あと架空デュエル考えるのって難しいですね……。
「先行は……私だね、これは運がいい。オウカに先行なんて渡したら、どうなるか分かったものじゃないからね」
「あちゃ~、後攻かぁ。まあ先行制圧*1特化のデッキでもないからいいけどさ」
むしろ私としては後攻のウタハのほうが怖いけどね。その理由は、彼女のデッキが……
「私のターン。フフッ、いい手札だ。私は手札から『マシンナーズ・ギアフレーム』を召喚。効果を発動するよ」
マシンナーズ。
『マシンナーズ・フォートレス』を中心とした、機械族で統一されたデッキテーマ。その特徴は展開の爆発力と圧倒的な火力であり、少しでも隙を見せれば瞬く間に彼女の操る機械達のキャタピラに轢き殺されるだろう。だからモンスターで攻撃をすることが出来ない*2先行が彼女に渡ったことは悪くないのだ。かと言って油断はできないのだが……。
「『ギアフレーム』の効果で、『マシンナーズ』モンスターを一体手札に加える。私が選ぶのは勿論、『マシンナーズ・フォートレス』だ。そしてそのまま、『マシンナーズ・フォートレス』の効果を発動するよ!手札の『マシンナーズ・カーネル』を墓地に捨て、このカードを特殊召喚*3する!!」
フィールドにカードのビジョンが投影され、そこから光が溢れ出し、彼女の呼び出したモンスターが実体化する。先ほどの『ギアフレーム』は小さめだったが、今度の『フォートレス』はかなりのサイズがあり迫力も抜群。これを見られただけでも、ソリッドビジョンの開発を依頼した甲斐があった。
「フフ、見惚れるのは早いよ。私の展開はまだ終わらないからね。私は手札から、『マシンナーズ・ラディエータ―』を捨てて、『
「ちょっと、回り過ぎ*4じゃない?そのへんにしとかない???」
「デュエルチャンピオン様の口からそんな弱気な言葉が出てくるとは驚きだ。だが、容赦はしないよ。手札に加えた『
彼女のフィールドにもう一体の機械が現れ、盤面の守りが強固になっていく。まさに要塞を作っているかのよう。
「さて、こんなものかな。手札は使い切ってしまったが、かなりいい展開ができたね。それじゃ、オウカのターンだよ」
「フフン、そんなのすぐ突破して見せる!私のターン、ドロー!!」
とは言ったものの、どうしたものか。
改めて彼女の作り上げた盤面を見てみよう。まず、最後に出てきた『マシンナーズ・エアレイダー』は、相手ターンに自分フィールドの機械族を破壊して、そのモンスターより小さいレベルを持つ機械族をデッキから呼び出すことが出来る。ここで出てくるモンスターも厄介だが、問題は機械族が破壊されることによって複数の効果が誘発してしまうことにある。
まずフィールドにある『
マシンナーズデッキの一ターン目としては上々の盤面。妨害とリソースの回復を同時に狙う強かさはいかにも彼女らしい。
「悪いが、ドローフェイズ*5の間にこちらの効果を使わせてもらうよ。『マシンナーズ・エアレイダー』の効果で、『ギアフレーム』を破壊してデッキから『マシンナーズ・パゼストレージ』を特殊召喚。これに反応して、今召喚した『パゼストレージ』とフィールドの『ディフェンスリジョン』、墓地の『カーネル』の効果を発動するよ」
先ほど私が想定していた動きをウタハはそのまま展開してくる。だが、これくらい越えられなきゃ
私はより強固になった盤面と手札とを眺めつつ、打開策を考える。
ふむ……。よし、このルートで行こうかな。
相手の妨害手段をどう搔い潜るかを考え、変化し続ける盤面にお互いがどう対応するかというのもこのゲームの醍醐味の一つだ。
ウタハが私の
ウタハのデッキは、エンジニア部であることとロマンを好むことから火力のある機械族デッキにしようと思い、マシンナーズにしました。
分厚い装甲とキャタピラを備えて、でっかい武装を担いだマシンナーズ達の後ろに、不敵な笑顔を浮かべて佇むウタハ……いいですよね。