ここは、俺たちの想いから生まれた「ストリートのセカイ」。今日はバーチャルシンガーたちに相談したくてここに来た。俺の通う神山高校にある生徒がいる、その生徒についてなんだが…。
凛「よ〜す、彰人」
彰人「ああ、リン…。いや、渋谷 凛」
彼女は渋谷 凛。通称"しぶりん"。俺たちのセカイに現れる、新人バーチャルシンガーだ。髪の毛を金色に染め、目には碧色のカラコンを入れて…、鏡音 リンにでもなったつもりなのだろうか。
彰人「あの、うちの同級生のことで話があるんだけど…」
凛「何?」
彰人「うちのクラスに新田っていうやつがいてな。姉がアイドルだったらしいんだけど…」
凛「ひょっとして新田 美波(にった みなみ)さんのこと?」
彰人「そう、その新田 美波の弟なんだけど、姉と瓜二つで女みたいな性格を気にしてるみたいでな。俺にどうすればいいか聞いてきたんだ」
内匠P「それならいいアイデアがあるぜ」
うわ、一番聞かれちゃいけないやつに聞かれた。
内匠P「バイクの免許をとるのはどうだ?高校生からでも乗れるみたいだしよ」
彰人「で、でもやるかどうかは本人次第ですよ」
その後、一応新田には教習所に行くように言ってみた。本人も行くと言っていた。そして数ヶ月後…。
ブォォォォン ブーン
彰人「お前…、新田か…」
新田弟「…やあ、東雲くん」
赤いマフラーを巻き、ロングコートを羽織った新田がバイク通学を始めた!一体この数ヶ月で何があったんだ!?
彰人「バイクの免許とったんだよな?まるで別人じゃねえか!」
新田弟「ああ、そのことなんだけど…」
新田のやつは話した。教習所での出来事を…。
「実技担当の剣崎(けんざき)です。よろしくお願いします」
新田弟「よろしくお願いします」
ああこの人が実技担当か。なんかもう先が読めてきたような気がする。
剣崎「決してミスをしても、「ウゾダドンドゴドーン」などと叫ばないように。じゃあまずは走らせてみましょう」
やっぱりそういうセリフを言うタイプの人だったか。ただ、問題は他にもあったみたいで…。
「橘 朔也(たちばな さくや)と申します。決して、ありすではないです。今回はみなさんに映像を観せながらの講義をしたいと思います」
いかにもボドボドになりそうな、座学担当だな…。その時に観た映像には交通事故のシーンもあったらしく…。
キキィ ドン
橘「ウワァァァァァ」
いや、あんたがビビるのかよ!?そして極めつけは最終試験。その内容は…。
「いつもの採石場を走り抜ける(爆薬あり)」
ズドォォォォン ドガァァァァーン
ブゥォォォォォン
いやスタントマンでも養成したいのか、そこの教習所は!?
新田弟「…それらのことがあり、今の僕がここにいる」
彰人「あのさ、人体改造とかされてないよな?ほんとにバイクの操縦を学んだだけだよな?」
これからこいつは人間の自由のために戦い続けるのだろうか。いやそれにしても…。
彰人「いい加減、そのロングコート脱いだらどうだ…」
新田弟「…ただいま」
美波「どうしたの、その格好?不良にでもなったの?」