九英雄と五芒星~転生剣士と九つの星々-NEXT WORLD-~ 作:弥生の一矢
九英雄side
ソラ 龍虎 よもぎ 詩 ΕΛΠΙΣ DIT 竜姫 疾虎 蒼斬
王女side
ジレア ブラッド 漣猫 エンディミオン
伝説所持者side
カザナミ シュウガ ルリ
イータside
イータ ゼノ ???(未来) ???(???) ???(???)
《???》
ゼノ「イータ様、こちらに」
イータ「やっとみつけたわね」
ゼノ「はい。どうやら、この"過去"にもこの"祭壇"は健在だったようですね」
イータ「それよりも破壊する準備はできたの?"ジレア"」
ジレアと呼ばれる者
「あぁ、問題ない。だが、お前に従うのは…」
イータ「わかってるわ。私の体を見つけ次第、返してやるわよ」
ジレアと呼ばれる者
「ふん、分かってるならいいんだ(必ず、元に戻してみせるぞ、デミー)」
…………………………………
……………………
……
《伝説所持者がいる世界》
カザナミ「おかえり、ルリちゃん。大活躍だったみたいだね」
ルリ「まぁね!」
ルリはドヤ顔でカザナミに答える。
ユウカ「いえ、ルリさんは特殊能力が役に立っただけです、お母様」
カザナミ「え?」
ルリ「ユウカちゃん!なんで言っちゃうの!?」
天「まぁ、ルリさんが居なかったら、作戦は上手くいかなかったし、活躍はしたはずですよ」
ルリ「そうだよね?」
ΕΛΠΙΣ「同じ回復職なのに気配を消せるなんて羨ましいよ。私が欲しいくらい」
ΕΛΠΙΣは詩の頭をなでながら、奥から言ってくる。
詩「あ、あの…お姉様…いつでもなでさせてあげるので…そろそろ…」
ΕΛΠΙΣ「だめ…詩ちゃんエキスが足りない」
天「エキスって…」
カザナミ「まぁ、わからなくはないけど、程々にしてあげたら?」
ΕΛΠΙΣ「……嫌(ボソッ)」
天「?」
ΕΛΠΙΣ「また居なくなったら嫌だもん」
ソラとカザナミは詩にどんまいみたいなジェスチャーをする。それに詩はえぇ…と困った顔をする。
天「あ、そうだ、エルちゃん」
ΕΛΠΙΣ「なぁに?詩ちゃん、なでるのは止めないよ?」
天「それはもう何も言わないからいいわよ。それより、銃の方はどう?」
ΕΛΠΙΣ「うん、カピバラの時より使いやすくなってるよ」
カザナミ「やっぱり、コズミックの所持者はΕΛΠΙΣさんなのね」
天「そうね、私では無い気がしたのよ。元々、エルちゃんの物だし、作成者は私だけどさ」
カザナミ「それにこのペンダント。弥生ちゃんのだよね?」
天「うん、グリードはあの3人を吸収してたわ。その時に落ちてた物よ」
カザナミ「あの子、あんな事言って、肌身離さず持ってたのね…バカ」
天「あ、そうだ、これも見つけたんだけど、この鉱石みたいなの知らない?」
ソラはカザナミに不思議な鉱石を見せる。
カザナミ「何かしら?うーん…見たことあるのよね…」
シュウガ「おい、入るぞ?」
カザナミ「あら、シュウガじゃないどうしたの?」
シュウガ「何見てんだよ?え?お前、これ!どこで見つけた!?」
天「え?グリードの手下だった天蓋獅子が持ってたんだけど…」
シュウガ「これは"アルゼノバ鉱石"っていう五芒星装備を強化する鉱石だ。だが、調べた時はこんな形状じゃ無かったはずだ」
ちょっと待ってろと言い、席を外すシュウガ。
カザナミ「アルゼノバ鉱石か…」
天「どうかしたの?」
カザナミ「いや、この鉱石は強化用じゃなかった気がして…」
シュウガ「あぁ〜、くそ!」
シュウガは髪をガシガシとやりながら、戻ってくる。
カザナミ「どうしたのよ」
シュウガ「調べた資料が根こそぎ無くなってる」
カザナミ「え?」
シュウガ「しかも、五芒星装備の資料もだ」
カザナミ「嘘でしょ!?あんなに苦労して集めた資料が無い!?」
気付くとユウカが居なくなっており、ローゼンが話しかける。それにソラ達は不思議に思わずに話を聞いていた。
ローゼン「どうしたのさ、そんなに慌てて」
ルリ「そうだよ、"持ち出したのはカザナミちゃんとシュウガ君"じゃん」
カザナミ「え?」
シュウガ「は?」
カザナミ「私とシュウガが?」
シュウガ「俺とコイツが持ち出した?」
ローゼン「そうだぜ」
ルリ「そうだよ。この資料で調べたいとこがあるから持ってくぞ?って言って、持ち出し禁止にしたシュウガ君が持ち出してたんだから」
天「ねぇ、それ、ホントにシュウガさんだった?」
ルリ「うん、間違いないよ」
シュウガとカザナミは顔を見合わせた後、ある事をルリに言った。
シュウガ「なぁ、ルリ。お前、いつからか俺の事、旦那様って言ってなかったか?」
ルリ「え?」
カザナミ「あぁ~、いつからだっけ?」
カザナミはソラに目で合図を送る。
天「(え?そういうこと!?)」
シュウガ「ルリ、どうしたんだよ。わたわたしてよ?」
ルリ?「あぁー、くそ!やめだ、やめだ!」
ローゼン?「なによ?もうやめちゃうの?」
ルリ?「なんで記憶を使ったのにバレバレなんだよ!?」
ルリとローゼンの周りが歪み、次の瞬間、空間にヒビが入る。
ビシ…ビシビシ…
天「こ、これ、まさか…」
ガシャァァァアン!!
???「やぁ、ソラ。久しぶり」
???「やれやれ…次はないぞ?さて、この姿で会うのは初めてか?」
天「貴方たちは倒したはずよ!なんで生きてるの!?」
ソラの目の前に現れたのは邪神のホムンクルス。よもぎと龍虎だった。
???(よもぎ)『私はイータ様に新たな名を貰って、新しい能力も手に入ったの。私の名はジュピターよ』
???(龍虎)『同じく、イータ様から新たな名:マーズを頂きし者だ』
ジュピター『まぁ、欲しいものは全部もらったし、任務完了ね』
マーズ『あぁ、潜入もなかなか楽しめたぜ。手に入れといてくれて助かったぜ。このアルゼノバ鉱石もな』
天「え?」
ソラの手からアルゼノバ鉱石が消え、マーズの手の上に置かれている。
天「返しなさい!」
スカッとマーズとジュピターをすり抜けるソラ。
天「な!?」
マーズ『無駄さ。俺らはもうここには居ない』
ジュピター『教えといて上げるわ。この鉱石はイータ様の肉体の一部よ。まぁ、イータ様って言ってもわからないでしょうけどね!』
すぅーっとマーズとジュピターが消えると、奥からルリの声が聞こえてくる。
ルリ「カザナミちゃん、ただいまぁ」
カザナミ「…」
ルリ「え?どうしたの?」
カザナミ「はぁ…」
天「まぁ、あとで起きたこと話すよ、ルリさん」
その後、ソラはルリさんに事を説明した。
その時に偵察に行っていた龍虎が帰ってきた。
龍虎「どうしたんだよ?」
???「そうですよ、久々会うのに、何をそんなに落ち込んでるんですか?"師匠"」
天「よもぎじゃない!どうしたの!?」
龍虎「DITが向こうに用があるんでな。メンバーチェンジだ」
天「いやぁ、実は…って事があって…」
龍虎「はあ?!」
よもぎ「え?邪神ってあの?」
天「そうなのよ…どうやって生き返らせたのか、わからなくてね」
龍虎「なるほどな…そうだ、帰る途中でこっちの世界でジレアに会ったんだ」
カザナミ「え!?あの人達は貴方達の世界にいるはずよ」
龍虎「そうなんだが、どうやら未来から来たらしいんだ」
カザナミ「未来から!?嘘…もう、未来からの干渉は無いって未来の私が言ってたのに」
龍虎「自分はよくわからなかったんだが、"アルゼノバ鉱石"ってのを探してるらしい」
天「また…か…」
龍虎「また?」
天「えぇ、あの二人が私の手から奪って、持っていった物もその鉱石なの」
龍虎「となると、あのジレアも疑った方がいいか?」
天「どうかしらね…本物なのだとしたら、仕方なく従ってる説もある…」
ソラはイータという人物と未来のジレアがどういう関係なのか気になっていたが、自分のポケットからある物を取り出し、ニヤァと悪そうな顔をカザナミにする。
天「ねぇねぇ、カザナミちゃん。これなんだと思う?」
カザナミ「え!?さっき奪われたって言ってたじゃん」
天「アレはねぇ…」
【???】
マーズ「随分、楽な潜入だったな」
ジュピター「ソラが居てくれて助かったわね」
マーズ「それにしてもこんな何の変哲もない鉱石が奴の体の一部なのか?」
ジュピター「らしいわよ?私もよく分かってないわ」
ジレア(未来)「なんだ?遅かったじゃないか」
ゼノ「上手く行きましたか?」
マーズ「これで合ってるんだよな?」
ゼノ「イータ様」
イータ「えぇ」
イータと呼ばれている者は鉱石を観察する。
イータ「どうやら、向こうにも頭が回る子がいるみたいね」
ゼノ「というと?………まさか、偽物!?」
イータ「えぇ…これは似せて作ったただのオリハルコンよ」
ジレア(未来)「だが、あの場所にあるのは確実だな」
イータ「そのようね」
ゼノ「イータ様、私が行きましょう」
イータ「えぇ、いいわ。ジレア、アンタも付いて行きなさい」
ジレア(未来)「な!?お前を…いや、なんでもない。わかった、行ってやろう」
ジュピター「?」
【ソラ達の世界】
王女「ねぇ、ジレア。あの装備は見つかった?」
ジレア「それが、ソラも知らないようで」
王女「そう…困ったわね」
ブラッド「そういえば、ランネコが新しい爪見つけたって大騒ぎしてたぞ?」
ジレア「あぁ、見た見た。はしゃぎ過ぎなんだ、あんな事で」
王女「でも、あの爪装備、どこかで見た気がするのよね」
ジレア「ありきたりな武器だろ?どこでも見れるだろ」
王女「いえ、そうではなく」
奥から漣猫が走ってくる。
漣猫「と………げ……」
ブラッド「ん?」
漣猫「とーつーげーきー!!」
ブラッド「ぐはっ」
ジレア「お前ら、仲良いよな」
ブラッド「そう見えるなら、その眼を変えてもらいに行け」
王女「ねぇ、猫ちゃん。それ、もしかして、五芒星装備じゃない?」
漣猫「そぅだよぉ?」
ジレア「なにぃ!?」
ブラッド「……」
漣猫「凄いでしょ〜、今日起きたら、枕元に置いてあったんだからぁ」
ジレア「どこで…はぁ!?枕元ぉ!?」
王女「これで見つかった五芒星装備はいくつ?」
ジレア「冬夜が持ってるプロキオン、天狼が持ってるビックバン、ソラが持ってったコズミック、そして、猫が持ってる爪装備の4種類だな」
王女「あと1種類は槍だったわよね?」
ジレア「あぁ…龍槍スターダストというらしい」
……………………………
………………
……
その頃、DITは疾虎、竜姫、蒼斬を連れて、あの再覚の塔があった場所を訪れていた。
そこに来るようになった経緯は記憶が戻ったよもぎの言葉だった。
【経緯】
よもぎ「え?そんな事になってたんですか!?」
龍虎「そうなんだよ…」
DIT「だが、こうやって記憶も戻ったしいいじゃないか」
よもぎ「あ!そうだ!これ、噂なんですけど、再覚の塔があった場所に見慣れない槍が刺さってるらしいんです」
DIT「槍?使ったやつはいないのか?」
よもぎ「どうやら抜けないらしく、触るとその槍が持つオーラに弾き飛ばされるそうで」
DIT「槍に、オーラか…面白そうだな。龍、姫と虎貸せ。蒼斬と共に4人で見てくる」
龍虎「あぁ、わかった。連絡しとく」
よもぎ「じゃあ、僕は師匠のとこ行きます」
DIT「任せたぞ」
よもぎ「はい!」
【現在】
DIT「来たはいいものの…」
蒼斬「槍は見えませんねぇ…」
竜姫「DITさん、こちらです」
疾虎「あぁ、何か感じるぜ。姉貴も…か?」
竜姫と疾虎はDITをその場所に案内する。
そこには冒険者数人と蒼銀色に光る龍がいた。
グオオオオオオオオオオ
『グゥッ』
『チッ…コイツ、また変化しやがったぞ』
『ドラゴンだとぉ!?』
DIT「槍なんかどこにもないんだが?」
疾虎「あの龍が槍だ」
竜姫「そうです。オーラが龍の形を模しているだけです」
蒼斬「ふむ…龍槍と言ったところか」
ギギギギギギ…という音と共に龍のオーラがこちらを向く。
『どこ向いてやがる』
『おい、アレって』
『九英雄のDITじゃねえか』
『任せて、離脱すっぞ』
『『了解』』
冒険者たちはDIT達を確認するとその場を立ち去っていく。
DIT「どうやらあのオーラは俺らに用があるみたいだな」
疾虎「当たり前だ。俺と姉貴に用があるんだからな」
疾虎と竜姫は槍のオーラに近付く。すると徐々にオーラが小さくなり、槍が現れた。
しかし、槍は2本刺さっており、それぞれが違う形状をしていた。
疾虎が白い槍を、竜姫が青い槍をそれぞれ掴むとその槍たちは刀へと変化をした。
疾虎「星竜刀ステラバースト」
竜姫「雪竜刀スターダスト」
2つの刀が生まれた時、カザナミの目の前に空間が割れて、新たな装備が顕現したのだった。
カザナミ「え?これって、もしかして」
to be continue…
次回:ゼノとジレア(未来)急襲!?そこに対峙するのはΕΛΠΙΣとまさかのカザナミ!!新たな装備とは一体何だったのか…
☆氣拳スピカ & 魔拳リゲル
氣拳には物理貫通が、魔拳には魔法貫通が付与されている特殊爪。
アシュラオーラ使用と同時にターゲット状態の敵に凍結30秒とスタン15秒を付与する。この効果で与える状態異常は敵の耐性を無視して必ず付与する。更に、この効果で与えた状態異常が付与された敵にジオブレイカーを使用する場合、MPを倍消費する代わりに同時に4発発動する。
所有者:漣猫
☆雪竜刀スターダスト&星竜刀ステラバースト
龍槍スターダストが疾虎と竜姫の想いに応えた姿。それぞれに属性が付与されており、竜姫が持つ雪竜刀には結属性、疾虎が持つ星竜刀には隕属性が付いている。パッシヴスキル『システムの力』により、スキル『支配者の手』『疾走』『影の抽出』が使用可能になる。
・システムの力
『俺だけレベルアップな件』に登場する水篠旬が持つ能力。
敵を倒すと全ステータスが上昇するようになる。
・支配者の手
『俺だけレベルアップな件』に登場するスキル。
自分が所持する装備や遠くにある物などを引き寄せたり、遠くの敵を見えない手で掴むような事ができる。
・疾走
『俺だけレベルアップな件』に登場するスキル。
使用時の移動速度が100%アップする
(AGI2倍、AVD3倍)
・影の抽出(疾虎のみ使用可能)
『俺だけレベルアップな件』に登場するスキル。
『起きろ』の掛け声と共に倒した敵を自分の兵として召喚する。
所持者:疾虎&竜姫