「プロデューサー、おひさしぶりでごぜーます!」
米内P「ひさしぶりだなぁ!「さばんなちほー」で色々見てきたのか〜!」
ようみんな、オレは結城 晴(ゆうき はる)。今日は米内Pと昆虫採取に来ている。ん、オレがこんな口調をしていたかだって?ああ、冒頭のあれは、アイドル仲間だった市原 仁奈(いちはら にな)のセリフなんだよ。
仁奈「プロデューサーたちは何をしているでごぜーますか?」
米内P「オレは結城さんと昆虫採取してるんだよ」
晴「みんな虫とかに興味がなくてな」
仁奈「お〜、仁奈もむしさんの気持ちになりてーでごぜーます!」
そうなんだ。オレの周りの女の子は虫が嫌いで、せいぜい見た目がかわいいチョウやカイコガぐらいにしか興味を持たない。逆に米内Pをはじめとした男の子は、クワガタやカブトムシなどのかっこいい虫にしか興味を持たない。
?「"しき"、ほんとにここら辺に虫なんているのか?」
しき「あれは日の当たらないジメジメしたところを好む。だからこの辺りを探していれば見つかりやすい」
えっ、まさか、一ノ瀬…。ていうか隣のヤンキーは誰だ?
しき「あなたたちも興味があるのかしら、カタツムリに」
あれ、俺の知ってる"しき"と違う。髪の毛は青色で眠そうな目、おまけにピアスまでしている。
しき「私の名前は若名 四季(わかな しき)。そしてこっちが米女(よねめ) メイ」
メイ「よろしく」
まったくの別人だったな。とりあえず自己紹介と何をしていたのか目的を聞いておこうか。
晴「結城 晴です。よろしく」
米内P「米内Pとお呼びください」
仁奈「仁奈でごぜーます!」
メイ・四季「「よろしく」」
晴「オレたちは昆虫採取をしていたんだが、2人は何をしていたの?」
メイ「こいつが、四季が緑色のカタツムリを探しているって言うからさ、付き合ってるんだよ」
緑色のカタツムリ?そんなのが存在はするだろうけどさ(この物語はフィクションだし)、でも読者のみんなの世界では"実在"はしないだろう。
四季「ところでみんなはカタツムリやナメクジが何の仲間か知っている?」
晴「虫じゃないのか?でんでん虫とかって言われてるし」
米内P「甲殻類とか?殻があるから」
仁奈「妖精さんでごぜーます!」
メイ「そうだよな、最後のはともかく…。カタツムリやナメクジは貝類なんだよ」
マジか!?そう言われるとそんな気もするが、言われるまで気づかないな。
四季「特徴としては…」
・オスとメスが無い
・ジメジメとした湿気のあるところを好む
・殻のあるものが「カタツムリ」、殻のない
ものが「ナメクジ」
・だからといって、殻が取れたらナメクジに
なるわけではない(殻の中に内臓があるため)
・主に植物の葉っぱを食べる
・だがまれに、コンクリートも食べる
四季「まだまだあるけどこれ以上書くと長くなりそうだから、これぐらいまで」
米内P「これだけわかれば市原さんも、カタツムリの気持ちがわかるんじゃないのか?」
仁奈「おぉ〜、ばっちしでごぜーます!」
へぇ、知ってることもあったが知らないこともあるんだなぁ。いやでもこれだけ詳しければ…。
晴「こんなに詳しいのに、これ以上知ることなんてあるのか?」
メイ「こいつはな、緑色の新種の珍しいカタツムリを探しているんだよ」
四季「メイ、珍しいとは言ったけど新種とは言っていない」
米内P「えっ、じゃあどんなやつなの?」
四季「こんなやつ。私が探しているのは寄生虫に支配されたカタツムリ」スッ
そう言って四季はスマホを取り出した。そしてその画面に映っていたのは…。
晴「げっ」
米内P「うえっ」
仁奈「うぷっ」
メイ「おまえ、こんな気味の悪いもの探していたのか…」
それはあまりにもグロテスクだった。もし画像や挿絵があればR-18Gタグを付けなくてはならないものだった。
四季「こいつはカタツムリに寄生してゾンビみたいにさせる。あまりのグロさに誰もがその生態を調べようとしなかったけど私は少し興味を持った」ドヤッ
そんなドヤ顔で言われても…。なんにでも興味を持って調べようとすることはいいことだ。ただ、調べるにしても世間受けがいいものを調べるべきだと思ったのは、オレだけなのだろうか…。
あの後オレたちは、逆にかわいい見た目をしたカイコガの画像を見た。
メイ「んほぉ〜!がわいい〜、がぁわいぃ〜〜」
仁奈「最初からこっちを題材にすればよかったんでごぜーますよ!」