどね」

 

「除籍しようとしてた人がなんか言ってるでござる」

 

「あ、あれ合理的虚偽、つまり嘘だから」

 

「もうやだこの先生……でござる」

 

 

 

 

 ふ、だってここは雄英高校、理不尽をひっくり返すヒーローを育て上げる所だ

 

 

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