九英雄と五芒星~転生剣士と九つの星々-NEXT WORLD-~ 作:弥生の一矢
天-ソラ-
kuma
龍虎
DIT
ΕΛΠΙΣ
紅椿
竜姫
疾虎
詩
蒼斬
???
???
天蓋獅子
第28話 忘れられた英雄と新たな敵
再覚の塔攻略から10年が経過したある日、龍虎の元にある手紙が届いた。その手紙は天-ソラ-からの物であった。
天蓋獅子「おーい、マスター。ギルドのポストに手紙届いてたぞ」
龍虎「おぉ〜、サンキューな」
龍虎が獅子から受け取った手紙を開く。そこにはこう書かれていた。
「龍ちゃんへ
最近いろいろな所を回ってるんだけど、ミナウラのイサワヶ森の奥地に不思議な空間が形成されてるみたいなの。kumaちゃとDITさん呼んで来てくれる?私もすぐ向かうからさ。ソラ」
龍虎「ソラからじゃないか…ふむふむ…DITとkuma…kumaかぁ…探すかぁ。おい、獅子」
天蓋獅子「どうした?」
龍虎「自分はこれからkumaを探しに行く。お前はDITにこの手紙を見せに行ってくれ」
天蓋獅子「これを?わかった」
天蓋獅子と呼ばれているものは10年前にビーストナイトだった者だが、約5年前に覚醒し、第4次職に目覚めた。今ではこういった第4次職や最上特殊職に目覚める者が多い。
天蓋獅子は"擬獣化"というスキルを使用し、動物の姿で走っていった。
龍虎「さて、探しに行くか」
その頃、ソラは…
天「くっそ!これでも食らえ!発勁!」
ソラの攻撃は空を切る。
天「どこ行ったのよ!?出てきなさい!」
叫んでもその空間には声が響くだけだったのだが、少し経つと景色が変わった。
ソラは少し歩きながら散策していたのだが…
天「………もしかして、迷子?いやいや、無いって」
道に迷っていた。
天「さっきまで凄く暑かったのに、ある空間に入ったら全然暑くなくなった。そればかりかここがどこかもわからない。本当にイルーナの世界?」
カツッカツッカツッ
天「誰!?」
ソラは足音がする方に振り返る。そこには白髪の片眼が堕天している女性が立っていた。
???「ここね!追い詰めたわよ!"憤怒"のブレード!って、あら?誰?それより、貴女、不思議な格好してるじゃない。"キリト"みたいにどこかのアニメに出てたの?」
天「アニメ?いや、私は出る側じゃなくて見る側だけど…って、え!?キリト!?SAOのキリト!?」
???「そうよ?そのキリト。よく知ってるわね。私はカザナミ。見ての通り、スナイパーなの」
天「スナイパーなんだ…でも、その弓、不思議だね」
カザナミ「これは伝説の武器なの」
天「伝説の武器?なにそれ?」
カザナミ「そう、知らないのね。じゃあ、まずは…」
ソラは異世界に迷い込んでいた。
???「くっくっく、あとはこの魔法を発動して…」
………………………………
…………………
………
龍虎「あぁ!!ようやく、見つけたぞ!kuma」
kuma「どうしたのさ、そんなに息切らして」
バチッ
龍虎「ソラに頼まれ…て?……って、ソラって誰だ?」
kuma「私に聞かないでよ。わかるわけないじゃん」
ゴオオオオオオオオオオ……
DIT「おおーい」
龍虎「DIT、どうしたんだよ」
DIT「お前が呼んだんだろうが、ソラと不思議な空間を見に行くんだろ?」
DITの上に乗っているΕΛΠΙΣが不思議そうに聞く。
ΕΛΠΙΣ「あのDITさん、ソラって誰ですか?」
龍虎「そうだぞ、ソラって誰だよ。DITの知り合いか?」
DIT「はぁ?!お前ら、この手紙の差し出し…に…ん…ん?手紙が無い!さっきまでここに!」
龍虎「手紙?なんの事だ?」
???「くっくっく…どうやら上手く言ったみたいだな」
kuma「誰よ、アンタ」
???「俺は????????だ」
ΕΛΠΙΣ「え?DITさん、聞き取れた?」
DIT「いや……だが、どうやら原因は奴らしい」
???「ほう、冷静なやつが居るみたいだな。しかも、俺の"記憶消去-メモリーデリート-"が効かないみたいだな」
DIT「俺らは特別なんだよ!龍虎、構えろ」
龍虎「おうよ!」
龍虎が剣を構える…が、それはDITの知る構えでは無かった。
DIT「おい、お前、抜刀術はどうした?」
龍虎「抜刀術?なんだそれ?」
DIT「マジかよ…腰の刀は、使えないのか?」
龍虎「腰?あぁ、これか…使い方がわからないんだ。どうして、装備してるのかも」
紅椿「kumaさん、鎌はどうしたんですか!?」
kuma「鎌ァ!?椿、何言ってんの!?ハイウィザードが鎌持つわけないでしょ!」
DIT「おい、椿」
紅椿「なんですか、今、忙し…」
DIT「お前は覚えてるんだな?」
紅椿「何をですか」
DIT「ソラの事だ」
紅椿「え?マスターですか?もちろん…はっ?!まさか」
DIT「そのまさかだ。お前は龍虎のあの刀使えるか?」
紅椿「はい、一応」
DIT「姫と疾を呼べ」
紅椿「わかりました。龍虎さん、申し訳ないですが、腰の刀お借りできますか?」
龍虎「これか?あぁ、わかった」
紅椿は龍虎に刀を借り、竜姫と疾虎を呼び出した。
???「また、増えただと!?どうなってんだ、ここは!」
竜姫「お兄様、お呼びになられまし…あれ?椿ちゃん?」
紅椿「話は後。とりあえず、刀返すから手を貸して」
竜姫「あ、うん」
疾虎「おいおい、DITさん、これどうなってんだよ」
DIT「話は後だって言ってんだろ。手を貸せ」
疾虎「わかったよ。よっしゃ、姉貴!暴れんぞ!」
竜姫「えぇ!!」
その後、竜姫と疾虎の力により、名前がわからない敵を退けた。
龍虎「姫、疾、強くなったな。あの技、どこで覚えるんだ?」
竜姫「え!?これ、お兄様の技ですよ!?」
疾虎「そうだぜ?兄貴のなんだ」
龍虎「自分の技?ホントか?全く身に覚えがないんだが」
kuma「なによ…何か言いたそうね、椿」
紅椿「はぁぁ…」
DIT「ため息つくなよ。とりあえず、戦力増やすしかないな。椿、聖銃も扱えるか?」
紅椿「アレは無理。琥珀か獄兄さんかな」
DIT「琥珀かぁ…ましろ探すのはキツすぎる」
竜姫「蒼斬兄さんはいないの?」
DIT「アイツは今、ギルドの業務やらせてんだ。まさか、こんな事になるなんて思ってなくてな」
DITと共にギルド本部に顔を出し、蒼斬に事情を説明し、詩を召喚した。詩にも事情を説明した。
詩「えぇっ!?マスターの事を忘れたぁ!?」
紅椿「そんなんですよ。kumaさん達は私達の事は普通に覚えてるのに、マスターの事だけ綺麗に忘れてるんです」
詩「そのマスターとは…」
疾虎「さっきから姉貴が連絡取ろうとしてるが…」
竜姫を見ると目が合った時に手で×を作って見せてくる。
疾虎「あの様子じゃ取れてないな」
カツッカツッカツッ
蒼斬「よぉ、さっき琥珀と連絡取れたぞ」
疾虎「おぉ!それでなんて?」
蒼斬「ましろさんは覚えているらしい。あと一緒に行動していたひよこさんもだ。だが、よもぎさんは覚えてないんだと」
疾虎「よもぎさんはダメだったかぁ」
詩「来るんですか?」
蒼斬「ましろさんとひよこさんと琥珀は来るとさ。よもぎさんとフィルム、ツバメはましろさんのギルドに残るらしい」
疾虎「こっちは誰が行くんだ?」
蒼斬「兄貴、龍虎さん、詩、疾虎、椿だな」
疾虎「姉貴は留守番か」
蒼斬「あぁ、マスターに連絡取れたら、こっちからも必ず連絡するからよ」
疾虎「あぁ、わかった」
to be continue…
次回:ソラが迷い込んだのは別次元のイルーナだった。手紙は失われたがDITは内容を覚えていた。DITを含む5人はましろと合流する為にミナウラに向かうのだった。