バスローブ
それは風呂上がりに着る厚手のタオル生地の服で、体をバスタオルで拭かずとも水分を吸収してくれる。
そして話は変わるが、汗というものはほとんどが水分であり、バスローブによって吸収することができる。
つまり理論上バスローブは汗を拭く時の最適解の一つなのだ。
しかしここまで聞いて疑問が浮かぶものもいるだろう「じゃあなぜ皆それしてないのか?」と。
この問いに対して彼女ーメイショウドトウはこう答える。
ドトウ「だってバスローブは普通外では着ませぇぇん・・・!」
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吉井玲、トレーナーの高校時代の先輩で、ハーバード卒で、吉井明久の姉で、これから共に住む人で、そして・・・常識の欠けてる人であった。
明久「姉さん!!どうしてまた外でバスローブなの!?この前言ったよね?バスローブは外で着るものじゃないって!?」
玲「しかしですねアキくん、女性というのは汗だくの姿を他人には見せたくないものなのです。そんな時、バスローブは理論上、汗を拭うための最適解なのです。」
明久「理論の前に倫理の問題だぁーーー!!」
ドトウはこの会話劇の中に入れないでいた。
それもそうだ、普通の人はそもそもあの状況を見てそのままツッコミに移るなんて無理なのだ。
現在、彼女達は家の中にいる。
しかしドトウは今すぐにでもここから出ていきたい衝動に駆られていた。
ドトウ(明久さんのあの言い方だと、玲さん、何度も公衆の面前でバスローブ姿になっているみたいな・・・いやいやまさか、というか本当にそれだけはやめてください。友達に『誰と住んでたのー?』なんて聞かれて『常識のないナイスバディーのお姉さんとですぅ!』なんて言えるメンタルは残念ながらないんです。)
できるだけこの会話に加わらないようにさっさと部屋に戻ろうとすると、
玲「ところでドトウさん」
話しかけられた。
覚悟を決めてドトウは彼女の方は振り返った。
彼女は相変わらずバスローブ姿でソファーに座っており、その隣では明久が床に手をついて項垂れている。
トレセン学園で非日常を過ごしてきたドトウだが、こんな光景は見たことがない。
玲「ドトウさんはアキくんと一緒に文月学園の方へ行ったのですね。」
ドトウ「は、はい。色々あってクラスは明久くんと同じFクラスです。今後は明久くんと一緒に頑張って行くつもりです。」
玲「たしか記入ズレで英語が0点でしたね。努力というのは結果が出て初めて意味あるものになるのです。今後は気をつけていきましょう。」
なんだ存外まとも・・・
玲「そしてアキくん、罰としてチュウをします。」
前言撤回、やっぱだめだこの人。
ドトウ「すいません。どうしてこのくだりでチュウの話になるのですか?たどるべきステップが3段階ぐらいスキップされてます。」
玲「我が家では不純な同性との交友は認めてますが不純異性交遊は認めてません。」
ドトウ「普通逆だと思います。」
玲「なので罰として私がお嫁に行けなくなるほどのチュウを」
ドトウ「はい、そこがおかしいです。どうして罰がチュウなんですか?そしてなぜあなたが頰を赤らめてるんですか?」
玲「そんなこと言わせないでください・・・恥ずかしいではないですか・・・///」
ドトウ「まさか実の弟を異性として愛してるとか言いませんよね!?確か玲さんはつい最近まで海外にいたといっていましたが、どんな国でも姉弟間でソレは法律違反です。本当に違いますよね!?というか違うと言ってくださいお願いしま・・・」
玲「異性として愛してます。」
ドトウ「言ったぁぁぁぁーーーーーー!?」
なんて姉だ。
ビワハヤヒデやヴィルシーナ、アイネスフウジンとは「姉」としての格が違いすぎる。
しかも悪い意味で。
ドトウ「で、でも玲さん、そもそもの問題として明久さんは私に学園までの道のりを案内してくれただけで、それだけで不純異性交遊というのは厳しいと思いますぅ!」
玲「む、そう言われてしまうと・・・。分かりました、チュウは諦めます。ですがドトウさん、もしもこの愚弟に何かされそうになったらすぐに私に言ってくださいね。」
正直これからお世話になる家から犯罪者を出したくないので言いたくない。
そもそもヒトとウマ娘の間にはかなりの力の差があるのだ。
別に心配などいらないだろう。
ドトウ(まあ、この人に言っても無駄なんでしょうけど…)
その後ドトウはうなだれる明久をなだめた後トレーナーに現在の彼の先輩の惨状を伝え、明日の学校に備え早めに眠りに就いたのであった。
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翌日、明久の作った朝食に舌鼓をうち、トレセン学園ではなく文月学園の制服に着替え、明久とともに学園へと向かった。
ドトウ「今日から新しい環境での学園生活、何度経験してもやっぱり緊張しますぅ。」
明久「大丈夫だよ、僕のクラスは一応みんな友達思いだし、一応隠し事のない関係で過ごせるところだし、一応人のために頑張れる人ばっかりだから。」
ドトウ「待ってください。なんかところどころ不安な要素があるんですが!?」
そうは言うもののドトウは「まあ、大丈夫だろう。」と思っていた。
昨日の玲さんのことはあれだったが、さすがにあそこまで素っ頓狂な人が学園にいるとは思えない。
それにもう説得力が半分ぐらいなくなっているがこれでもあの半分魔境のトレセン学園で過ごしてきたのだ。
もう何があっても驚くまい。
そんなこんなで校門まで行くと、
須川「吉井、歯ぁ食いしばれ!!」
明久「しまった!!油断し、ぐぼぁぁぁ!?」(顎に綺麗にアッパーカットが入る音)
須川「総員、吉井を縛り上げFクラスへ!洗いざらい吐かせるんだ!」
FFF団の面々「「「イエッサー!」」」
ドトウ「・・・え?」
校門をくぐってわずか7秒の間に起きた一連の出来事にドトウの脳はフリーズした。
さらに数秒後
ドトウ「ってよ、吉井さん!?だ、大丈夫ですかぁぁぁー!?い、今行きますぅぅぅ!?」
ドトウは全力で、何も考えずFクラスと書かれた教室までダッシュした。
全力で走ったのは久しぶりかもしれない。
そうして教室のドアを開けると、
須川「諸君、ここはどこだ?」
FFF団の面々「「「異端者を裁く最後の法廷だ!」」」
須川「異端者には?」
FFF団の面々「「「死の鉄槌を!」」」
須川「男とは?」
FFF団の面々「「「愛を捨て、哀の生きるもの!」
須川「よろしい!これより異端審問会を始める!!」
美波「まったく、アキったら、朝から知らない女の子と仲良くしちゃって、今日はどの関節から曲げられたいの?」
瑞希「明久君?こういうことはだめっだてお話しましたよね?これが終わったらしっかりとまた一からお話しましょうね?」
ムッツリーニ「・・・殺したいほど、妬ましい・・・!」
雄二「まったく。明久、お前やっぱバカだなぁ。朝からこんなことになるって、同じFクラスのお前ならわかったろうに。」
秀吉「全く、お主ら・・・朝っぱらからなにをしとるんじゃ?」
明久「むぅーーー!むぅぅぅ---!」
サバト、および処刑の準備が行われていた。
ドトウ「な、な、な、何なんですぅぅぅーーーーーー!?!?!?」
ドトウの中でついさっき明久から聞いた話から想像したFクラスのイメージが完全に瓦解した。
トレーナー「お、ドトウからメールだ。」
たづな「確か明日からドトウさんの学園生活の始まりでしたっけ。何が書いてありましたか?」
トレーナー「えー何々ー・・・?」
たづな「なんて書いてありました?」
トレーナー「・・・」
たづな「トレーナーさん?」
トレーナー「シクシクシク・・・」
たづな「トレーナーさん!?いったい何が書かれてたのですか!?」
トレーナー「玲先輩、昔はもうちょっとまともだったのに、どうして・・・?」
Fクラスに入れたいウマ娘は誰?
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ゴールドシップ
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テイエムオペラオー
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キングヘイロー
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ハルウララ
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タイキシャトル
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トウカイテイオー
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その他