「すなーっ!!」
「よお、プロデューサー!」
3人「「「はーい」」」
黒髪ロングでライダースーツのお姉さんから、プロデューサーと呼ばれたのでオレと先輩2人も同時に返事をした。
「あ、わりぃ。久しぶりだな内匠P」
内匠P「ほんとひさびさだな!」
米内P「先輩、この人は誰なんですか?」
内匠P「おう、俺の担当アイドルだった向井 拓海(むかい たくみ)だ」
拓海「向井 拓海です。今はレーサーやってんだ」 ワシワシ
オレの頭をワシワシと撫でて、笑顔で自己紹介する拓海さん。ヤンキーみたいな外見だけど、根はいい人のようだ。
内匠P「こいつはな、いわゆる暴走族ってやつだったんだよ」
拓海「バイク好きだったからな。事務所が倒産した後、何か活かせるものがないかって思ったのがレースだったんだよ」
そうだったんだ。で、そのレーサーがなんでここに?
武内P「あの、本日はどのようなご用件で…」
拓海「そうだ、今日はあたしの祝勝会しようって話になったんだよ!ファミレスとかでいいか?」
そういうと内匠先輩の車でファミレスに向かうこととなった。いやそれにしても…。
米内P「なにバナナなんか食べてるんですか、向井さん?」
拓海「ん、ああ、レースの癖で」 モグモグ
えっ、バイクのレースでしょ?早食いじゃないわけで…。
拓海「マリオとかルイージとか、コースにバナナの皮を捨てるなんてよくやってたぜ」
うん。………ん、うそでしょ。
米内P「えっ、マリオブラザーズ相手にレースしてたんですか!?」
オレどころかみんな知ってる。ニューヨークのブルックリン出身の配管工の兄弟だ。お姫様を助けにいったり、ゴルフにテニスに、果ては薬剤師の資格までとってる(マリオが。ルイージは知らない…)。
拓海「いや、彼らはもうスペシャルカップっていう最上位のレースまでいってるから。あたしは新人だからキノコカップに出場したんだ。そこでキノピオとかノコノコとか相手にして1位をとったんだよ」
いやそれでもすごい。初レースとはいえ優勝したんだから!なんて思っていると…。
ブォーン
「ヒャッハー!」「ヒャーハッハッハ!」
オレたちの乗っている車に迷惑行為をする暴走族があらわれた。こいつらはモヒカンに刈り上げ、バイクで荒っぽい運転をする、いかにも「THE・暴走族」なやつらだ。
拓海「また出たよ、昔のライバルチームとかだろうな」
内匠P「おう。拓海、そのためのバナナだろう?」
拓海「そうだな」 ポイッ
ツルー
「あべしっ!」「ひでぶっ!」
ドカーン
向井さんは道にバナナの皮を投げ捨てモヒカンどものバイクをスリップさせた。そしてそのままバイクは大破。
米内P「だ、大丈夫ですか(あいつらが)!?」
拓海「あ、ああ。恐かったか坊や。もう大丈夫だよ」
そしてその後、おまわりさんのお世話になるのは言うまでもない。
警察官「なんで道にバナナの皮なんか捨てたの?」
拓海「す、すいません。私の出場しているレースの影響を受けたようです。このガラの悪い男が…」
内匠P「えっ、オレがやったことになるのかよ!?」