「ねえ先生……ここどこ……?」
「分かんない……」
「アビドスにきて何日たったんだっけ……」
「分かんない……」
「ご飯ってあとどれくらいある……?」
「それは分かる……もうないよ……」
「……なんでこんなことになったんだろうね……」
「……分かんない……」
ほんとになんでこんなことに……。
アビドスに先生が遭難することは分かっていたのだ。だからアビドスのために持っていく食料以外に自分達用のものもある程度リュックに入れておいた。
なのに……なんでそれすら足りないの……?
世界の修正力とかそういうやつなのかな……。でももしそうなら、死ぬようなことにはならないはずだけど……。いやでもやっぱり……!
「おなかすいた……のどかわいたぁ……」
「私もだよ……」
早く助けにきて……シロコちゃん……。
数時間後
「あぁ……うぅ……」
「ふぐぅ……」
も、もう歩けない……。
……うん……?
この、音は……!
「……ん?」
倒れた私たちの横に自転車が止まった。
「……あの……大丈夫?」
「た、たすけて……」
そこには、私たちの救いの女神、もといシロコちゃんがいた。
その後、シロコちゃんにエナドリをもらって何とか歩けるようになった私とシロコちゃんに背負われた先生は、ようやくアビドス高等学校に到着することが出来たのだった。
「ただいま」
「おかえり、シロコせんぱ……い?」
「うわっ!?何っ!?そのおんぶしてるの誰!?」
「お、おじゃまします……」
「大人の方と……わあ、貴方は!ってすっごく顔色がわるいですよ!?」
「ちょっとこのあたりで遭難しちゃって……」
「い、いまお水持ってきますね!!」
「あ、ありがとう……うぅ……」
「ふぅ~……ありがとね、お水!たすかったよ~」
「ありがとう、みんな」
お水って、この世で一番おいしい飲み物かもしれないね。
「いえ、それは構わないんですけど……遊戯オウカさん、ですよね?それに、そちらの大人の方は……」
「ど、どのようなご用件で本日はいらっしゃったんですか……?」
「私はシャーレの顧問の先生だよ、よろしくね」
「みんなの支援要請を受けてやってきたんだー」
「……え、ええっ!?まさか!?」
「連邦捜査部シャーレの先生!?」
「わあ☆支援要請が受理されたのですね!良かったですね、アヤネちゃん!」
「はい!先生だけじゃなく、あの遊戯王である遊戯オウカさんまで……!これで、襲撃にもちゃんと対処できるようになるかもしれません!」
その呼び方、やっぱり広まってるんだ……うぅ……。
「あ、早くホシノ先輩にも知らせてあげないと……あれ?ホシノ先輩は?」
「委員長は隣の部屋で寝てるよ。私、起こしてくる。」
「それにしても、オウカさんはどうして来てくださったんですか?」
「私はシャーレの部員なんだ!先生だけに任せるのもなんだしついてきたの」
「そ、そうなんですね、心強いです!お二人がいて下されば、まさに百人力です!」
「うん、私も先生としてできる限りのことをするよ。学校に来る襲撃の対処に、苦労してるんだよね?」
「はい……ほぼ毎日繰り返しやって来ていて、私たちは疲弊していく一方で……」
「オラぁ!!アビドスぅ!!!出てこい!!!!!!!」
「って、噂をすれば……!」
「また、来てしまったようですね……」
「早くしろ!!出てこないと校舎の窓を片っ端から叩き割るぞ!!!!!」
「ず、ずいぶんとガラの悪い……」
「ホシノ先輩を連れてきたよ!ほら先輩、寝ぼけてないで起きて!!」
「むにゃ……まだ起きる時間じゃないよー」
「ホシノ先輩、ヘルメット団が再び襲撃を!こちらの方はシャーレの先生と、あの遊戯オウカさんです!」
「ありゃ~そりゃ大変だね……あ、先生?それとオウカちゃん?よろしくー、むにゃ」
「先輩、しっかりして!出動だよ!デュエルディスクもって!学校を守らないと!」
「ふぁあー……むにゃ。おちおち昼寝もできないじゃないかー、ヘルメット団めー。ふぅ、よいしょっと」
私たちもディスクを装着し、外に向かう……うん?
私はそこでホシノが付けているデュエルディスクが目についた。
なんか、やけに傷ついてない?あとなんか古いような……。まあ、今はいいか。
それよりも……。
「ひゃーっはははは!やっと出てきやがったか!!」
「懲りもせずまた来たのね、ヘルメット団!」
「私たちの学校は渡しません!」
「そうはいくか、その校舎はアタシたちのもんにするんだよ!お前らもそろそろ疲れてきただろ?こっちにはまだまだ人員がいるんだ。いい加減諦めたらどうだ?」
「うへ~、そんな訳にもいかないんだよねー」
「今日もコテンパンにしてあげる」
「この学校は、アビドスのみんなのものだよ」
「そうだよ!君たちになんかあげられないんだから!」
「おん?なんか増えてるみてぇだが……。まあ関係ねぇ!!アタシらが勝ったら学校はアタシらのもんだ!!!行くぞお前ら!!!!」
「うへ、君たちの相手は私だよー」
「へっ、三人一気に相手する気かよ?」
「いくらなんでも無茶だよ無茶!ギャハハハ!」
「なめてんじゃねーぞ!!」
「大丈夫だって。心配いらないよ~」
「誰がテメエの心配なんかするかよ!!」
「ボコボコにしてやる!」
「覚悟しやがれ!!」
「うへ~、血の気が多いなあ、まったく。じゃ、いくよー?」
「「「
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