あと頭に突然湧いたのを書いただけだから続くか分からん!
終わりの始まり
「魔理沙!早くこっちに!」
爆発音が辺りに響く
大地には大量のクレーターと数多の化け物達が居た
認識を歪めた天使のようなそれはヘイローを頭に浮かしながら攻めてくる
「待ってくれ……恋符・マスタースパァァッーク!!」
魔法使いの格好をした女の子が小さな六角系の物を突き出す
その瞬間凄まじい閃光が辺りを覆い、天使共を蹴散らしていく
しかし、直ぐに新手が現れ消し飛んだ列は埋まり始める
「キリがない……!魔理沙、早く─────」
「先にいけ!」
魔理沙と呼ばれた少女は魔法を辺りに放つ
いくつかの魔法弾が天使に当たり、消滅していく
しかし直ぐに新手が現れ、やがて天使から攻撃が始まる
「ぐっ!」
「魔理沙─────」
「早く行け馬鹿!お前だけが……
魔理沙に光の槍が突き刺さる
脇腹に刺さったそれをそのまま魔理沙はビームを放つ
霊夢は魔理沙の言葉を受け取り─────走った
己の寝床、この世界の"要"へと
「ごめん、魔理沙……また後で」
「地獄で会おうぜ、霊夢」
魔理沙は振り返らず、天使共にひたすらマスタースパークを放つ
しかし状況は一切好転せず……圧倒的不利という事実だけが目の前に現れる
「……かっこよく言ったけど、もうダメだな」
槍が放たれる
それは魔理沙の胸や腕を貫通し、使用不可能としていく
やがて魔力の切れた彼女はその場に膝を着いた
「……」
そんな彼女に天使達はゾンビのように群がる
もはやそれ以上痛めつけようとも何か意味がある訳でもないのに
ぐちゃぐちゃと骨を貪る音が辺りに響く
ボタボタと、血が垂れていく
やがて、そこに生命が居た証は無くなっていた
〇
「……紫!」
「霊夢、間に合ったのね」
博麗神社の境内に滝のような汗を流しながら霊夢は現れる
境内には大陸の道着のようなものを着た女性……紫と言われた女性だ
それと九つの尾を持った金髪の女性が一人だった
「魔理沙は」
「足止めのために……」
霊夢は首を振った
紫は冥福を祈るように目を瞑った
数十秒後、彼女は目を開ける
「……準備は出来たわ」
「分かったわ、早く行きましょう」
境内の真ん中に陣が描かれ、神々しく輝いていた
これは転送用、しかも神ですら再現できない"次元を超える"転移陣だ
「……」
「紫?」
しかし、紫は動く素振りをしなかった
鳥居の方を睨んだまま、扇子を開いたまま
九尾が尾を逆立たせ見る見るうちに妖力が上がっていく
「……早く行きなさい、霊夢」
「え、まっ……そんなのダメよ!」
「行け!霊夢!私と紫様に任せろ!」
雪崩のような轟音がどんどん近づいてくる
奴らだ、魔理沙を蹂躙し、それでも飽き足らずこちらに来ている!
「紫!」
「ごめんなさい、霊夢」
「ゆ─────」
紫は、霊夢を突き飛ばした
その先は転移陣であり……霊夢に抵抗する力は無かった
大量の天使が現れ、紫とその従者を駆逐せんと襲いかかる
霊夢は叫ぶ
いつの間にか流していた涙をそのままに
紫は背をこちらに向けたまま、傘を開いた
「……生きて、霊夢」
その声が、彼女の最後の声だった
〇
……
風が吹く
風に煽られ、砂粒がビュウビュウと飛ばされていく
やがて、砂に覆われていたその人物は体を上げた
「……ここは」
ボロボロの巫女服、傷だらけの体、片方がちぎれた大幣
どうやら転移が成功し……"別の世界"に行けたようだ
体に何の異常もないことを確認し、空を見上げた
「蒼い」
空は青かった
先程までの幻想郷は紅い空であった、紅魔異変のように…
円の……天使の頭に浮いていたヘイローを彷彿とさせる物が浮かんでいる
それを見ると、今までのことが夢でないと突き付けられた気がした
「……う」
気分が悪くなる
しかし、ここで吐く訳には行かない
どうやら砂漠のど真ん中に転移したようなのだ、貴重な水分を奪う訳には行かない
「……行かなきゃ」
まず、持ち物を確認する
御札は……使い切ってしまったので持ってない
大針が5本程、あとは─────そうだ、陰陽玉だ
「……無くしてなかったのね」
手持ったそれは勝手にふわふわと浮き、霊夢の周りを旋回し始める
己の主が無事か確認するように、主を守るかのように
それをみると、幾分か安心できた
安心できた事だし、この世界を進もう
いつまでも砂漠という終わった世界では無いはずだ
どこかに人の生きる場所があるはず……紫ならそうする
ここは……出た場所が悪かっただけだ
「……く、霊力がほぼ無いわね」
飛ぼうとして気付く
己の膨大な霊力がスッカラカンになってしまっているのだ
使えない訳じゃないが、これ以上使ってしまえば気絶してしまう
「歩くしかないか…あー、面倒くさい」
大幣を持ち、不毛の大地を歩む
その目には僅かな希望と大きい絶望が支配していた
かつての故郷を失った彼女は、透き通る世界に現れる
その影響が、一体どこまで行くのだろうか─────
〇
奴らは突然現れた
平和な日々を叩き割るかのように、突然、突然現れた
博麗大結界の一部が急に破壊されたのである
そこから侵食するように、"ソレ"は現れた
個、ではなく、多でそれはありとあらゆる場所を蹂躙した
冥界を
紅い館を
地底を
天界を
神社を
妖怪の山を
迷いの竹林を
─────そして、人里を
"ソレ"は止まることなく侵食し、大量の被害を生み出した
人も妖怪も関係なく喰らい、貪り続けた
あるものは無惨に食われ、あるものは立ち向かった
しかし、あらゆる手段を使おうと"ソレ"の勢いが止まることは無い
むしろ仲間を殺されたことに怒りを持つかのように増大して行った
奪っているのは、あちらというのに
やがて、全てを食い尽くされた
かの大地には何も残らず、壊された建物と骨が残るのみ
─────1人の、生き残りを除いて
〇
「……ようやく建物を見つけたわ」
あれから歩いて数時間
既に日は傾いており辺りをオレンジ色の光が包み込む
懐かしい光が眩しくて、反射的に目を細めてしまう
長方形の建物が詰められるように立っている
幻想郷の人里にある長屋……を近代的にしたかのようだ
「早苗が確かこういうのは住宅街って言ってたっけ」
建物と道路、そして人気のない家
あちらこちらに砂がありもはや誰も住んでいないのだろう
そう思うと、少し不安になってくる
もしかして紫は転送先を間違ってしまったのではないかと
あれだけ緊迫した場面だったから、ミスをしてしまったのでは無いかと
「……いいや、無いわ」
それ以上考えるのを辞めた
紫がミスをするはずもないし、私を苦しめるはずもない
あいつは意味の無いことはするが、害のあることはしない
そういうやつだ
そう思っていると、一軒の住宅を見つける
早苗の言葉を借りれば、マンションと言うやつだろう
どうせ人はいないのだし……夕暮れだ、それに疲れた
そう思うと、ふと後ろから声がした
すぐさま後ろに針を投げる
それは近くにあった柱……電柱に突き刺さる
「……誰、いるなら早く出た方がいいわよ」
針を左手に、大幣を右手に構える
スッカラカンの霊力であるが、ここで攻撃されて倒れる訳にはいかない
そう思いながら無い霊力に舌打ちをし、圧をかける
陰陽玉を使いたくない、割と霊力がかかる
「痛い目に会いたいのかしら?」
そう電柱に圧をかけるが、何も聞こえない
何かが動く音すらもしない
……気の所為だったか?
「…チッ、気が滅入ってるわ」
砂の当たる音がなにかだったのだろう
その割に風は吹いていなかったが……さしての問題か
そう思いながら針を仕舞い、マンションに向かっていく
そんな、彼女を追う影が2つあった
「……ホシノ先輩」
「うん……ちょっと警戒しないとだね」
片方はアサルトライフルを構え、セーフティを外す
片方はその気ダルげな目をキッパリしながら睨んでいた
〇
「……どこも開いてないわね」
当たり前か、と霊夢は独り言を呟いた
いなくなる際に鍵を閉めてしまったのだろう、そりゃ開かない
あいたらあいたで良かったのだが……それほど甘くなかった
「なーんかないかしら……」
階段をコツコツ上がると、ふと、足跡があることに気づく
どうやら誰かがここにいたようである
足跡は3階まで続いているようだった
「……もしかしたら空き部屋があるかもしれないわね」
万が一の為に大幣と針を構え、上がっていく
風が砂を運び、それがぶつかる音くらいしか響かない
先程からずっとこの音だ、嫌気がさす
日もそろそろ地平線に沈む、何も無いならもう蹴破ってしまおう
そう思いながら辿った足跡の先は、1つの扉だった
何の変哲もない、部屋に通じるただの扉だ
下を見てみると、頻繁に誰か使っているのか、砂が少ないようである
「……誰かいませんか」
コンコンと扉を叩き、居るかもしれない住人を呼ぶ
数秒待つが、中で物音がなる様子も無かった
どうやら、居ないらしい
「…荒事をする意味もないわね」
ブツブツと呟いた後、大幣でスコンとドアノブを引っ叩く
すると、カチリという音がして鍵が開いた音がした
少し霊力を使ってしまったが……さして問題じゃない
人がいるなら、寝床もあるはず
……今日はそこで寝てしまおう
ガチャリとドアを開け、中に入る
人は本当に居ないようで薄暗いままだった
カーテンが閉められているのもあるだろうが……
ドアを閉め、中を歩く
2つの輪っかが着いた鉄製のものがある
早苗が同じのを持っていた気がする……確か、自転車だったか
しかしこちらは更にシャープな形状だ、用途が違うのだろうか
中に入っていくと、ベッドや机がある
早苗の来ていた制服とかいうのがあるのを見る限り、ここにいるのは学生か
……こんな終わったところによくいるものだ
そう思いながら、遠慮なくベッドに寝転がった
「あっ……柔らか─────」
あまりの柔らかさ
幻想郷で感じたこともないような感覚
その感覚は身体が披露していることもあり、すぐに伝達されていく
疲れきった体はすぐに寝るモードとなり、目が閉じていく
「……」
目を閉じて、意識を安らげる
今まで見たのは悪い物だとして、忘れようとして
─────新しくなろうと、して─────
意識は直ぐに、無くなった
スースー、と優しげな声で寝息を奏でている
そんなところに、ドアが空いた
それに反応した陰陽玉が主を守るように旋回する
「……寝てる」
「おんやまー、おつかれだったのかなぁ?」
先程の2人である
彼女……ケモ耳が生えた方が銃を下ろした
あれだけ優しい顔で眠っているのだ、敵意は無いのだろう
しかし、陰陽玉は彼女らを警戒しているようだった
「どうする?ホシノ先輩」
彼女は先輩に指示をあおった
こいつをどうすればいいのかと
彼女はうーん、と悩んだ後に笑顔で言った
「一緒に寝ちゃお?」
博麗霊夢
東方Projectの主人公的存在
謎の化け物に蹂躙されていく幻想郷から脱出できたただ1人の少女
この世界に彼女を知るものは誰もおらず、その逆もありえない
いっその事死んでしまった方がマシだったとどこかで思っている
霧雨魔理沙
博麗霊夢の親友、霊夢は腐れ縁だと言ってるが満更でもない
化け物達の侵攻を一番食い止め、惨事を霊夢と共に全て見てきた少女
最後は霊夢を逃がす為に足止めし、光の槍に串刺しにされた後食い尽くされた
そこ、EVA量産機とか言わない
八雲紫
博麗霊夢の育ての親みたいな妖怪
彼女を可愛がってはいるが、どこか遊んでいる節も見られる
しかし、幻想郷の為に彼女を守っているのは確かだ
最後は従者を殺された従者と共に最後の反撃をし、死亡した
その他の幻想郷勢力
全員死亡
生きたものは博麗霊夢以外に誰一人として存在しない
存在したならば、きっとそれは悪い夢なのだろう
誰も彼も、"彼女"の前で死んだのだから
どうでもいいけど東方×ブルアカって少なくない?
見た感じ橋姫様しかない気がするンゴ