キヴォトスの遊戯王   作:ユッケじゃん

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シャーレ部員ナンバー1 遊戯オウカ

RUM(ランクアップマジック)-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)』について。

遊戯王のアニメにおいて、敵側の陣営が切り札として使っていたカード。このカードを呪いのカードと評したが、これ自体が呪いを帯びているわけじゃない。こいつが呼び出す、『オーバーハンドレッド・ナンバーズ』というカード群が問題なのだ。

『オーバーハンドレッド・ナンバーズ』。それは、一柱の邪悪な神が生み出したカード。封印されたその神が復活するために、ある七人の賢者たちに植え付けられ、結果その七人は記憶や人格を書き換えられて破滅の一途をたどり、憎しみ等の悪感情を増幅させられ邪神復活に協力する者として利用されてしまう。

途轍もなく恐ろしいカードなのだが、こういった代物は他にもいくつかある。そのどれもこれもが遊戯王の物語において猛威を振るい、世界を何度も滅亡の危機に陥らせ、だがその度に遊戯王の主人公によって打破されてきた。

 

そんなカードたちを、私はあえてこの世界では創らなかった。この神秘蔓延るキヴォトスで、世界の滅びを呼び込むような闇のカードを創ってしまえば、どういった影響があるか分からなかったからだ。なお、闇のカード以外にも明らかに影響が大きそうなカードは創っていなかったのだが……まあ、今はそれはいい。

創らなかったはずのそのカードを、なぜかワカモが使おうとしていた。ワカモがデッキからカードをドローした時、デッキが一瞬赤く輝いたように見えた。そしてカードを引いたワカモ自身、戸惑うような顔を見せた。

私はあのカードは、ワカモがドローする瞬間、そこで創造された、もしくは呼び出されてデッキに加わったのだと思う。実は遊戯王の世界でも、『RUM(ランクアップマジック)-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)』は使い手がドローする際に不思議な力を使ってその場で創造したカードなのだ。問題は、なぜそれに似た現象がこの世界で発生したかについてなのだが……。

 

 

うん、まあ、私のせいだろうなあ……!

 

 

ほんとにどうしよう。私が遊戯王なんて創って流行らせちゃったからついに闇のカードまで発生しちゃったよ……。私が創らなくても世界の方から用意してくれるなんてなんて親切なんだろう……(血涙)。もうこれ特異現象とかその類なんじゃないかな……でもこの世界に元からあったわけじゃないから伝承なんて残ってないだろうし、特異現象捜査部とかには解決できないよねぇ……。

 

……よし、カード創りもほとんど終わってるし、私が頑張って解決しよう。そもそも私が原因だしね。でもそのためには情報がいろいろ必要だよねぇ。ワカモを探すにしてもそうだし、こういうことがワカモ以外に発生しないとも限らないし。

となるとまぁ……アレしかないよね!

 

 

 

「こんにちはー!!」

「やぁ、オウカ。この間は助かったよ」

「いやいやこちらこそ!先生の指揮がなければどうなっていたことか!」

 

ユウカが助けに来るのが遅れてたら、多分あのカード使われてただろうし……。

というわけで遊戯オウカ、シャーレの部員になりました!キヴォトスで情報も権限も一番あるのは多分ここだしね。

 

「それにしても、オウカはどうしてウチの部員になってくれたのかな?」

「あ、それなんですが……」

 

カクカクシカジカ

 

「それでオウカは不思議なカードを探している、と」

「そうなんですよー、いったいどこからあんなカードが出てきたのか……そのカードにデュエルディスクも問題なく反応していたようですし……」

 

実は、わざとガバガバセキュリティにしたデュエルディスクと違い、カードについてはこれでもかとガッチガチの偽造防止を施している。そうでないと意味不明な効果のカードが出てきたり、ウチが利益を独占できなかったり……といろいろ問題が発生しかねないからだ。

そして先生には、謎のカードを探しているということを、遊戯王世界のことは伏せて説明した。もしかしたら何か隠していることを悟られているかもしれないが……まあ先生優しいし大丈夫でしょ(信頼)。

 

「わかった、オウカのカード探しは私も協力するよ。代わりと言っては何だけど、オウカもできればシャーレの仕事を手伝ってくれると助かるよ」

「もちろんです!先生にはお世話になりましたから!」

 

事務仕事はウチの会社でもさんざんやっていたので、先生の力になれるだろう。

とはいっても……。

 

「さて、じゃあまずは……」

「この書類の山たちを何とかしようか……」

 

この量はさすがに憂鬱になるなぁ……!

 

 

 

何日かかけて書類と格闘し、どうにか片付いてきたというところ。

先生には謎のカードとワカモについての情報を探ってもらっているが、今のところ特に何も見つかっていない。あれ以降ぴたりと活動をやめているようだった。

私としてはそのままずっと大人しくしていてくれると助かるんだけど……うん?

私は書類の隙間から、一通の便箋を見つけた。差出人は……。

 

「アビドス……」

「どうかした?」

「あ、先生。こんな便箋が」

 

アビドス高等学校からの手紙。ブルーアーカイブのメインストーリーが始まるきっかけとなるものだ。ついに始まるのか……。

 

「ふむ……。よし、アビドスに出張するよ」

「え?!そんな急にですかぁ?!」

 

知ってはいたけどほんとにすぐ決めるなぁ!

 

「どうやら、学校が暴力組織に襲われているらしいんだ。すぐにでも出発するよ」

「そ、そうなんですね。じゃあ、私も準備しますね」

「え?結構遠いらしいけど……オウカ、学校とか会社から離れても大丈夫なの?」

「何日も連続してシャーレにお手伝いにきてる時点で今更過ぎますよ、先生。もともと学校にはあんまり行ってませんでしたし、会社の方もいまは安定してるんで大丈夫ですよ」

「まあ、そうだね……。先生としては学校にはちゃんと行ってほしいんだけどね?」

「じゃあ、まともに書類を整理できるようになってくださーい」

「はい……」

 

 

 

 

そうしてアビドス自治区に着いた私たちは、

 

「オウカ、水ある……?」

「さっきので最後ですよぅ……」

「そっか……」

 

学校が見つからず何日も迷い続け、町のど真ん中で道に迷って遭難してしまった。




アビドス対策委員会編に突入です。
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