転生したら人類の敵になっていたんだが、どうしたらいいかね? 作:プロトタイプ・ゼロ
なんでこうなった……自分の身体が人間とはかけ離れていることに絶望しながら、俺は――
俺の周りには崩れ散った建物や人間だった死肉などが落ちている。
どうやら人型のモンスターとなってしまった俺は、他のモンスターとは違い特別らしく人間の肉を食べる必要がない。なので人としての心を失わずに済んでいる。そして、モンスターとなったことで人類を滅亡寸前まで追い詰めたモンスターどもに対抗できるようになった……そのかわり自衛隊のような服装をしている人間たちからも狙われるようになったけどな。
モンスターっていうのは政府が名付けた奴らの名前だな。コードネームはあるみたいだけど……俺は知らん。
今は2140年。俺が死んでから117年も時が過ぎたらしい。
普通の会社員としてそれなりに良い会社で働いていた俺は、突如として現れたモンスターたちの襲撃により二十歳という若さで命を落とした。その後、俺は高校時代の肉体で117年後の世界で蘇った。モンスターに変身する力を手に入れて……。
姿は俺が生前何度も視聴していた仮面ライダーオーズに登場する「恐竜グリード」だった。それも主人公火野映司が変身していた方の。本来の恐竜グリードと違う点は腰に巻いてあるのがメダルがはまってないオーズドライバーだということかな。
「オーズドライバーが巻かれてるってことは……仮面ライダーになれるのかねぇ?」
現在俺の身体の中には紫のメダルが十枚宿っている。いわば完全体なわけなのだが、なぜに恐竜グリードであるギルではなく、火野映司のほうの恐竜グリードなのだろうか……?
もしかしてギル本人が本編では一切登場していないからか? なら、博士バージョンの恐竜グリードと融合したらギルが生まれるのかな? そもそもいるのかもわからんけど……わからんわ。
それに仮面ライダーになれるとは思うけどメダルの出し方がわからん。宿主である俺が死にかけたらメダル出てくるかな? あれ? 俺って宿主だよな?
(もしかしたら俺がギル本人になってる可能性もある? ならなんでグリードとしては不完全なんだ?)
取り敢えず、ちょっと安全そうな場所まで逃げるか。
〜〜〜〜
1:名無しの自衛隊
みんな!これ見てくれ!
画像
2:名無しの殺戮者
何だこの怪物は?
3:名無しの傭兵
よくわからんが昔放送されてた敵キャラ?に似てるな。
4:名無しの自衛隊
恐竜グリードに似てるんだよ!ガキの頃に少しだけ調べてたから知ってたんだ!!
5:名無しの芸術家
なんでそんなの調べてたんだよwww
6:名無しの自衛隊
いやぁ、なんとなくで?
7:名無しの傭兵
なんとなくで調べるなよwww
8:名無しの自衛隊
ま、まぁ……別にいいだろ!
9:名無しの殺戮者
それで、これがどうしたんだ?
10:名無しの自衛隊
いやさ、俺ってば自衛隊に所属してるからよくモンスターと死闘を繰り広げるんだけどさ~。
11:名無しの傭兵
えっ?お前マジモンの自衛隊所属なの?
12:名無しの殺戮者
俺は知ってたぞ。
13:名無しの自衛隊
まぁ、そんなわけで今日も自衛隊として見回りしてたら少し大きめのモンスターと遭遇したわけよ。これ画像な?
画像
14:名無しの傭兵
いや普通に大きいってwww
15:名無しの殺戮者
確かにでっかいなぁ……。
16:名無しの自衛隊
そうかなぁ?いつも戦ってるやつと比べたら小さいけど、まぁ別にいいか。んで隊員たちと一緒にこいつと戦ってたら急に地面に凍りだしてさ。
17:名無しの芸術家
急に地面に凍りだすとか意味不明すぎやろwww
18:名無しの吸血姫
なんかすごいですね。
19:名無しの慢心王
急に地面が凍ることあるんだなwww
20:名無しの自衛隊
慢心王いて草生えたわ。まぁいいや。それで現れたのがコイツなわけよ
画像
21:名無しの殺戮者
な、なんだコイツは……?
22:名無しの慢心王
いや、最初の方で見せてもらったやつじゃん。もしかしてこいつが?
23:名無しの自衛隊
そう、コイツがその怪物だよ。確か仮面ライダーオーズって作品に出てくる主人公が変身してた奴だな
24:名無しの吸血姫
へぇ~強そうだね!
25:名無しの自衛隊
コイツめっちゃくちゃ強いよ!俺たち自衛隊員が2時間かけてようやく傷をつけられたモンスターに対して一撃で葬ったもん。
26:名無しの傭兵
それは……強いな。ってか、よく生き残れたな。
27:名無しの慢心王
そいつは今もいるのか?
28:名無しの自衛隊
いや今はもう居ないよ。最初は俺らのことも見てきてたけど、怯えた隊員が銃撃ったらどっかに行っちまった。
29:名無しの殺戮者
政府はどういう扱いするんだろうか?
30:名無しの慢心王
これほどの強さなのだ。危険視はするだろうな。軽率な真似だけはしてほしくないがな。
31:名無しの吸血姫
どうするだろうねぇ。ゾクゾクしちゃうよ。
32:名無しの自衛隊
今のところは刺激しないようにするだってさ。流石にモンスターを一撃で葬れる奴を刺激したくないんだろうね。
33:名無しの慢心王
まぁ、当たり前だろうな。
34:名無しの傭兵
今の政府ってあんまり信用ならないけどなwww
35:名無しの慢心王
確かにwww
36:名無しの殺戮者
まぁ、どうなるかはそのうちわかるだろ
〜〜〜
アレから数日が経った。どうやらこの肉体は食事を必要としていないらしく、人の欲望とセルメダルさえあればなんとかなるみたいだ。
俺以外のモンスターと呼ばれてる奴らが人の肉を食べているのに……そういえば見た目だけならアマゾンみたいなやつもいたな。もちろん殺したけど。
だって生かしておいてもなぁ……。
そろそろ場所を変えたほうがいいのかな。ここらへんいる餌はもうほとんど食い尽くしたし。同じ場所にいても狙われやすくなるだけってのもあるけど。
まぁ、取り敢えず移動するかぁ。
俺は背中にある翼を広げて空を飛ぶ。最初の頃は中々慣れなくて何度も地面に頭を突き刺してしまったけど、慣れてしまえば簡単だった。
そういやこの世界には、俺達みたいなモンスターに対抗するために造られた組織が存在するらしいな。詳しいことはわからなかったけど。いつものようにメダルを食べるためにモンスター狩りしてたときに、明らかに自衛隊とは違いすぎる装備をしてる人達いたもん。
まぁ、やっぱりあー言う人らにとっては俺も討伐対象なのはわかってたけど、人類に対しては一度も敵対してないんだから狙わなくてもいいじゃんか。
一応俺は奴らのことを「ハンター」と呼ぶことにしてる。生前に遊んでたゲームからとってね。
数日かけて場所を変えてみた。今いる場所は人の住めそうもない廃墟エリアだ。ここらへんには野生のモンスターがアホほどいるからな。餌場所とするのにもってこいかもしれないと思って。
というか案外翼を広げて飛ぶのって疲れるのな。楽しかったけど。何回か地面に降りて休まざるをえなかったよ。そのたびにハンターや自衛隊に見つかったし、追いかけられたけど。
さぁて。ここらにはどんな餌がいるのかねぇ……?
前から書き続けてたやつをようやく投稿することができました。正直嬉しいです。