ただ、他の作家さんならもっと上手に書けそうだと思いますが…。
「いってらっしゃいませ、ご主人様♪」
私は佐藤 心(さとう しん)。みんなは「はぁとちゃま」って呼んでね。はぁとはいま、メイド喫茶で働いているんだぞ☆ 今日もキモ…、ご主人様たちをご奉仕しちゃってるんだ、テヘペロ♪
ガチャ カランカラ〜ン
はぁと「お帰りなさいませ…」
「み…、水…」
いきなりガタイのいい男が店の中に入ってきた!?てかどう対応すればいいのさっ!?
はぁと「え、えっと…。ご注文は…、しなきゃ困るんだぞ♪」
男「俺はケンシロウ。北斗神拳で人を救うことを理想としている」
えっ、こいつが例のケンシロウ!?通称"胸に七つの傷をもつ男"。
ケンシロウ「いいか、俺は神だ。お客さんだ。俺が犬になれと言えば、貴様らは豚小屋へ行け」
なんで犬が豚小屋送りなのさ!とまあウワサ以上にたちが悪い。これで多くの悪人たちを「あべし」「ひでぶ」させたんだから尚更だよ。
はぁと「いやあの、さっきから注文聞いているんですけど」
ケンシロウ「それをよこせ。全部だ」
はぁと「いや、全部って…。それだけの代金持っているんですか!?」
ケンシロウ「ない!それがどうした!」
いや食い逃げ実行しようとしてるじゃねえか!?
ケンシロウ「俺は命の順序を決めている。まず水と食料、次に俺だ!」
はぁと「あの、他の連中はどうでもいいってことですか…」
ケンシロウ「お前の言うとおりだ」
あ〜、もう話にならないこいつ!こういった場合は…。
はぁと「店長〜、すぐに来てください!」
うちの店長、病気にもかかわらずこの店を運営してる。昔は中国拳法を学んでいたみたいだ。
「おうおう、店に迷惑をかけるご主人様ってのは…」
ケンシロウ「ぬ、貴様は!?」
ジョインジョイントキィ
ケンシロウ「トキ!」
トキ「ぬ、ケンシロウ!」
はぁと「えっ、知り合いっすか?店長」
ケンシロウ「かつて兄と呼んだ男だ」
兄ならこのお客さんをどうにかしてほしいと思うけど、なんだか先の展開が読めたような気がする。
トキ「はぁと、下がっていろ」スッ
何をするのだろうか店長は。右手をグーに、左手をパーにして両手を合わせた。
ケンシロウ「北斗天帰掌(ほくとてんきしょう)!」
はぁと「えっ、ちょっ、殴り合いなら外でやってくださ〜い!」
ダッ
トキ「はあっ!」ブオン
ケンシロウ「あたっ!」ブオン
ドガーン
はぁと「ぎゃあぁぁぁぁぁ!?」
二人の拳がぶつかり合ったと同時に、店が跡形もなく吹き飛んだ。それだけこいつらのパンチ力がすごいということだ。
ケンシロウ「病さえなければトキ、あなたは…」
トキ「フッ、腕を上げたな」
はぁと「……あの、いい雰囲気になってるところ失礼ですが、この吹き飛んだ店どうしてくれるんですか」
ケンシロウ・トキ「「むっ!?」」
現代社会では力を持て余す世紀末救世主。この物語がコメディだったからはぁとは無事だけど、それでも働く場所を失ってしまった。そうだなぁ、彼の言葉を借りるなら…。
はぁと「ケンシロウ、お前は存在してはいけない生き物だ…」
ケンシロウ「はぁとよ、お前もまさしく強敵(とも)だった」
はぁと「いやおめぇがそもそもの原因だろ!!」