私はアクア、異世界へ転生させる役割を持った女神兼冒険者。ん、前回登場した俳優さんではないのかって。名前は同じだけど彼とは別人なの。
「おう、どうしたんだよアクア」
「気難しい顔して、らしくないですよ」
「なにか考えごとでもしてるのか?」
この3人は私の仲間、魔法使いの「めぐみん」、盾役の騎士「ダクネス」、そしてリーダーの「カズマ」だ。
アクア「あのね、私、新しい勇者を雇いたいと思ってるの」
3人「「「えっ!?」」」
当然こんな反応するよね、これ以上戦力を増やす必要が無いもの。だってこの4人は充分バランスがとれているから。……それはさておき、私がこんなことを思った理由はこうだ。
アクア「最近さ、異世界転生の質が落ちていると思うの」
めぐみん「えっ、それはどういう意味ですか?」
アクア「その、与えられた力でウハウハするようなやつが増えている。これといってたいした理由もなくモテモテになるようなやつが増えている。それでどいつもこいつも調子に乗っている」
それで一部の読者が影響することがあるの。そういった小説を書くのがプロの作家さんだから、なおさらね。
カズマ「いやだったら、承太郎とかリヴァイ兵長とか呼べばいいじゃねえか」
ダクネス「いや、彼らほどの実力者だ。多額の報酬を要求してくるだろう。そうでなくとも忙しいんだし…」
そうよね、だからいままでみたいに冒険者ギルドとかに行って仲間を募集したり、向こう側の世界からの転生者を呼んでくるしかない。それもとびきりまともなやつを。
アクア「これもダメ、あれもダメ、どいつもこいつもダメダメ!!」
動機がダメなやつばっかり!「モテたい」、「無双したい」、「のんびりしたい」、どれもこれもどっかで見たようなやつばかりで新鮮味がない!
アクア「あぁ、新入社員を採用する面接官ってこんな気持ちなのかな…」
なんて色々調べていると、ひとり気になるのが…。
アクア「ふむふむ、可愛らしい衣装を着て、悪者をこらしめて人々を護りたい」
ちょっと個人的な欲求はあるけれど、でも動機はまだましなほう。ちょっと軽く面接をして、メンバー入りはそれから考えるか。
アクア「さて、わたしは女神アクアです。あなたが勇者としてふさわしいか確かめさせていただきます」
「私は美城といいます。以前はアイドル事業に関わっていました」
………あれ。この人、かなりの年齢のおばさんじゃない。
アクア「え、えっと、具体的には何をしたいのですか…」
美城常務「人々を守ります。そのために私の魅力で魔物を骨抜きにします」
骨どころか、「あべし」とか「ひでぶ」とか叫んで魂まで抜けちゃいそうなんだけど…。ってこのネタやるの何度目よ!
アクア「あの、こっちの世界に来た際に、ひとつだけチートを渡すことになっているのですが…」
美城常務「失礼、チートとはなんですか?」
アクア「絶対的な無敵の力です、ドラゴンボールや石仮面など。でもおばさ…、美城さんは充分おそろし…、おきれいですから衣装などは必要ないかと…」
美城常務「では魔法少女の変身ステッキを」
〜例の屋敷にて〜
カズマ「おう、アクア」
めぐみん「勇者とやらは集められたのですか?」
ダクネス「私たちはギルドへ行ったが、ダメだった」
アクア「その、仮採用ということになったけど…。入ってきて」
バタン
美城常務「美城です。ジョブは魔法少女です。みなさんのお役に立てるようがんばります」
4人「………」
そして彼女の初陣の日。
アクア「ふっふっふ、魔王軍!今回は超がつくぐらいの強力な助っ人を呼んだんだから!」
ザッ
美城常務「魔法少女、マジカルみしろん♥︎萌え萌えパワーを受けてみなさ〜い♥︎」
あまりのおぞま……、衝撃的な見た目に魔王軍は敗北。というか逃げ出したから実質的には不戦勝のようなものだった。そして彼女の暴挙(何も悪いことしてないけれど)を止めるべく冒険者たちが…、尻尾を巻いて逃げ出した。そして私たちは彼女を止めるために…。
アクア「あの…、私たちと、魔法熟女を止めるために、異世界へ行きませんか?」
内匠P「やだよ」
武内P「私たちにどうしろと」
アクア「あのおばさんを止めるためにあっちの世界へいくわよ!」
ダクネス「でもどうやって!?」
カズマ「バラエティ番組の要領でジャンプすればいいだろ!せ〜の!」
4人「「「「とうっ!」」」」
スタッ
カズマ「よいしょ!到着!」
めぐみん(なんかこのネタも、以前やったような…)