「あの、プロデューサーさん?」
私の目の前に現れたのは、お子さんを抱きかかえた女性だった。
「私です、三船です。三船 美優(みふね みゆ)です」
え、ああ三船さんか。彼女はアイドルを引退し、結婚してお子さんも産まれたと聞いていたがこの子がそうか。
武内P「本日はどのようなご用件で?」
美優「あのですね。おたくの男の子が出演している動画なんですけどね、うちの子が楽しく観ているんですよ」
武内P「えっ、ああ、そうですか…」
美優「私だけではなく、ママ友のあいだでもすごく話題になっているんですよ」
彼女のママ友というのは、元アイドルや女性スタッフなど。どうやらお子さんたちが後輩の動画を楽しく観ているようだ。
武内P「それであの、米内P…。私も動画を撮影してみたいのですが」
米内P「ほんと突然ですね先輩」
私は、そして彼らも今まで表舞台に出るということを知らなかった。ところが彼が歌い手として活躍し卯月さんの所属するスクールアイドル同好会のみなさんと関わるようになり、米内Pはイキイキとするようになった。そしてハチャメチャともするようになった。
米内P「先輩、なにか持ち歌とかないですか?」
武内P「あ、変身ヒロインの歌を…」
内匠P「俺この後の展開読めそうですよ。武内先輩、コイツとは別のアカウントにしたほうがいいですよ」
〜後日〜
未央「ねえみんな、プロデューサーの歌ってみた動画観た?」
すいちゃん「あの男の子のでしょ?また誰かとコラボしたの?」
未央「ちがうよ〜、うちの武内Pだよ。変身ヒロインのエンディング曲歌ったんだって」
すいちゃん「!?」
えっ、ちょっと待って!プロデューサーって何歳だっけ!?外見は中年男性だよね!
未央「ほら、この動画。かわいいでしょ」
未央ちゃんがかわいいと言って見せてくれたのは…。
すいちゃん「えっ、ちょっ、なにこれ!?」
そこに映っていたのは、フリル付きのスカートを履いてキュートなダンスを踊っている武内Pだった。これ、良い子のみんながみたら泣きだすから!なにかのアニメで、おばさん二人に変身ヒロインのコスプレさせたら大量に苦情が殺到したなんて話を聞いたことがあるから…。
すいちゃん「早めに対策しよう…」
〜しばらくして〜
内匠P「お〜い、彰人。Vtuberたちが謝罪動画を出したぞ」
な、何を言っているんだこの人は…。そう言ってプロデューサーは俺にスマホを見せてくれた。そしてそこに映っていたのは…。
ときのそら「この度は、我が社のスタッフが皆様にご迷惑をおかけしました。大変申し訳ありません」
すいちゃん「今後彼には、あのような動画を投稿させないように注意します」
なんだこりゃ、ホロライブのレジェンドたちが頭を下げているじゃないか!?それにしてもスタッフというのは誰のことだ?
内匠P「それでさ、俺はミク先輩のバチャシンP?言いづらいな、ボカロPになって作曲したいんだけど…」
彰人「ど、どんな曲?」
内匠P「スポーツカーとかバイクの曲なんだけど…」
俺はこの後全力で止めた。ミクやしぶりんが謝罪しなくてはいけない展開が目に見えていたからだ。
〜NG版〜
米内P「先輩、持ち歌とかないですか?」
武内P「ぞうさんの歌を…」
内匠P「俺この後の展開読めそうですよ。武内先輩、コイツとは別のアカウントにしたほうがいいですよ」