九英雄と五芒星~転生剣士と九つの星々-NEXT WORLD-~ 作:弥生の一矢
九英雄side
天 ΕΛΠΙΣ 龍虎 蒼斬
伝説所持者side
カザナミ シュウガ
グリードside
グリード 詩(支配) ???
王女side
エンディミオン王女 冬夜時雨 ジレア ブラッド 天狼飛輪 彗星蘭 ???
???side
??? ???
《???》
???「はぁ…はぁ…はぁ…」
ここはどこなのか、この者は誰なのか、息を切らして何処からか逃げている。
???「はぁ…全く…この世界の"私"は何故…なのか…それよりも…止…なくては…未来を変えるために」
???「早くし…よ!…様…く!」
???「わかってます!」
………………………………………
………………………
………
ブラッドはΕΛΠΙΣ、蒼斬、天狼飛輪、彗星蘭を率いて、ゲートの前に来た。
ローゼン「また、お前か、ブラッドォ!」
ルリ「次は負けないよ!」
ブラッド「待て!この前とは状況が違うんだ!」
ローゼン「そんな嘘は聞く気はない。仲間も居るようじゃないか」
蒼斬「俺は仲間じゃねぇよ?」
ΕΛΠΙΣ「…」
???「そうね…早とちりし過ぎよローゼン」
???「あぁ!エルちゃん!」
俯いてたΕΛΠΙΣは声を掛けられた方に向き直す。そこには会いたかった人が立っており、両手を広げている。ΕΛΠΙΣは飛び込まざるを得なかった。
ΕΛΠΙΣ「ソラちゃん…うぅ…うわぁぁぁあん」
天「よしよし…私も同じ気持ちだよ、エルちゃん」
ローゼン「カザナミさん、でも!」
カザナミ「私の眼を疑うって言うの?」
ローゼン「う…」
ルリ「じゃあ、この前のブラッドと別人って事?カザナミちゃん」
カザナミ「いや、本人よ。どうせ、合わせてたんでしょ?エンディミオン王女の従者ブラッド?」
ブラッド「はぁぁ!?なんで分かんだ!?」
カザナミ「あら?お忘れ?私のこの眼は未来が見えるのよ?」
ブラッド「(そうだったぁ!!うっかり忘れてたぁ!)」
天狼「(お兄様がこんな狼狽える姿。初めてみますわ)」
彗星蘭「堕眼のお姉ちゃんは凄く強いの?ブラッド兄」
ブラッド「え?あ、あぁ、強いぞ。コイツは未来を見透せるんだ」
カザナミ「コイツ呼ばわりしないでくれる?アンタ、私に勝ったこと無いじゃない」
ブラッド「今と過去じゃ段違いの強さなんだよ、俺はな!」
カザナミ「それで?この子達は、貴方の何なの?」
ブラッド「あぁ…そうか、会ったこと無かったのか。コイツらは蹂躙と抱擁だ」
カザナミ「蹂躙と抱擁!?この子達が!?嘘でしょ!?」
ローゼン「蹂躙?抱擁?」
ルリ「え…ローゼン君知らないの?グリードの闇の戦士の2人。蹂躙の天狼飛輪と抱擁の彗星蘭だよ」
ローゼン「え!?あの戦いでシュウガさんとウミちゃんが2人がかりで倒せなかったっていうあの!?」
シュウガ「あぁ~そんな事あったなぁ」
ルリ「シュウガ君、来てたの」
シュウガ「あぁ、向こうでまた来てたんでな。こっちの世界を見たいんだとさ」
シュウガがそう言うと奥から現れた。
王女「あら?ブラッドじゃない」
ブラッド「姫様!?」
ジレア「なんで、お前、そんなボロボロなんだ?それにグロッサム、お前、服に豪快に穴空いてんのに恥ずかしくないのか?」
彗星蘭「?…………(はっ)(赤面)」
ジレア「全く…ほれ、俺の上着でも羽織ってろ」
冬夜「久しぶりだな、天狼」
天狼「お久しぶりです。冬夜様」
???「ブラッド!敵前逃亡したって聞いたんだけど!?」
???「そうですよ!粘りが足りないんじゃない!?」
ブラッド「お前に言われたくないわ!弥生(と誰だ?)」
弥生「はぁぁ?!アンタよりは強いつもりよ!」
???「(もしかして…私…忘れられてる?)」
天狼「あぁ!!猫ちゃん!?そうだよね!」
漣猫「天狼はいい子だよぉ〜………それに比べて…」
ブラッド「ん?」
漣猫「その頭は何のために付いてるのかしらね?」
ブラッド「イダダダダダダダダダダ…」
ブラッドは漣猫に思いっ切り絞め技を喰らってしまった。
カザナミ「ねぇ…もしかして…」
弥生「あ、久しぶりね。私は"轟撃"そして、その子が"鏡月"よ」
カザナミ「弥生ちゃん!生きてたの!?」
弥生「まぁ、死んでなかったので("ホントは1度死んでますが")」
王女「こっちで弥生と猫に会ったから連れてきたのよ」
ブラッド「痛つつ…そ、そうだったんですね…(あれ?俺の勘違いか?"コイツ"って確か…)」
漣猫「天狼は五芒星の装備を手に入れたんだって?」
天狼「はい!今は異次元に消えちゃっててわからないんですが、自立機動型らしいです」
ブラッド「なぁ、弥生」
弥生「何よ」
ブラッド「お前…あの時…」
弥生「チッ……ああぁ〜あ、アンタのせいで台無しだよ」
弥生は頭を横に振りながら、呆れた様子でブラッドに話しかける。ブラッドは弥生に殺気を向けた。
それにジレアが気づいた。
ジレア「む?どうした?ブラッド……みんな下がれ!」
弥生から突然、強烈な殺気が飛ぶ。
ジレアの言葉により、弥生の周りにいた者達は弥生から少し離れる。
カザナミ「ねぇ、どういうこと?答えて!弥生ちゃん」
シュウガ「離れろ、カザナミ!奴はもう、お前の知る弥生じゃない!」
シュウガはカザナミを抱えて引っ張るように後ずさる。
カザナミ「でも、さっきまで…」
弥生「そうですね…さっきまでのは…所謂演技です。それに"コレ"も手に入りましたし…ね!」
キン!と弥生が王女に投げた投擲をジレアが弾く。
"コレ"と言って、真っ先に反応したのは冬夜時雨だった。
冬夜「な…なんで、お前がそれを持っている!?」
ブラッド「アレはなんだ?冬夜」
冬夜「アレは五芒星の装備の1つ。巨旋刀プロキオン。俺が見つけたんだ」
カザナミ「え…五芒星の装備!?」
ブラッド「なんだと!?」
弥生「もう一度、自己紹介でもしましょうか。私は憤怒のグリード様の闇の騎士の1人"轟撃の弥生"。グリード様の名によりこの"巨旋刀プロキオン"を貰っていく!」
弥生が脚に力を入れる。
弥生「ふふふ…(この刀…面白いわね)」
バチッバチバチッ
王女「冬夜!ジル!」
冬夜「はっ!」
ジレア「あぁ!」
天「アオギリ手伝いなさい!それと…龍ちゃん!!!」
蒼斬「わかった」
ソラが叫ぶと異次元空間が揺らぐ。
弥生「(ふぅん。こういう効果なんだ…ん?)」
ギン!!
龍虎「随分丈夫な弓だな…」
弥生「当たり前よ。この弓はね…」
カザナミ「え?」
カザナミは弥生が持つ虹色に光る弓を見た後、自身の背中に手を当てて、顔面蒼白になる。
カザナミ「……して……返し…て…」
弥生「嫌に決まってるでしょ?それにこの武器、凄いわ。どんどん力が湧いてくる」
シュウガ「おい、カザナミ。奴は俺らの武器は使えないはずだぞ」
カザナミ「そうよ!なんで使えるの!?その武器は私達、伝説所持者にしか扱えないのよ!?」
弥生「ふふふっ、私は一度死んで、グリード様に復活させてもらって、願ったの。"どんな装備も扱いたい"って。そしたら、叶っちゃった」
冬夜「だとすると、まずいぞ!ジレア、姫様を守れ!」
ジレア「どういう事だ?」
冬夜「奴はプロキオンも扱えるという事になる」
ジレア「な…に…!?姫様、俺の後ろに!」
王女「う…うん」
弥生「そして…これを…こうして…」
ジジジジジジジジジ……
ギギギギギギギギギ……
弥生は凱帝スナイパーと巨旋刀プロキオンを重ね合わせている。
次の瞬間、物凄い光と共に一振の刀が現れた。
カザナミ「あ…ああ……そ…んな…私の…弓が…」
カザナミは悲しみにより膝から崩れ落ち、弥生は恍惚な眼でその刀を眺める。
シュウガ「(どういう事だ…凱帝スナイパーに伝説武器以外と合体する効果は無いはず)…ぐっ…なんだ…この吸われる感覚は!?」
カザナミ「…(シュウガ?…あ…守らなきゃ)…シュウガ!離れなさい!早く!ローゼン!ルリも早く!」
ローゼン「え?」
ルリ「どういうこ…」
カザナミ「良いから早くしなさい!!」
ローゼンとルリはカザナミの言葉で異次元空間の中に入る。それを追うようにカザナミはシュウガを連れて入っていく。
カザナミ「弥生ちゃん、必ず……絶対に…取り戻す!それまで…首洗って待ってなさい!行くわよ、シュウガ」
シュウガ「だけどよ」
カザナミ「だけどもなにも説明は後!さっさと入りなさい!」
シュウガ「お、押すなって」
シュウン
弥生「はぁぁ~、少しざ〜んねん。もう少しだったのにぃ」
ソラは龍虎に刀を借り、アオギリと龍虎と共に弥生に攻撃を仕掛けるが、見ずに否されてしまう。
天「な!?」
龍虎「さっきより動きが良くなってやがる」
蒼斬「兄貴を呼ぶか?」
天「否よ。戦力を見せる必要はない。ここは、私達も撤退して、カザナミちゃんに色々聞いた方がいい」
龍虎「分かった。おい!そこの侍!どうせ、自分の技真似れるんだろ?」
冬夜「あぁん?」
龍虎「刀貸すから、自分に合わせてくれ」
冬夜「チッ…姫様」
王女「一矢報いれる可能性があるのなら、行ってきなさい」
冬夜「はっ!」
冬夜は龍虎の隣に立つ。
冬夜はソラから刀を受け取り、龍虎からある技を教わる。
龍虎「できるか?」
冬夜「舐めるな」
龍虎「行くぞ!」
冬夜「ふ…」
龍虎&冬夜
「「剣聖の集中・極」」
龍虎と冬夜の身体が揺らぐ。
弥生「何をしても無駄よ?貴方達が使った技は…」
ギン!
弥生「なっ!?み、見えなかった!?この私が!?」
シュッ
シュンシュン
弥生「ぐっ!?」
龍虎「(居合 龍型一式・極)」
冬夜「(一刀流 居合)」
弥生「(トレース:???)」
龍虎「龍陽光!」
キン!キキキキキキキキン!
冬夜「獅子歌歌!!」
ギン!ビキッ
弥生「くっ…まだ、繋がりがまともじゃないのに無理させすぎたか…」
弥生が持つ刀にヒビが入っている。
龍虎と冬夜はアイコンタクトで合図をして、構える。
弥生「シィィィィィィィ」
弥生は特殊な呼吸をし始めた。
冬夜「む?(アレはまさか、雷の呼吸!?)ジレアァ!!」
ジレア「チッ…姫、少し離れます。行くぞ、魔剣グレイル」
ゴォォォォォ…
ジレア「行かせねえよ?」
弥生「ふっ…無駄よ…」
バチッ!ガガガガガガガガと雷が通るかのようにジレアの後ろに弥生が通り過ぎる。
ジレア「なに!?」
だが、その瞬間にジレアの横を冬夜と龍虎が通り過ぎる。
龍虎「助かった」
冬夜「その1秒が命取りだ、弥生!!」
ビュンビュン
弥生「何!?」
龍虎&冬夜
「「月光花 月詠」」
ギギギギギギギギギ……
ビキッビキビキビキッ
バキン!!
弥生「ぐくぅ…」
バタン
シュゥゥゥゥゥ
龍虎「はぁ…はぁ…はぁ…」
冬夜「イ…ギィ…(なんだ、この痛みは…一瞬で筋肉痛になった気分だ。コイツは相当強いな)」
龍虎「お前、やっぱり強いな。助かった」
冬夜「あ、あぁ」
弥生が持ってた刀は破壊と同時に弓と刀に戻り、刀はスゥゥ…っと消えていった。弓はソラが回収した。
弥生も倒した直後に異次元空間が新たに現れて、そこから現れたグリードが連れていった。
王女とその従者達はというと、逃げたグリードを探すとソラ達の世界で旅に行ってしまった。
その後、ソラ達は異次元空間を通り、カザナミの元にソラから弓を渡された。
天「はい。大事な物なんだよね?」
カザナミ「ありがとう!良かったぁ」
to be continue…
次回:次々と現れる五芒星の装備達。ビックバン、コズミック、プロキオンの3つが現れ、残りの2つの行方が判明する。その装備を手にするのはグリード達なのか、はたまた王女達なのか…
☆凱旋刀プロキオンゼノバース
凱帝スナイパー+巨旋刀プロキオン
"轟撃"の弥生が自身の能力で無理矢理合体させた刀。凱帝スナイパーの全ての能力と巨旋刀プロキオンの他人の能力が合わさったことでなんでも出来るようになってしまった。しかし、冬夜と龍虎の合技により破壊されてしまう。
・凱帝スナイパー
超万能属性。
スロットは?(特殊クリスタのみ可)
効果:ATKがCRTとDEXとINTの合計の10倍上がる、スキルディレイ-5秒。「凱旋」「凱旋・絶」が使用可能になる。近くに他の伝説の武器が存在する時、その武器の効果を吸収し全て使える。更に伝説の武器と合体が可能。合体することで裏覚醒武器となる。裏覚醒武器は新たな効果と元々ある効果を5倍にする。
特殊クリスタを全て揃えると「凱獄」が使用可能になる。
「凱獄」使用時に仲間の弓装備の名前に変わり、能力を使用可能。
轟撃の弥生
カザナミの旧友で、グリード率いる闇の騎士の1人。生まれ変わり"全ての装備を扱える"能力を持つ。その能力は伝説武器だろうが、五芒星装備だろうが、なんでも使えてしまう。
霞ヶ嵐漣猫
グリード率いる闇の騎士の1人である"鏡月"の漣猫とはこの娘である。エンディミオン王女に従う騎士の1人でもあり、実はブラッドの双子の姉でもある。妹の様な存在の天狼と彗星蘭を可愛がっている。第4次職はひよこと同じ"ジ・ビーストモンク"。