ブルーアーカイブ 解釈違いのルルーシュ 作:血濡れのユフィ―
今回も何とか書ききった。後少し、後少しで主人公を出せるぜぇ!
「改めて初めまして、先生。私が枢木マヤです」
夢で見た人物。けれど、私が彼女を見た回数は比較的少ない。それでも印象に強く残っているのはそれほど凄い人だったからだ。まるで本来あった物語に後から組み込まれたみたいな人。あの黒髪の少年と出会い、C,Cさん達と共に歩むのは変わらないけれど彼女が介入すると本来の道のりよりは厳しくなるはずなのに何故か必ずハッピーエンドへの道を辿る事となる。だから私は彼女の事を憶えてたんだけど……アレ? 何でキヴォトスで出会う事に?
「よろしく。これからシャーレで働くことになった聖良シズクだよぉー。私の事は好きに呼んでね」
「ではシズク先生と」
ふむ、綺麗で柔らかい手だな。でもこの子もまさかC,CさんやKMFと一緒でこの世界に起きた変化の一つなんだろうか? でも人物ともなると少し不味いような……でもこの子の頭の上にもヘイローは浮かんでいるし適応はしているんだろうけど。うん~、ここに関しての夢にこの子もナイトメアも出てこなかったし――――ここまで来ると参考程度に考えた方がいいかもなぁ。
「これでお別れですが近い内に是非トリニティ総合学園にお立ち寄りを先生、歓迎いたします」
「私達のトリニティ自警団にも、是非」
「OKOK。もちろん行かせてもらうよー!」
トリニティ総合学園。二人の制服のデザインを見るにあの大事件でゴタゴタがこれから起こるかもしれない学園だろうな。特にハスミさんの制服は特徴的過ぎてハッキリ覚えてるし、それ関係でも今後お邪魔させてもらわなきゃなぁ。
「私も風紀委員長に今日の報告をしておきます、先生。ゲヘナ学園にいらっしゃった時は是非風紀委員会を訪れて下さい。……ゲヘナは大変ユニークな場所なので必ず来て下さいね、歓迎しますよ」
「ミレニアムサイエンススクールに来て下さればまたお会い出来ます、なので待っていますからね、先生!」
そんでもって状況的に考えるにゲヘナ学園ってのがあの大事件の片割れなんだと思う。特に彼女の言っている風紀員ってのが身に着けている腕章を見るにあの場にいた人達だろうから、これまた見に行かない理由が無いなぁ。
「わっかりましたーチナツさんに会いにゲヘナ学園には行くし、ユウカちゃんに会いにミレミアム?ってとこにもいくよー 今度はどんな寝顔を見せてくれるのかなぁ~」
「なッ! そんな事はもうないですからぁぁぁ!」
ぷりぷり起こるユウカちゃん。それを皆で笑ったしまったのは仕方ないと思う、だって可愛いんだもの。
「私は連邦生徒会所属ですが、何分忙しい身なので合える機会は少ないと思います。しかし今後KMFに関するトラブルの再にはご連絡を、迅速に駆け付けますので。あ、もちろんそれ以外でも結構ですのでお気軽に」
そう言い残し、KMFに再度乗り込むとマヤちゃんは誰よりも早く去ってしまった。すごい身体能力だなぁ、目測3メートル強をジャンプで届いちゃってたよ。あといつの間に私の手の中へ電話場合の書いたメモを挟んだんですか? 早業過ぎてキヴォトス人越えてスーパーウーマンかと思ったよ。
「流石連邦生徒会に身を置く人、見てたはずなのに見失ってしまいました。ツルギに負けず劣らずの身体能力です」
「それほどですか……」
「キヴォトスにおけるKMFに関するトラブルは最終的に彼女へ集約しますからお忙しいのでしょう」
「しかし不思議です。何故そんな人がKMF乗りに……?」
皆して去ってゆくKMFを見送る。彼女に関してはこれからいろんな事で関わる事になるのだろう、そう予感させる何かが私の中に芽生えつつあった。その時は丁度夕日が沈み、赤みがかった空を見せていたのだった。
※※※
キヴォトスにて私がシャーレを発足し運用を始めてから数日後。現在の私はシャーレへと足を運んでは――――いなかった。
「いやいや来てはいるからね!」
⦅一体誰に話しかけてるんだ?⦆
「先生、誰に話しかけてるんですか?」
あの騒動を迅速?に鎮静化した実績が噂として広まった影響か連邦生徒会長が発足したとは言え、ぽっと出の組織に対する世間での印象はある程度よかった。けど毎日毎日回される仕事には手を焼かされるよ、ホント。そんな私を見かねてかあの時に助けに来てくれた子の1人、ユウカちゃんが助けに来てくれた事は嬉しかった。彼女曰く世間にシャーレとミレミアムが友好的だと印象付ける為なのと、私の印象的に書類仕事が苦手そうっと思い助けに来たとの事。
うん、彼女のやさしさに涙が出るね。それと個人的に買った趣味の玩具のレシートが見つかり叱られて別の意味での涙も出たね。
「超合金スーパーカイテンロボDX、五万六千円……先生? これは一体どういう事ですか?」
「えっとそれはその……ごめんね」
「先生ッ!」
それに加えてこれまで買ったレシートやまだ未処理の手を付けて無い書類、その他多数の色々が見つかり彼女の何かが癪に障ったのか更に切れて最終的には私の出支を管理するとか言い出す始末。うん、これに関しては滅茶苦茶嬉しいよ。家計簿とかつける苦手だし書類仕事なんてもっとダメ。これまではアロナちゃんとC,Cさんに色々と助けてもらいながら捌いてから問題なかったけど、そろそろ限界も迎えてたし助かるっちゃ助かるけどさぁ―――――
「ユウカちゃんってまるでお母さんみたいだよねぇ……」
「誰が母親ですか!」
いや私も母親居ないからハッキリとした事は分かんないけど母親が居たらこんな風な感じなのかなぁーって、特に太腿。太くて柔らかそうで魅惑的なふともも。同姓と言えどコレは見逃せない、後から私が大変になる前にチェックしなければ。
「って事でユウカちゃんのふともも触らせてくれない?」
「何がどうしてそうなるんですか! 普通にセクハラですよセ・ク・ハ・ラ!!!」
「よいではないかぁーよいでわないかぁー」
太腿へと飛び掛かり、触らせてもらおうと飛び掛かったタイミングで壁に掛けていた古時計の鐘がボーンボーンと鳴る。時計を見るとちょうど長針と短針が真上の方へ向いており、12時の時間を指し示していた。
「っと、お昼だしコンビニ行ってくるね。何か欲しい物ある?」
「それでしたらバナナドリアマンゴーチョコをお願いします」
「……何故?」
「先生撃退に使えるので」
「……ヒェ」
そしてコンビニへと足を運び、今に至る。いや、警戒され過ぎでは? 確かに再会した時に気絶した事を煽ったり、太腿を触らせて堪能させてもらったり、膝枕させてもらったり、太腿をなでなでしたりとしたけどいくら何でも対応が酷過ぎるよ。
「それにしても流石コンビニ、色々と揃ってるなぁ」
色々な生徒の集う可能性があるシャーレに設置されてるだけあって商品は様々。通常のコンビニで売っているものは勿論、トリニティ生が使いそうな羽ようの櫛にゲヘナ生が使いそうな角磨き、その他様々な生徒に合わせた商品が所せましと揃っていた。
「けどまさかバナナドリアマンゴーチョコの大本が棒キャンディーとは思わなかったなぁ」
何が連邦生徒会長おすすめ品じゃい、アンタの味覚終わり過ぎでしょう生徒会長さん。今の所私の中であなたのイメージ味覚障害の凄腕って事になってるよ、もう。ってか飴の名前がペロロキャンディーで変な鳥のデザインしてるって色々と終わってるよ。そんでもってユウカちゃんのご注文の品であるチョコを籠へと放り込む。でもあのチョコがコラボ商品とは思わなかったなぁ。よりによってなんでその味とコラボしたし、あと何故非常食の一つにこれを選んだ、もっと美味しいカロリー爆弾は他にあるでしょ。
⦅でもあのラテバージョンとか良さげじゃないか?⦆
「何故ラテにした、何故飲み物にした、何故こう幅広く商品展開しているんだバナナドリアマンゴー」
あ、あとこの数日でC,Cさんが私に戻って来た。なんでも隣の部屋へと移る感覚でシッテムの箱と私とをで行き来できるようになったらしい、何故は本人も分らないとの事。不思議なこともあるものだぁー
そんなこんなでお昼ご飯と注文の品、そして適当に選んだお菓子を袋に入れコンビニを出るとそこにはある人物が待っていた。
「終わりましたか、先生」
「ごめんごめん待たせたね、マヤちゃん」
あの時KMFにて駆け付けて来てくれた子、マヤちゃんだ。本人曰くまだ発足したばかりの組織なので心配だったので時間を見付け、遊びに来てくれたとの事。いやー、良い子ですなぁ。生徒同士でのトラブルの仲介役も積極的に出てくれるし、キヴォトスにおけるKMFの扱いも教えてくれる。それに加えて気軽に遊びにも誘ったら必ず来てくれるしでいい子いい子だぁ。
「ではちゃんと待てたご褒美に好きなお菓子を贈呈しよう、好きなのを選んでね」
⦅ほとんどチーズ味の菓子だがな⦆
「いえ、その……ありがとうござます」
少し遠慮しつつもお菓子に目を輝かせる彼女。やっぱり普段から難しそうな事をやってても根は子供なんだなぁーってなんか安心する。
「ではこれを――――」
「あ、それはジョークで入れたバナナドリアマンゴー味……」
私の心配を他所に封を開け、それをパクリと口に含む。そして浮かべるのはまだ見た事ない彼女の満面の笑顔。
「うん~やっぱり美味しいですよね、ペロロキャンディー」
⦅……嘘だろ?⦆
―――どうやら味覚障害者はもう1人いたらしい。
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ところで、私の名前ってある種不謹慎過ぎません?