ヤッホー、みんな。うちは月岡 恋鐘(つきおか こがね)。今回は前から話しとった、283プロに移籍したアイドルのお話ばい!
「あ、お疲れさまです…」
この子は神崎 蘭子(かんざき らんこ)。346プロ時代のこの子の口調を知っていたら、違和感があるやろ。なんでもへんてこな口調で話していたけど、さすがにもう世間じゃ通用しないとわかったんよ。メタ的に言うとこの小説、バトルアニメのキャラも登場するから変な誤解を生んでしまうたい。そこでライブハウスを経営してる知り合いのお姉さんから、標準語を学んだんよ。
蘭子「あ、恋鐘先輩!今日の仕事の予定はなんですか?」
恋鐘「今日はね、撮影たい」
でも中身は素直ないい子。根本的な部分はそのままだから、読者のみんなは安心してほしいばい!
恋鐘「さて、撮影スタジオに到着したとよ」
蘭子「結構大きいですね」
今回は雑誌の表紙に飾られるような写真を撮ってもらうから、そこそこ有名な人に頼んだとよ。そして衣装に着替え、早速撮影ばい!
カメラマン「は〜い、じゃあ撮ります」
パシャ
カメラマン「なんかしっくりこないなぁ。神崎さん、ちょっとかっこいいポーズをお願いします」
蘭子「わかりました。では…」
バッ
蘭子「闇に呑まれよ!……あっ!?」カァァァァァ
あっ!?蘭子ちゃん!?変な話し方が!ほら、カメラマンさん困惑しととっとよ!
蘭子「す、すいません!いつもの癖で!」
恋鐘「よ、よかとよかと!」
人がそう簡単に変わるわけがないばい。ちょっとずつ時間をかけて経験を積みながら、変わっていけばいいとよ。
恋鐘「うちがフォローするから心配せんでいいばい」
今更なんだけど、うちのユニットのことを話すばい。うちの所属ユニットは「L'Antica(アンティーカ)」。ゴシック系のアイドルユニットで、そんなうちに影響されて元の口調に戻ったと思うんよ。
蘭子「どうしても私、衣装に引っ張られていくような感じがして…」
恋鐘「あぁ、形から入るタイプなんね。だったら…」
カメラマン「は〜い、じゃあ撮ります」
蘭子「パンが無いなら、お野菜を育てればいいじゃない!」
青い悪役令嬢ドレスに着替えたら、予想通り口調まで変化したばい。でもなんだかんだで、根はいい子よ。
カメラマン「はいでは撮影は以上です」
蘭子「あら、私の美しさを引き立たせてくれて感謝するわ」
口調は…、少し高飛車だけど…。
蘭子「さあそちらの庶民の方、そろそろ戻りますわよ」
恋鐘「しょ…、うちのことか」
まあこんな感じで新たな一面を活かすもよか、新しい自分になるのもよか、まあそれをどうするかは今後の蘭子ちゃん次第たい。
〜あるライブハウスにて〜
蘭子「我が盟友星歌(せいか)よ!我が現世に留まるための呪言をこの身に刻みこみたまえ!」
星歌「え、なんて?」
蘭子「標準語を教えてください!」
星歌「はじめからそう言え!わかりづらいんだよ!」