九英雄と五芒星~転生剣士と九つの星々-NEXT WORLD-~   作:弥生の一矢

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登場人物
九英雄とホムンクルス
天-ソラ- DIT 龍虎 詩 疾虎 ましろ 蒼斬 ΕΛΠΙΣ
伝説所持者
カザナミ シュウガ ローゼン ルリ ??? ???
七大悪魔とその家臣
グリード 天蓋獅子 ブラッド ???


第30話 交わる世界

DIT達はイサワヶ森の奥地にて、シュウガから紹介されていた。

 

シュウガ「こいつは、ローゼン。ハイウィザードの伝説所持者だ。こっちはルリ。ビショップの伝説所持者だ」

ローゼン「よろしく」

ルリ「よろしくね」

DIT「ああ、よろしく」

シュウガ「とりあえず、ここを通って、俺らの世界に来い。ローゼン、ルリ、お前らはこのゲートを守っててくれ」

ルリ「おっけー」

ローゼン「わかった」

龍虎「うぐっ…」

DIT「どうした!龍虎」

 

龍虎はゲートを通ると突然、頭を抑える。

 

龍虎「なんだ…この…記憶…獅…子?」

 

次の瞬間、シュウガは龍虎にある事を聞く。

 

シュウガ「おい!今、獅子と言ったか!?」

龍虎「え?あ、あぁ」

シュウガ「そいつの名前は天蓋獅子というんじゃないだろうな!?」

龍虎「その通りだが…って、DITじゃないか。ソラは見つかったのか!?」

DIT「な!?お前、記憶を」

シュウガ「おい、ローゼン。奴は、天蓋獅子は確かに倒したよな?」

ローゼン「え?あ、うん。間違いないよ」

 

ドゴォォォォオン!!

 

ルリ「きゃぁぁぁぁぁ!!」

シュウガ「なんだ!何が起きた!?ルリ」

ルリ「うぅ…」

シュウガ「ルリ!どうした!」

天蓋獅子「おいおい、久々の再会なのに弱くなったなぁ?伝説所持者ァ!」

ブラッド「そう言ってやるな。奴らも俺らが死んでたと思ってるんだからよ」

龍虎「この声は…お、おい、お前…」

天蓋獅子「よぉ?ギルマス…いや、元ギルマスだな…俺はもうお前の仲間じゃない」

DIT「お前はブラッド!?なんで、獅子と一緒にいる!?」

ブラッド「よっ!俺も二つ名持ちなんだよ。俺は"激情"のブラッドだ。DITさんはどうやら敵だったみたいだな。それよりも、俺らはいわゆる囮ってやつだぜ?今頃、向こうでは…」

シュウガ「なに!?囮!?おい、お前ら、元から二つ名みたいのを持ってる奴を知らないか?」

詩「はい、知ってます。私のギルドに《彗星》紫陽花という方と知り合いですが、二つ名持ちなのは確かで、天狼飛輪という方を」

シュウガ「天狼飛輪は知らないが、紫陽花ィ!?奴はまずい!くそっ!こんな事ならカザナミも連れてくるんだった!」

ブラッド「なぁ、獅子」

天蓋獅子「あぁ、あの詩って奴は生け捕りだなぁ?」

シュウガ「ユウカ!」

ユウカ「はい!」

シュウガ「カザナミに知らせろ」

ユウカ「わかりまし」

ブラッド「行かせっかよ!」

 

ガキィン!

 

ユウカ「ひぃ」

シュウガ「おい?俺の娘を1度ならず2度も危険に晒せやがったな?ここは任せて行け、ユウカ」

ユウカ「はい」

ブラッド「邪魔すんなよ…なぁ?!」

シュウガ「覚悟は出来てんだよなぁ!ブラッドォ!!」

 

天蓋獅子「それで?こっちは龍虎が相手か?」

龍虎「あぁ、自分だけで充分だ。疾虎!刀を寄越せ!叩き直す!」

天蓋獅子「俺のスピードについて来れんのかよ《擬幻獣:白虎》」

疾虎「獅子、お前は兄貴を舐め過ぎだ」

天蓋獅子「グルルル…お前も俺を舐め過ぎだ。俺は"暴虐"の天蓋獅子だ」

龍虎「"剣聖の集中・極"」

 

シュン!

 

疾虎「なに!?獅子が消えただと!?」

龍虎「龍牙虎型・一式!」

疾虎「兄貴!それは、まだ!」

天蓋獅子「(吹っ飛べ!)」

龍虎「"朧・霞和泉"!!」

 

ヒュッ

 

天蓋獅子「ふっ…その程度避けれ…」

 

ゴッ

 

天蓋獅子「ガハッ?!(後ろから!?今、避けたはずだろ…)」

 

バタッ

 

龍虎「……ヴグッ…ゴホッ…ゴホッゴホッ」

 

天蓋獅子は龍虎の攻撃を受けて気絶したのだが、龍虎自身も膝をつき、血を吐いた。

 

DIT「おい、大丈夫なのか、龍虎」

龍虎「あ、あぁ、この技はまだ未完成だから、身体にも負担が来てな」

DIT「そうなのか…(さて、あっちは…おっと、まずいな…押されてるな。なら!)set:quintet」

 

バキッ!

 

ブラッド「おいおい、その程度かよ、伝説所持者様よぉ?」

シュウガ「くっ…コイツ、前よりも強くなってやがる」

 

ビュンビュン

ドッドッドドドッドッ

 

ブラッドはDITからの奇襲を難なく避ける。

 

ブラッド「チッ…邪魔すんなよ、DITさんよぉ?」

 

DITはシュウガの肩に手を置き、伝える。

 

DIT「シュウガさん、変わりますよ」

シュウガ「悪いな」

DIT「休んでてくれ。詩、回復頼む」

詩「わかりました!」

ブラッド「いいのか?俺らはこの詩という奴を狙ってんだぜ?」

DIT「触れられると思ってるなら、考えが甘いんだよ。それにな、さっきの攻撃でほぼ終わってんだ」

ブラッド「なに!?どういう事だ!?」

 

ブラッドがその場を動こうとしたが、身体が何かに縛られてるのか、全く動けなかった。

 

ブラッド「イギギギギ…くそ!どうなってん…グフッ」

 

ブラッドの腹部に強い衝撃が与えられる。その衝撃により、ブラッドは気絶する。

 

DIT「わかったか?…と言っても、もう、意識がないか…」

シュウガ「コイツらは俺らの世界で闇の戦士だったんだ。絶対に倒したはずだったんだがな…」

DIT「確認したのか?コイツらが消えるとこを」

シュウガ「いや、ブレイドだけが現れていたからな。安心しきっていた。すまんな」

 

シュウガの後ろから女性の声が聞こえてきた。

 

???「ホントよ、ちゃんと確認しなさいよ。それに何度言えば、覚えるのよ!グリードって言ってんでしょ!」

シュウガ「お前に言われると俺、悲しくなってくるんだが?」

???「なんでよ!?…それで?グリードはどこにいるのよ?いないじゃない」

シュウガ「ここにはいないんだよ」

ローゼン「カザナミちゃんは大丈夫だったの?」

カザナミ「当たり前じゃない…と言いたいとこだけど」

???「そうですよ、さっきまで私の助け無かったら勝ててたどうか…」

 

カザナミの後ろからひょこっと現れたのはソラだった。

 

DIT「ソラ!」

ましろ「いた!」

天「ごめんね、私もカザナミさんの世界に迷い込んでて、どうする事もできなかったの」

龍虎「ソラが無事だっただけでもよかった」

DIT「そうだ、お前の記憶が消されているぞ」

天「え?」

カザナミ「それは、グリードの能力よ。まずいわね…貴女、私より強いじゃない」

天「そうでもないよぉ」

カザナミ「褒めてないわよ。でも、ホント、困ったわ」

天「私の強さがなんなの?」

カザナミ「グリードは貴女の存在を食ったのよ。貴女は貴女の世界には居なかったことになってるはずよ。そして、その実績や存在がそのままグリードの力になるの」

DIT「やばすぎんだろ」

カザナミ「獅子とかもグリードに力を分けられてるはずよ」

龍虎「そうなのか?いつもと変わらなかったぞ?」

疾虎「いやいや、兄貴!いつもより速かったって!」

龍虎「そうか?あんま変わらなかったと思ったんだがなぁ」

疾虎「それよりも!兄貴!応急処置終わってねぇんだから!」

龍虎「もう、大丈夫だって…待て、引っ張るな」

 

龍虎は疾虎に引きずられながら、詩のとこに連れてかれた。

その頃、ΕΛΠΙΣの元にはグリードが来ていた。

 

《ΕΛΠΙΣのギルド本部》

 

グリード「やれやれ、ようやく見つけたぞ」

ΕΛΠΙΣ「貴方、なんなんですか!?」

グリード「俺か?俺は"憤怒"のグリード。七大悪魔の1人さ。このギルドに紫陽花という名前のやつがいるだろ?」

蒼斬「さっきからいねぇって言ってんだろうが!」

グリード「無駄さ…オーラが俺には見えんだよ」

 

グリードは次の瞬間、影の中にトプンと潜り、その場から消えたが、ギルドの会議室の方から悲鳴が聞こえてきた。

 

???「いやぁぁぁぁあ!!」

 

蒼斬「あの声は!まさか!?」

ΕΛΠΙΣ「紫陽花さんです」

蒼斬「くっそ!」

 

アオギリは会議室に向かうとそこには異様なオーラを纏った女性が立っていた。

 

グリード「クックック…」

???「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふイヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…アハハハハハハハハハハハノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \」

蒼斬「何が可笑しいんだ!?目を覚ませ!紫陽花!」

紫陽花「は?気安く私を呼ばないで頂けます?えーっと、誰でしたっけ?あぁー、思い出しましたわ」

 

紫陽花は何かを閃いた素振りをした瞬間、アオギリの目の前から消えた。

 

ドゴッ!!

ギギギギギギギギ……

 

紫陽花「あら?ざーんねん。一撃で飛ばしてあげようと思いましたのに」

蒼斬「甘く見積もり…過ぎだ…な…」

紫陽花「でも、私はまだ本気じゃありませんの。グリード、力を寄越しなさい!」

グリード「へいへい。ほらよ」

 

グリードは紫陽花にどす黒い玉を投げる。それを掴んだ紫陽花は不敵な笑みを浮かべる。

 

ギギ…ギ…

アオギリの身体は紫陽花の攻撃により後ずさっていく。

 

蒼斬「う…ぐぐ…(なんなんだ、この力)」

紫陽花「耐えますねぇ~。まあ、私はさっきの玉のおかげで1%も出していませんけど…ね!」

 

メリメリ…

アオギリの腹部に痛烈な一撃が入る。

 

蒼斬「!?」

 

ガクッ

 

紫陽花「ふぅ…ようやく静かになりましたね。少し警戒してたんですが、結局、何も出来なかったみたいですね、ΕΛΠΙΣさん」

 

壁の影に隠れて様子を伺っていたΕΛΠΙΣはビクッとし、紫陽花の前に現れる。

 

紫陽花「当たり前ですよね。貴女は私と違い、ただの第三次職ですもんね」

ΕΛΠΙΣ「ねぇ、そんな怖い顔してないで、前みたいな優しそうな顔に戻ってよ、紫陽花さん」

紫陽花「はぁ…残念ですが、私は貴女の敵になったんです」

ΕΛΠΙΣ「ねぇ、行かないで」

紫陽花「私は"災禍"の二つ名も持つ者。この地を滅ぼす存在、それが嫌なら私を止めてみなさい!さぁ!」

ΕΛΠΙΣ「そんなこと…できるわけ…ない…じゃ…ん…」

 

ΕΛΠΙΣはその言葉を言うと、MPが切れたのか、その場に倒れ込んだ。

 

紫陽花「行きますわよ、グリード」

グリード「様を付けろよ。俺はお前を生んだ存在だぞ?」

紫陽花「は?なんで?私より弱いのに?」

グリード「あぁ?今の俺はてめぇよりつぇーよ」

紫陽花「はっ!どうだか…」

 

紫陽花とグリードはΕΛΠΙΣのギルドを半壊させ、次の目的地に向かうのだった。

 

to be continue…




次回:ソラ達はカザナミ達のイルーナ世界を訪れた。そこにはいろんな街が存在し、伝説所持者と言われるもの達がたくさんいた。その中にいたある2人がソラと関係があるようで…

『天と獣と白』

今回登場した紫陽花こと、"災禍"の紫陽花ですが、私のサブキャラ《彗星》紫陽花となります。去年のこの時期に作ったミンストレルとなります。覚醒の最上位特殊職は今後、ゆっくり考えて行こうかなと思っています。

剣聖の集中・極
龍虎がこの10年で剣士の集中を極めたスキル。居合に特化した型を使用出来る。未完成なスキルの為、短時間であっても身体に尋常じゃない負荷がかかる。
龍牙虎型
剣聖の集中・極を使用中に使用できるスキル。一式から七式まであるが、現在の龍虎は一式しか使えない。
一式 "朧・霞和泉"
龍牙虎型の一式で、一撃目で敵が絶対に避けれる幻影を作り出し、二撃目で背後から絶対に敵に当たる剛撃を与える。この攻撃を受けた敵は必ず気絶する。
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