バカとドジとウマ娘   作:否ビティ

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更新遅れて大変申し訳ございません。
これからはできるだけ間隔が開かないよう努めます。
ドトウ視点です。


バカと女装とウマ娘(下)

この惨状は、はい、大体予想のついたものでした。

 

ことの始まりは明久さんが私とゴルシさんのせいで補修室送りになっている間のこと。

過去の自身へのしがらみ(詳しくは教えてくれませんでした)から解放され、気持ちのいい、綺麗な笑顔をするようになったアヤベさんから今週の初めから送られてきたメール、それは

 

 

 

Toメイショウドトウ

 

「今、カレンチャンと一緒に『アキちゃん、ネットアイドルデビュー計画』をたててるんだけど、あなたはどう思う?」

 

Fromアドマイヤベガ

 

どうやら彼女はしがらみと同時に社会の常識からも解放されてしまったようです。

というかそれって、本人の意志と人権ガン無視じゃないですか。

明久さんが自分からそんなことするなんて言うことはおそらく一生ないですし、しかもそれが(文面から見て)女装も絡むとなれば尚更拒むでしょう。

 

ドトウ「・・・一応瑞稀さんや玲さん達に伝えときますか・・・」

 

いくら明久くんに好意を抱いて、尚且つ彼の女装を見て喜ぶような彼女達であっても流石にこれには首を横に張るはずです。

 

ドトウ「とりあえず、メールしましょうか。」

 

こうして私は彼女達にこの事について知らせることにしました。

 

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そしてメールを送って5分後、

 

Toドトウ

 

「「「OK、全力で協力する。土屋(君)も呼んでおく。いつその計画を実行する?」」」

 

From瑞稀・美波・玲

 

ドトウ「そんな・・・全員ノリノリですぅ・・・!?」

 

明久さんには本当に人権とかそういったものがないようです。

というかそんなに皆、彼の女装が好きなんですか!?

 

ドトウ「それとなんかしれっと土屋さんまで誘うことになっていますし・・・」

 

おそらくアキちゃん・・・もとい女装明久さんの写真の在庫補充や新作商品の追加のために来るでしょう。なんか瑞稀さん達から彼な新しいアキちゃんの抱き枕カバーをつくってるって聞きましたし。

無論、一部のマニアックなファンのために

というかクラスメイトが自分の抱き枕(女装ver)持ってるなんて聞いたら明久さんもう生きていけないんじゃないでしょうか?

 

ドトウ「・・・関わりたくないですぅ・・・」

 

いやー、なんでこんな変なクラスに入っちゃったんでしょう。

 

ドトウ「あ、私のドジのせいか。」

 

これが自業自得か。

 

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というわけで回想しているうちに、場所は代わって、私達は今町のフォトスタジオにいます。

え、なんでいるかって?

そんなの・・・

 

カレン「いいよーアキちゃん、その涙目がグッとくるよー!土屋くんもすごいね、その撮影技術。今度CurrenのウマスタLiveの手伝いお願いしよっかなー?」

 

ムッツリーニ「・・・全力をつくす!」パシャパシャ!

 

アヤベ「さぁアキちゃん、次はこのふわふわメイド服を・・・」

 

瑞稀「待ってください、次はこのスク水を!」

 

美波「いいえ、次はこのセーラー服を!」

 

明s・・・アキちゃん「気ないからね!?もうやめて!僕がこんなの着たって似合うはずがないからね!?秀吉や姉さん、それにゴルシにドトウも助けt」

 

秀吉「最初は同情したが、よくよく考えてみれば明久もワシと同じ苦しみを味わうべきじゃ。というわけで次はチャイナ服なんてどうじゃ?」

 

玲「分かっていますアキくん、次はこのバニーですね。」

 

ゴルシ「諦めろ明久。」

 

ドトウ「運命は簡単には変えられないんですよ。」

 

アキちゃん「いぃやぁぁぁぁぁあ!?!?!?!?」

 

明久さん、もといアキちゃんの写真撮影に決まっています。

フォトスタジオに入ってわずか5分、女子の集団(+α)に襲われる男子という世にも珍しい光景が今、眼前で色がっています。

 

ドトウ「じ、時代が時代ならこれ、普通に警察沙汰ですよね。」

 

ゴルシ「あぁ、けどゴルシちゃんと坂本への霧島のアレが許されるんだったら、誰もあの光景を見て通報しようとは思わないだろうけどな。」

 

一体ゴルシさんと雄二さんは霧島さんからいつもどんなことされてるんでしょうか?

まぁ別にゴルシさんだから大丈夫でしょう。

この人、目に鉄串が刺さってもピンピンしてましたし。

それよりも

 

ドトウ「カ、カレンさんはともかく、アヤベさん、変わりましたよね。」

 

ゴルシ「あぁ、少なくとも今この場面だけでは悪い方向にだが。」

 

 

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写真撮影がひと段落つき、私達が今だにアキちゃんにベタベタしてる集団から離れた場所で「あ、私達無関係です。」みたいな感じでいるところでアヤベさんが来ました。

 

ドトウ「あ、アヤベさん。写真撮影どうでしたか?」

 

アヤベ「そうね、中々いい体験だったわ。まさか私にもああいう趣味があるなんて自分でもビックリだけど。」

 

自分でもビックリしてたんですか。

その割にはそんなそぶりもなくアキちゃん相手にみんなと一緒にでハァハァしてましたけど。

 

アヤベ「写真撮影中、私どんなふうに見えてたかしら?」

 

ドトウ「変態のようでした。」

 

ゴルシ「すげえズバッと言うな。アヤベもそうだがオメーもなんか悪い意味で随分変わったよ。ちょっとバカになったか?」

 

ドトウ「わ、私が明久さんと同じだなんて、失礼な!」

 

ゴルシ「前言撤回だ。お前Fクラスっぽくなったな。」

 

に、二度もそんな侮辱を!

いくらゴルシさんでも許せません、ひどいです!

 

ゴルシ「アタシとしては一緒に住んでるやつに向かって堂々とそんなこと言うお前の方がひどいと思うが。」

 

明久「ドトウさん、僕のことそんな風に思ってたの!?」

 

って明久さん?

たしか明久さんは拘束されてたはずでは?

 

明久「カレンさんは秀吉とムッツリーニを犠牲に、姫路さんは此の前没収した抱き枕カバーを返して、その他二名は姫路さんがつくってきてくれたクッキーで大人しくさせて逃げてきた。美波がクッキーの脅威を知ってたからアレだったけどなんとか食べたよ。」

 

外道がここにいました。

見ると秀吉さんと土屋さんは明久さんと同じように女装させられて死んだ目でカレンちゃんに写真を取られてますし、姫路さんは抱き枕カバーに頬擦りを、美波さんと玲さんは全身を痙攣させながら倒れています。

 

ドトウ「ちなみに姫路さんのあの姿を見て思うことは?」

 

明久「そんなに僕の抱き枕を使ってサンドバッグ代わりに使いたかったんだなーって。」

 

ゴルシ「本当に鈍いなこいつ。」

 

アヤベ「そこもアキちゃんのかわいいところよ。」

 

とまぁ、明久さんの鈍さは通常運転なのでそれはほっとくとしましょう。

 

ドトウ「それにしてもやっぱりアヤベさんがここまで変わるのはやっぱ不思議な感じがしますね。現役の時みたいなクールな感じとかを知っている身としては。」

 

アヤベ「そうそう、変わるといえば、あなたたちにお話があるの。」

 

ゴルシ「女装に飽き足らず今度は男装とかやるんだったらコスプレ喫茶に行けよ。」

 

アヤベ「違うわよ、私も文月学園に転入することにしたのよ。」

 

なるほど、文月学園への転入ですか・・・って

 

ドトウ・明久「「えぇ!?」」

 

アヤベさんが文月学園に!?

つい数週間前に別れの挨拶をしたのに!?

そんなの、そんなの!

 

ドトウ「数週間前にアヤベさんの前で泣いた私がバカみたいじゃないですか!」

 

明久「ドトウさん!?」

 

ゴルシ「お世話になった人の転入に対する第一声がそれかよ!?やっぱお前Fクラスだよ!」

 

ひ、ひどい!

また私のことをFクラスだなんて!

たしかにクラスこそあれですけど、人としてはそこまで落ちたはずないのに!

というかゴルシさん落ち着いてますね。

普段からよくわかんないことしてる分このぐらいのことには驚かないんでしょうか。

 

ゴルシ「で、アヤベ、どうして転入を?するんだったらドトウと同じ時期にすればよかったのによ?」

 

アヤベ「実はその時はほかの学校への転入とかそういうのは考えてなかったのよ。けど、ドトウの学校の話とかを聞いてると楽しそうでね、それでトレーナーに相談したのよ。」

 

アヤベさんのトレーナーさんいわく、

 

アヤトレ『気になるんだったら入ってみればいいじゃないか、アヤベ君。現役ならともかく今、君は引退した身だし何より学生だ。トレセンは引退したウマ娘のその後についてのサポートにも今力を入れている。その一つにはドトウ君のような選択肢もある。もし君が新しい経験をしたいのなら僕は応援するよ。』

 

とのことです。

ちなみにアヤベさんのトレーナーはダンディな50代の男の人です。

何でもトレーナーの仕事とは別で天文学の分野で大学の講義もしてたとのこと。

 

アヤベ「というわけで私は文月学園に転入することにしたの。ちなみにクラスはアキちゃんのためにFクラスよ。」

 

明久「!?」

 

ゴルシ「ちなみに文月学園に転入する理由の中には明久のこともあんのか?」

 

アヤベ「それはもちろん。」

 

明久さん、ドンマイ。

 

こうしてFクラスに新しい仲間が加わることになりました。

 

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翌日、アヤベさんをFクラスに迎え入れ、その放課後、

 

雄二「おい明久、お前ネットで話題になってんぞ。」

 

明久「え、なんで?」

 

一体何が起きたのでしょう?

雄二さんのスマホの画面を見てみると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『カレンチャン激推し!?ネット界隈に現れた美少女ニュースター、その名はアキちゃん!』

 

明久「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ-----------------------!?!?!?!?」

 

ドトウ「あ、そういえばカレンさん、結局アキちゃんの写真のウェブ配信を玲さんに認めてもらったんでした。」

 

雄二「なるほど。確かに奴の生命と人権を握ってるのは実質あの人だもんな。別に明久本人に認めてもらう必要はなかったのか。」

 

ゴルシ「本当にお前らの中での明久の扱いどうなってんだよ・・・?」

 

ペットみたいな感じですかね。

生殺与奪の権が飼い主、つまり玲さんの手の中にある点で。

そして後ろを見てみると、

 

瑞希「計画通りですね。」

 

美波「ええ、本当にアヤベさんとカレンチャンが考えた『アキちゃんネットアイドル化計画』の通りに。」

 

アヤベ「彼・・・いえ、彼女が頂点をつかむまで時間の問題ね。」

 

なんか3人が女の子がしてはいけない顔で談笑してました。

 

アヤベ「そういえばアキちゃん、カレンからのボイスメッセージよ。」

 

カレン『ハロー、アキちゃん!昨日は楽しかったし可愛かったネ♡カレンはまだレースに集中したいからそっちに転入できないのは残念だけど、これからも時間があればそっちに遊びに行くね!その時には木下君と土屋君も説得できるように『お話』頑張るね!そっれじゃあまた近いうちに!バイバーイ♡』

 

明久「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

雄二「だめだこいつ現実逃避してやがる。」

 

どうやら明久さんはつらい道をこれから歩いてゆく模様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

のちにカレンチャンのG1制覇時に彼がアキちゃんとしてウィニングライブで彼女と一緒に踊ってネットアイドルの女王(?)になるのはまた別のお話です。

 

 




アヤベさんはFクラスに入るため答案用紙は全て白紙です。
この後再テストを受け理科(地学)では300点以上、その他全てで150点以上を叩き出しています。

召喚獣はギリシャ風の衣装に武器は弓矢です。

腕輪の力がもし使えるのなら能力は『射手座』、具体的には武器の弓がピーコックス○ッシャーになります。
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