「強い」ということに人々は憧れを持つだろう。ただ、それだけの力があればトラブルに巻き込まれることが多いということだ。今回はこの私、桐谷 遥と新人バーチャルシンガーのお話しである。そして都合上アイマスのキャラは出番が少ないかも。
ある日、私が仲間たちとセカイにやってきたときのことだ。いつもみたいに初音ミクがお出迎えしてくれる。そう思ったのだが…。
「やっほ〜、えっとモモジャンだったかな?」
愛莉「えっ、そうだけど、あんた誰?」
「おっと失礼、私は新人バーチャルシンガーのウタといいます。ゆかりさんの事務所に所属しています」
え、ああ、結月 ゆかりさんの後輩ね。いわゆるボイスロイドと呼ばれていて、ゲーム実況などの動画に出ている人気者だ。いやそれにしても…。
みのり「ゆかりさんってミクちゃんとは別の事務所だよね。そのゆかりさんと同じ事務所のウタさんがどうして私たちのセカイに?」
ウタ「まあ気にしないで。ミクちゃんはここ最近引っ張りだこだから、別の事務所のボカロにも「○○のセカイに行け」ってオファーを出しているんだよ」
遥「そ、そんな本家の設定をガン無視するような…」
本家プロセカではミクちゃんの会社のボーカロイドしか登場しない、というか他社のボカロを出せない。まあこの物語は二次創作だから細かいことなんて気にしなくていいんだろうけど…。
ウタ「私はね、ちょっと前までそこそこ名のある海賊だったんだけどさ。私の能力だけ狙ってくるやつばっかに嫌気がさしてさ、でも歌うことは好きでね、なんか活かせるところないかなって探していたらバーチャルシンガーになったってわけ」
遥「へぇ〜」
ウタ「まああんたらみたいなの相手にするのが楽って理由もあるんだけどね。海賊王とか世界最強とか狙ってるわけじゃないんでしょ、チヤホヤされたいとかそんな感じだよね。だったら力になってあげるから」
遥「おい」
彼女さらっと失礼なこと言ったんだけど。いくら私たちがそこまで強くないからって…。
ウタ「さて、そろそろ私の能力を見せてあげよっか」
雫「わぁ、楽しみね」 パチパチ
そんな宴会芸みたいなノリでやられても困るんだけど。だって海賊だったんでしょ、それなら…。
ウタ「私の能力は「ウタウタの実」、歌で自分の思い描いたセカイを創りだす!せーのっ!」
♪〜
………ん、あれ?さっきまでは可愛らしい声だったのに。ドスの効いた声に聞こえるんだけど。
ウタ「あ、あれ、おかしいな。そこいらの海賊なら歌声だけで戦意喪失するんだけど…。もう一度…」
♪〜
す、すごい歌声だ。そして「セカイを創りだす」というのも本当らしく、煌びやかだった私たちのセカイがどんよりした雰囲気に変わっていった。
遥「ストップストップ!ウタさん、その歌声どうにかならないの!?」
ウタ「あ〜昔から言われたよ。「迫力ある」とか「怖い」とか、それに加えて悪魔の実の能力者じゃん、私。それで歯向かう海賊団とかたくさん海に沈めたし」
そのいろんな意味で凶悪ともいえる歌声は海賊をやるうえでは武器になると思う。ただ、これからはもっと万人に受け入れられるような歌い方になるよう訓練すべきなんじゃないかな…。
みのり「というかその普段の声で歌ってみたらどうかな?」
ウタ「えっ、そう、やってみるよ」
〜ウタのほんのちょっと前のお話〜
ウタ「シャンクスがさ、「お前もう船降りろ」とか言ってきたんだよ。これまで敵船団を壊滅させたりして貢献してきたのにさ」
文香「四皇はどこもそんな感じなんですね。カイドウ様は容赦なく殴りかかってきましたよ」