アルシャードセイヴァー・リプレイ ノベル・レイアース+a   作:椎名真白

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再会のプラウディア

 

 

 異界の門を抜けた先、蒼き星(ブルースフィア)とトワイライトワールドを繋ぐ道。百年前にルーテシアが二人の魔法騎士を連れて通った場所。

 そこに、一人の女性が倒れている。

 

「なんや、誰か倒れとる!」

「プラウディア!」

『( `ー´)ノ)』

 闇の三神官の一人、青の魔法騎士のシャードの継承者、プラウディアだ。

 

「この人もルーテシアさんの知り合いか……!」

「えぇ……」

 

 香がプラウディアを抱き起しながら確認する。ルーテシアがヒールをすれば、今度は息を吹き返した。

 

「ディグニティ……逝ったのね……」

「…………はい」

 

 目を開けたプラウディアが埋葬すべく連れてきたディグニティの遺体を見て言う。

 

「師匠……そこにいるのは……蛍に……?」

「あ、あんたは大丈夫か?」

「いえ……人違いだったわ……ごめんなさい……」

 

 身なりが似ているから勘違いしてしまったが、よく見れば別人だ。しかし、蛍の面影がある。

 

「二人の……子供です」

「……?」

「ママを知っとるんか!」

「彼女もかつて、蛍さんたちとともに戦ったのです」

 

 え、あの子結婚してたの、とか。二人のって誰と誰の? とか。よく見たらもう一人いるね? とか。ツッコミたい所は山ほどあるけど、それをしている余裕もない。

 

「師匠……これを……私は、もう戦う力が残っていない……あとは……頼みます……」

「わかりました……」

「それ……シャード……!」

 

 若干考えるのを放棄しつつ、魔法騎士の青いシャードを渡す。

 今戦線に復帰したとしても、役立たずになってしまう。それならばいっそ、師であるルーテシアにそのシャードを使って貰った方が良い、シャードもまた、それを望んでいるのだろう。ルーテシアの手に収まったシャードが光を放った。まるで、挨拶をしているようだ。

 

 

「ディグニティは何かに気づいているようだったけれど……それを伝えられたのかしら……?」

『(´・ω・`)』

「えぇ……何か伝えようとしていましたが……断片的で……」

「ふふ……信じられないわね……まだ、生きてるみたいなのに……死んでいるのね……」

『><』

 立ち上がったプラウディアがディグニティの綺麗な遺体に触れる。ヒールにより傷が癒えた体は、ルーテシアの魔法により保護され、生前の姿を保っていた。とはいえ、あまりにも時間が経てば腐敗がまた始まることだろう。そうなる前に、弔ってやりたいところだ。本当に。切実に。

 

「すみません……ディグニティを、お願いします」

「あとはうちらが、なんとかしてみせるから! おねーさんは休んどき!」

「生きてるならもうけもんだろ、逃げときな…死なないようにな」

「そうさせて貰うよ……」

 

 そう言ってプラウディアはディグニティの遺体を氷漬けにする。これで暫くは持つだろう。

 

「お師匠……」

「はい」

「あまり、人を誑かし過ぎないでね……」

「…………?」

 

 最後に言い残し、ルーテシアたちが来た方に去って行った。

 

「……ツミなオンナってやつなんやな……!」

 

 うんうんと頷く香。颯がルーテシアを見る目が、だんだんジト目になって行く。

 この間ずっと、薄暮の君はルーテシアに抱き着いたままだった。

 

 

 

 

 

 傷は癒えても、疲労は蓄積していたのだろう。

 どこかで倒れてしまった体が覚醒する。目覚めたプラウディアの目の前に、旧知の顔があった。

 

「久しぶりね……蛍が……連れ去られたみたい……」

「…おはよう~ひさしぶりね~…なんとなくそんなことになる気がしてたわ~」

 

 やれやれと溜息をつく嵐。

 

「ところであんた……誰との子をうんだの……」

 

 疑問に思っていたことを尋ねると、ゾッとするくらい妖艶な笑みを浮かべて、嵐が返す。

 

「え? ルーテシアさまよ~」

「…………考えるのはよしましょう。きっと、あの子たちなら大丈夫よ……」

「すごいわよ~はえるのよ~」

「……」

 

 本当に何があってそうなったのやら。

 プラウディアは師の痴態を延々と聞かされる羽目となり、頭を抱えた。

 

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