転生したら人類の敵になっていたんだが、どうしたらいいかね? 作:プロトタイプ・ゼロ
2話連続投稿です
今日も今日とでモンスターを狩って狩っての狩りまくり!! いやぁ、ここらもセルメダル落としてってくれるから腹が満たされること満たされること。俺の体はどうやらかなり燃費いいらしく、セルメダル3枚程度で必殺技撃てるから楽でいいんだよね。
嬉しいことにメダジャリバーは普通に使えるため、亜空切断みたいなこともできる。あ、メダガブリューも使えるみたい。なんとなく手を地面に突っ込んだら存在してた。どうやら俺が今欲しいって思うと地面に現れる仕組みらしい。
ちなみに今何してるかって言うと……
「ミャア〜〜〜!!」
「ゴルァァァァァァァァ!!」
チーターみたいなモンスターと戦闘中です。ここの廃墟エリアに物資とかを探しに来てたらしい人たちが襲われていたので、火野映司みたいに人助けをしています!! たとえ感謝されずとも誰かの笑顔を守れるなら!!
「ミャア〜〜〜〜!!」
あとコイツめっちゃ鳴き声可愛いなぁ!! 飼い猫にしたくなってきた。まあま、そんな考えとは裏腹にチーターみたいなモンスター……もうチーターモンスターでいいや。チーターモンスターの頭を掴み地面に叩きつける。
そっから大きく後ろへ飛び地面からメダガブリューを引き抜くと、体内から取り出したセルメダルを3枚カブガブさせ、バズーカモードにする。
――ガブッ!ガブッ!ガブッ!
――ゴックン!
――♪プ・ト・ティラーノ・ヒッサ~ツ!!
原作で使われた必殺技であるストレインドゥーム。バズーカモードにしたメダガブリューからセルメダルのエネルギーを凝縮した強力な破壊光線を放つ。射線上にいたチーターはモンスター破壊光線に飲み込まれ、あっけなく消滅した。
すむ、ここまでの威力があるなら普通にメダジャリバーで良かったかもしれない。見てみろよ、笑えねぇレベルで廃墟化してる建物を巻き込んでるし。
メダガブリューだとメダジャリバーみたいにモンスター以外をもとに戻す能力がないからな。今後はあまり使わないようにしよう。
というか……これじゃあメダルが……。
「あ~あ。メダルがボッロボロだなぁ……」
先程までチーターモンスターのいた場所に座ってメダルを探すが、どれも使いもんにならないくらい黒焦げになって砕け散った。仕方ないと首を振りながら立ち上がると、後ろでジャキって音がなる。
気になって後ろを向くと、セーラー服を着た少女が体を恐怖で震わせながらショットガンを構えている。しかも涙目なりながら俺を睨みつけているから、罪悪感が半端ない。
さて、どうしようか……?
「う、動くな怪物め!! い、いいい一歩でも動いたら、こ、こここ、ここここの銃で撃ってやるからな!!!」
めっちゃ震え声で脅してくるけど、普通のモンスターだったらあっけなく頭をかぶりつかれてるよ? そのへん大丈夫?
「くっ……こっちを睨んだって無駄だからな!! こ、こここ怖くなんかないからな!!」
膝が震えてますけど大丈夫か? あと俺睨んでないよ?
「本当だからな!! 嘘じゃないぞ!! 本当に撃つからな!!」
見た感じ自衛隊ってわけじゃなさそうだな。それにハンターってわけでもなさそう。ということは民間人かな? 他の人達がいないところを見るに、この子を囮にしたのか?
真実はわからんけど、もしそうだとしても仕方のない世界ってことか。今の世界は。まぁ、モンスターがあふれるようになって全員で生きて帰るなんてできないだろうし。
どうすっかなぁ……。
正直今ここでこの子を置いて逃げてもいいけど、また周辺にはモンスターがいるだろう。気配もちらほら感じるし。それでも襲ってこないのは、先程の俺の戦いを見てたから本能的に俺に勝てないのを察したからだろう。
俺がこの子を獲物としていると見ているから、他のモンスターは動けない。俺がいなくなれば遠慮なく喰いに来るだろう。それじゃあせっかく助けた意味がなくなる。
どうするか……いや、やることは一つしかないな。
「ひっ!! こ、こないで!!」
一歩、また一歩と少女に近づく。その瞬間少女がショットガンを発泡させ、俺の体を傷つける。痛い。かなり痛い。別に肉体的に痛いわけじゃないが、心がかなり痛い。
それでも俺は、少女を掴み空を飛ぶ。チーターと戦っているときになんとなく把握していた逃げた人達の足音がした方角へ。
「え……まさかそっちは。だ、だめ!! そっちに行っちゃだめ!!」
やはり少女には勘付かれた。だけど別にいい。たとえ現在進行系でショットガンを撃たれようが、構いやしねぇ。全速力で追いついてやる。
ちなみにものの5分で彼女らがいるであろう場所についた。様々なバリケードを設置して、どこからでも侵入者を撃てるように壁に穴が空いている。
地面には地雷とかも置いてあるから、どうやら相当場数を踏んだ人がいるのかもしれない。
まぁ、今襲われてるんだけどね。俺以外のモンスターに。
彼女らのアジトらしき場所を襲っていたのは、昆虫要素のあるモンスターだった。見た感じカマキリだなアレは。
「そ、そんな……私たちのアジトが!!」
少女が俺の手の中でそう叫ぶ。それを聞いた俺は空から奇襲をかけて殴りつけた。
「ギャッ!?」
「なっ……今度はなんだ!?」
帽子を被った髪の長い少女が叫ぶ。すぐに俺は髪の長い少女の近くに降りる。
「なっ……貴様はグリード!! それにその手に居るのは咲月!!」
えっ、俺のコードネームってグリードなの? そのまんまじゃん。あとこの子サツキっていうのね。
俺は少女――サツキを降ろすと、カマキリモンスターに向かって殴りかかる。カマキリモンスターは鋭い鎌を振ってくる。それを見た俺はすぐに拳を引っ込め、距離を取る。
なぜ引っ込めたのか? そんなのは簡単だ。アレで斬りつけられたら絶対に傷を追う。それを感じたからだ。
しょうがない。ここはアレを使おう。そう思って俺はメダジャリバーを取り出す。どこから取り出したのかは聞かないでね?
メダジャリバーでカマキリモンスターの鎌を弾きながら隙を見て斬りつける。
カマキリモンスターが大きく後退したのを見た俺は、体内からセルメダルを3枚取り出しメダジャリバーに差し込む。腰にあるオーズドライバーからオーズスキャナーを取り、メダルをスキャンする。
――キン!キン!キン!
――スキャニングチャージ!
メダジャリバーの刀身に集まったエネルギーを斬撃として放つと、カマキリモンスターを周囲の空間ごと断裂する破壊力で両断する。その際斬りつけられて裂けた空間のみ元通りになる。やはりここらへんは原作通りなんだな。
メダジャリバーを使った必殺技「オーズバッシュ」により爆散するカマキリモンスター。するとカマキリモンスターから緑色のメダルが飛んできた。
思わずキャッチしたそれを見てみると、なんとそのメダルは昆虫系コアメダルであるカマキリメダルだった。なるほど。カマキリモンスターからはメダルを手に入れることができたってことは……もしかしてチーターモンスターからもチーターメダルを手に入れることができたのだろうか? だとするならばもったいないことをしたなぁ……。
………………あれ、これってもしやそれぞれ違うメダルを集めればオーズに変身できるのでは? いやっほぅ〜!! 希望が見えてきたぞぅ!!
あ、そういえばこの子らはどうしようか。
そう思いながら振り向くと、彼女らは若干ビクッてしながら俺に武器を突きつけてくる。まぁ、そうだよなぁ。俺ってば普通に倒されるべきモンスターだし。
普通に考えても助けたとは思われないよなぁ。
「少し待て」
「サオリ姉さん?」
おや、他の子達とは違ってただ観察するだけたった髪の長い少女が近づいてきたぞ? それに聞こえた感じサオリっていうのか。
「なぜ、我々を助けた? 貴様にとって我々を助ける必要はなかったはずだ」
俺の目の前まで近づいてきたサオリがそう聞いてくる。なぜって言われてもなぁ……。別に特に理由はないんだよなぁ。ぶっちゃけ俺は生前の記憶がある元人間だし、人としての理性があるんだから人間を襲う必要もないし。
まぁ、人間の姿になれるんだから人間の姿で話せばいいだろうって思われるかもしれないが、今現在人間の姿になれるモンスターなんて俺以外存在していないし、仮に存在していたとしても研究のために捕まられる可能性もある。だからこそ迂闊に人の姿に戻れるわけがないんだよ。
「……まぁ、貴様が我々の言葉を理解してるとは思えんが」
まぁ、そう思われるよね。
「ならばこうしよう。私が聞くことに「はい」なら頷け。そして「いいえ」なら首を横に振れ。いいな?」
なるほど。それなら意思疎通できるな!! 後ろにいた少女たちがめっちゃ驚いた顔してるけど。