やっほー!あたし、本田 未央(ほんだ みお)。アイドルをやってた現役JK。今日も別の事務所のオーディションを受けたけど不採用だったよ。
未央「何がいけなかったんだろう。夢の国のダンスをやったのがまずかったのかな?」
?「本田さん?」
あたしに声をかけたのは中年のオッちゃんだった。よく見てみると…。
未央「あ、プロデューサー!ひさしぶり!」
彼は通称、武内(たけうち)P。今は後輩二人とマンションで暮らしている。はたから見れば息子二人を育てているお父ちゃんにしか見えない。
未央「プロデューサー、あたしまた落ちちゃったよ」
武内P「そんな本田さんにうってつけの話があるのですが…」
〜ホロライブ事務所〜
武内P「と、いうわけで連れてきました」
未央「新人Vtuber(予定)の本田 未央です。よろしくね!」
ぺこら(なんでこんなやつばっかくるのかな…)
こんペコこんペコ、兎田(うさだ) ぺこらだぺこ〜。ここ最近、ぺこらの事務所に変なおっさんがプロデューサーとして入社して、ついでに変な女の子をスカウトして連れてきた。しかもよく見たらこの子、シンデレラガールズの未央ちゃんじゃない。
ぺこら「えっと、ホロライブ所属バーチャルユーチューバーの兎田 ぺこらです。わからないことばかりだと思うけど、なんでも聞いてね」
未央「ここにはぺこら先輩しか見当たらないけど、所属Vtuberってぺこら先輩だけなの?」
ぺこら「あのね、ホロライブって結構大手なの…」
そう、ぺこら以外にも所属タレントは大勢いるんだ。みんなも一度ぐらいは名前を聞いたことあるんじゃないかな。すいちゃんとか、ころさんとか。
ぺこら「じゃあまずは、キャラ作りとかしていこう!といっても元々未央ちゃんは個性的だから必要ないけど」
未央「えー、このままでいいの?先輩とかどうしてるの?」
そうだな、何から話せばいいんだろう?そのVtuberの特徴になるものとかかな…。ぺこらの場合だと、ウサ耳とかニンジンとか。だったら…。
ぺこら「まず衣装から決めてこう。人は見た目が9割ともいうし。マリン船長とか、海賊衣装でわかりやすいでしょ」
未央「えっ、海賊?ダメだよ、海賊なんてロクなものじゃない!この前なんて鷺沢 文香(さぎさわ ふみか)先輩が海賊行為でインペルダウン送りにされたぐらいだし!」
何をやらかしたのその先輩!?ていうか、アイドルが海賊に闇堕ちするとか普通はないけど…。
ぺこら「あ〜、船長の場合はあれコスプレだから…」
未央「そうなの、それならよかった!それじゃ動画配信とかしていけばいいのかな?」
ぺこら「いやまずは、自己紹介動画から撮っていくんだよ。視聴者のみんなにわかってもらうために…」
未央「あ〜、あんな感じ?」 ビシッ
どんな感じ?そう未央ちゃんが指をさした先にはあのプロデューサーのおっさんが動画配信を始めていた。
武内P「こんにちは、ホロライブ所属のプロデューサーです」
ぺこら「ちょっ、なに勝手に始めているの!?」
武内P「つい最近、兎田さんのご自宅にお邪魔させてもらいました。そしてお母さんにアイドルに興味はないかと尋ねました」
ぺこら「なに勝手にぺこらの許可もなく入ってるの…」
というか、どうしてお母さんをアイドルデビューさせようと思ったの…。
武内P「それではお聴きください。振り付けありの日曜朝8時半の変身ヒロインエンディングソング…」
ぺこら「いやそれはガチでやめろ!!」
〜ぺこら宅〜
武内P「アイドルに興味ありませんか?」
ぺこらの母「私がアイドル?困りますぅ」