緋弾のアリア -Knowledge is power- 作:ピュアドライバー
ただ少し勢いで書いた感が出てしまっているかもしれませんが…
何か違和感のようなものを感じた方は教えていただけると幸いです(笑)
それでは12話です、どうぞ!
えー、現在時刻は23:30を回ったところ。みなさん、こんばんわ。元気してる?
えっとまぁ俺はというとこんな深夜にバイクでブンブン言わせちゃってます。はい。
とは言っても暴走族になったとかじゃないんでご安心を。
それにしてもこの時間に外いるなんて普通の高校生だったら警察に補導されちゃうよな。まぁ、もし補導されたら武偵高の学生証見せれば問題ないわけだが。
あとあいつらと別れてから、武藤にもらったメガシ○キ飲んだから今は一応眠気はない。って言っても、こういう類の薬とかドリンクとかって要するに睡眠時間を前借りしてるようなもんだから後からドッと眠くなるんだけど…。
ま、そんな感じで今俺は東京の武偵高男子寮に帰るべく神奈川武偵高から貸してもらってるブラックバードにまたがっている。
このまま渋滞とかにハマらないですんなりといけば1:00頃には着けるかな。もう帰ったらさっさとシャワーしてベッドに潜り込みたいぜ…。キンジの奴はどうせ先に寝てるんだろうな。
んじゃまあ、高速に乗る前にトイレとか済ましとくか。
そうして、俺は付近のコンビニに寄ってトイレを貸してもらった。
…はぁー、スッキリした。何も買わないで出るのも申し訳ないから何か買うか。
「ねえ、なんかあっちの方煙上がってない?」
「え?どこだ?…ってホントだ、何だアレ?」
カップ麺でも買うかな。…って何か店の中の人たちがざわざわしてるぞ。煙がどうとか言ってるけど…。
「あのー、すいません。何かあったんですか?」
そう言って近くの棚で少しざわついていた人に聞いてみた。
「ん?あぁ、何か店の外の少し離れたとこら辺で煙みたいなのが上がってるのが見えるんだけど…。もうこんな時間だし何かと思って。」
そう聞いて、ふと窓から店の外を見ると、
…うわ、ホントだ。煙がモクモクと上がってるぞ。もしかして火事とかか?だとしたら少し様子を見に行った方が良いよな、一応武偵だし。
「もしかしたら火事かもしれないですね…。自分こういう者でして・・・」
そう言って俺は近くにいる数名の人に向って武偵高の生徒証を見せる。
「武偵?あんた武偵なのか?」
「はい。なので一応今から自分が煙の上がっている方を見てきますので、みなさんは大事のために消防署に連絡をして煙の上がっている方には絶対に近づかないで下さい。」
「お、おう。わかった。」
その後、店にいた全ての人たちにも同じように注意をし、俺は外に出てブラックバードにまたがった。
あー、確かに外に出てみると焦げ臭いにおいが結構するな。大事じゃないことを祈るぜ。
そうしてバイクを走らせること5分弱、煙の発生源付近にやってきた。
こんなに煙が上がってるのに発生源の付近はやけに静かだな。何か気味悪いぞ。
っと、ここら辺だな。…って、すんごい燃えてる!!しかもかなり広範囲だ!!こんなに凄い火事は初めて見たぞ。まだこの辺り一帯で逃げ遅れている人がいるかもしれない…。
バタバタバタ・・・・
何か今足音がしたような…?あっちの方だよな。行ってみよう。
バイクをとりあえず路肩に停め、足音だけを頼りに自分の足で追いかける。なかなか追いつけず2,3回角を曲がってもそのもう少し先から足音がしてくる。すると建物と建物の間のようなところから聞こえてきたのを最後にパタリと足音が止まってしまった。
はぁ、はぁ…。この建物と建物の間に誰かいるはずだよな。
「誰かそこにいるのか?」
そう言ってその場所を覗いてみると…
目に涙を溜め、女の子らしい小さい手をつなぎあってこちらを怯えながら見ている2人の女の子がいた。
「大丈夫!?君たち!!もしかしてこの火事から逃げ遅れたのか?お父さんとお母さんは?」
そう聞くが、返答はない。どうやら何かに…いや、俺に怯えてるらしい。俺、目つきは悪くないはずなんだが…?
「そんなに怯えなくても大丈夫だよ。それより怪我とかは無いかい?」
やはり今度も返答はなかったが、少し間があいてから2人の内の恐らくお姉ちゃんの方が口を開いた。
「あなたもあいつらの…あたしたちを襲った人たちの仲間なの?」
あなたも?あたしたちを襲った?
この子は一体何のことを言っているんだ?
「えっと、まだ俺この火事についての状況とかよくわからないんだけど…。俺はこういう者だよ。」
そして先程のコンビニの時と同じように俺は武偵高の学生証を2人に見せる。
「「ブテイ?」」
「あぁ。まぁ平たく言うと戦う探偵、もう少しわかりやすく言うとなんでも屋さんみたいなものかな?」
2人を安心させるためになるだけ笑顔でそう答える。
「じゃあ、あなたはあの人たちの仲間じゃないってことですよね?」
「うーんと、そのあの人たちっていうのが具体的にどんな人たちかわからないんだけど…。多分違うと思うよ。」
「…良かったぁ。」
俺がその
「俺の名前は九重裕介。よろしくね。君たちは?」
「あ、えっとあたしが間宮あかりで…こっちが、」
「間宮ののかです。」
「あかりちゃんとののかちゃんだね。えっとじゃあ少しこの火事の原因のこととか、お父さんとお母さんがどこにいるのかとかわかる範囲で教えてくれる?」
「はい。——————————
——回想——
<side・間宮あかり>
その日あたしたちはいつも通りの日常を送っていた。朝起きて、学校に行って、友達と遊んで、帰ってきて、お風呂に入って、ご飯を食べて、眠りに就く。
ただいつも違うところが一つあった。それはあたしとののかが布団に入ってまだ眠りに就く前に談笑をしていたとき、家のインターホンが鳴った。
誰かなぁ?と思いつつもそのままののかと話をしているとお母さんが慌ててあたしたちの部屋に来て「隠し通路から早く逃げなさい!」と言った。
あたしたちの家…というより家系は少し特別な事情で家に隠し通路を作るようにしていた。そのためお母さんやお父さんからは何かあったらそこから逃げるように言われている。
だけど今までそんなことになったことは無かったし、突然のことで私もののかも少し困惑していると、お母さんが「早くしなさい!」といつもは出さないような荒げた声で言ったのであたしとののかはその通路から外に出た。
「…ねぇ、お姉ちゃん。お父さんとお母さん、何があったのかな?」
「あたしもわからないよ…。」
そうして通路から出た見つかりにくいようになっている場所でののかと困惑していると・・・
パチッ、パチッ、パチッ・・・
まるで木が燃える時に発するような音がすると思い振り返ると、
「「え…?」」
そこにはさっきまでいつも通り暮らしていたあたしたちの家が…燃えていた。
「えっ!?何で?お父さんとお母さんは!?どうしようお姉ちゃん!!」
「…!!落ち着いて、ののか!お母さんが前に言ってたでしょ、こういうときはもしもお父さんとお母さんがいなくても2人でとにかく遠くに逃げなさいって。お父さんとお母さんはきっと大丈夫だよ!だからあたしたちはお母さんに言われた通り遠くに逃げよう!」
「…うん。」
とは言ったものの、あたしも全然頭の中が整理できてない。でも今は言われた通り逃げなくちゃ!
「じゃあ行こう、ののか。少し走るよ?」
「うん、お姉ちゃん。」
そうしてあたしたち2人は手をつないで走り出した。
するといきなり背後から・・・
「ちょっとそこの二人、止まるよろしネ。」
声をかけられた。
あたしたちは反射的に言われた通り止まって声のする方を向いた。するとそこにはあたしたちと年がそんなに変わらないように見えるツインテールの女の子がいた。
「お前ら間宮のヤツあるか?」
「えっとはい、そうですけど…。」
「キヒヒッ、そうあるか。なら大人しくするよろし。」
そう言うと女の子は背後から背丈ほどもあると思われる大きな銃を出してきた。
「大人しくすれば危ないことはしないネ。」
いきなりのことであたしもののかも声が出せなかった。でもあたしはすぐにお母さんの言葉を思い出してののかの手を引いて駆け出した。
「キヒヒッ、鬼ごっこするあるか?逃げろ逃げろネ!」
そう言って、その女の子は不気味に笑いながらこちらに銃口を向けてこちらに向けて撃とうとしていた。
「お姉ちゃん…怖いよー!」
「ののか頑張ってあそこの角までだから!」
そう言ってののかを励ましながらとにかく一目散に走って角を曲がった。
「はぁ、はぁ…もう少し頑張ろう、ののか。」
「うん。」
どうやら角を曲がった後はあの女の子は追ってきてないみたいだ。でも前の方から
タッタッタッタ・・・・
っと走ってこっちに近づいてくる足音がしてきた。
「ののかこっち!」
そう言ってあたしはののかの手を引っ張ってまた別の角を曲がった。
でも今度は角を曲がっても足音はやまない。
そのあと2,3回同じように角を曲がったけれどやっぱり足音はやまなかった。
「…どうしよう、段々近づいてくるよお姉ちゃん!」
「どうしようどうしよう…。あっ、ののかあそこの建物の隙間に隠れよう!」
「うん!」
そうしてあたしたちは建物の隙間に隠れた。
しかし、足音は止まることなくどんどんこちらに近づいてきている。
隣ではののかがあたしの手を強く握ってとても怯えて泣きじゃくっている。
そんなののかを見ているとあたしも震えが止まらず怖くて涙が出てきた。
そうして足音が最接近して角のすぐ向こうにまで来ていて、もうダメだと思ってあたしとののかは体を寄せ合って目を瞑った。
「誰かそこにいるのか?」
そんな声が聞こえてきて必死で息を殺した。
しかしその声の主はそのままあたしたちの隠れている建物の隙間を覗いてきた。
「大丈夫!?君たち!!もしかしてこの火事から逃げ遅れたのか?お父さんとお母さんは?」
そこにいたのはあたしより少し年が上に見える男の人だった。
<side・間宮あかり 終>
——————————っと九重さんと会うまではこんな感じです。」
「裕介でいいよ。それにしてもそんなことが…。でもということはこの火事は人為的なことということだよな…。何か襲われた理由とか、そういうのに心当たりはある?」
「えっと…。あまり詳しくは話せないんですけど、あたしたちの一族には少し秘密があって…。多分その関係だと思います。」
「一族…か。俺も少し事情を抱えている一族の人間だから少しはわかるよ。って言ってもそのことを知ったのが俺の場合半年前とかなんだけど。…とにかく今はその襲ってきた連中から逃げることを優先にしたほうがよさそうだね。あかりちゃんとののかちゃんのお父さんとお母さんも常日頃こういうときは2人で逃げるよう言ってたんだよね?」
「はい、そうです。」
「ならお父さんたちたちも自分たち自身が逃げ延びる方法を考えていたはずだから、これ以上捜索とかはせずにこのまま俺たちで逃げよう。すぐ近くまでバイクで来たんだ。そこまで頑張れる?」
「はい!頑張ります!」
「よろしくおねがいします!…裕介さん。」
「よし、2人とも良い返事だ。…あぁそれから、もしバイクを停めたところまでで襲ってきた連中と鉢合わせた時はなるだけ俺から離れないように。それじゃあ行こうか!」
こうして俺はあかりちゃんとののかちゃんを救出するべく周囲を警戒しつつ来た道を戻り始めた。
<side・??>
時は少し遡る・・・・・・
「キヒヒッ、鬼ごっこするあるか?逃げろ逃げろネ!…ヒョコヒョコ逃げるのを見るとついつい殺りたくなっちゃうネ。生け捕りと言われてるケド、1人や2人くらいどうせわからないネ!!」
「止めなさい。」
「…ンア?邪魔するアルか?」
「ええ、生け捕りにするのよ。聞き出したいことがあるって夾竹桃が言ってたじゃない。」
「別に1人や2人くらい…あーあ、行っちゃったネ。お前のせいアル!」
「…武偵が混じっているわ。」
「ン?何アルか?」
「この区域に1人、武偵が混じっているわ。そんなに戦いたいならそいつとにしなさい。」
「キヒッ!それは面白そうネ!」
(ホントに好戦的な子ね。でもこの子を使えば
「その武偵はどこにいるアル?さっさと教えるよろし。」
「そんなに焦らなくても直に現れるわ。今は一旦夾竹桃たちと合流しましょう。」
「お前の言うことはいつもメンドクサイネ。」
裕介たちとそれを追う者たち・・・両者の邂逅の時は近い。
<side・?? 終>
熱烈なアリアファンの方はお気づきかもしれません。
「あれ、時系列おかしくね?」と。
全くその通りでございます。
原作では間宮襲撃事件は原作開始の二年前、つまりキンジが中学生の時に起きています。
ただそれだと裕介の絡む余地が無いため失礼ながら改変させていただきました、すいません。
次話投稿も早く出来るように頑張ります!