さようなら、一部のドラゴンボール
「お〜い、リン…。じゃねえや、しぶり〜ん着いたぞ!」
この体格のいい男性は鏡音 レン先輩。今日はキャンプ場まで連れていってもらった。
凛「たまにはこういうのもいいですよね、先輩」
レン「そうだよな。自然の中で思いっきり羽を休めるのもいいよな」
そんなこんなでテントを設営していると、向こうから煙が上がっているのが見えた。誰かたき火でもしているのだろうか…。
凛「こんにちは、何をしているんですか…。って、ええ!?」
「よう」
そこにいたのは、緑色の肌に頭に昆虫のような触角を生やした、見るからに地球人とはいえないようなやつだった。
凛「なにやってるの?ピッコロさん…」
ピッコロ「お前はたしか、渋谷 凛だったな…。見ての通りたき火だ」
レン「お〜い、テントの設営終わったぞ〜。ってピッコロ」
ああレン先輩お疲れ様です。というかさっきからいつもみたいな、ブロリーに蹴飛ばされるときのテンションとかが感じられない。少し寂しいような、でも吹っ切れたような感じだった。
凛「さっきから思ったけど、その燃やしてるものって…」
ピッコロ「ああ、ドラゴンボールだよ…」
え、ああ、あの死んだ人間を生き返らせるってやつか。でもどいつもこいつもそれが目当てで戦ってたのに、急にどうして。
ピッコロ「いわゆる多様性の時代になったからなのかな…。自分の力を信じ、チートを恥じらうやつのためだ」
レン「そうか、特にベジータとかだろ。ああいうガラの悪いヤンキーにプライドが高くて上昇思考が強いやつ多いからな」
ヤン…、彰人のこと言ってるのかな。でも悟空もそうなんじゃない?ヤンキーではないけど、負けないための修行を怠らないから。
ピッコロ「他にも理由はあってだな、破壊神とか現れたり、しょうもないことに願いを叶えようとするやつが増えたから。ドラゴンボールはいや、ナメック星人はお役御免になったんだよ」
レン「そうだよな、フリーザ様とか、ザマスとか、ジレンとか、21号とか…。強くてなんでもかんでもできるくせに、そのなんでもかんでもをやろうとしない」
フリーザ様以外のやつら誰なんだろう…。確かにみんな強くなってる、ドラゴンボールの力に頼る必要がないぐらいに。でも逆に言えば…。
凛「もうそいつらの言いなりになる必要はないってことだよね。これからピッコロさんはどうするの?」
彼にはもう、世界を征服する野望も平和に導く義務もない。
ピッコロ「とりあえず正々堂々と強くなるための方法を探すつもりだ」
そう言ったピッコロさんの顔はとてもまっすぐだった。そしてそこに卯月や未央、プロデューサーたちの面影を見た。ただ…。
ピロリン
レン「ん、なに?」
この物語はアイマスがメインとはいえ、ニコニコ動画を題材とした小説である。
レン「いまネットニュースでな、「サイヤ人の王子ベジータ、聖杯戦争に参戦」って記事が上がったんだが…」
凛・ピッコロ「「えっ」」
つまり願いを叶える方法なんていくらでもあるんだ。みんなが努力家になってくれるのは、いったいいつの日になるのだろうか…。
悟空「死んだやつらを生きけぇらせてくれ」
インキュベーター「わけがわからないよ」
悟飯「父さん、日曜朝8時半の変身ヒロインにでもなるつもりですか!?」