私の投稿ペースは二日に一回です
気分とモチベ次第では毎日だったり週2になったりします
後ホシノ17で3年生やないかァ!どうなってんだ栗原ァ!
霊夢、お前は3年生に進級だ、良かったな
「また来ますねー!」
「おう!何時でもいらっしゃい!」
ラーメンを食べ、店を出る
久しぶりに美味しいもので満腹となった、嬉しい
やはりこういうことが出来るというのは平和と言うやつだな…
「あ、ノノミ…奢ってくれてありがとう」
それはそうとして、ノノミに礼を言う
奢ってくれたことはあまり気にしていないようであった
「いえいえ!これくらいは大丈夫です…では服屋に行きましょう☆」
「そうね」
元気なものである
優しくて、元気いっぱいな姿霊夢に対して少し眩しかった
今までは"陽"の側として生きていたが、今はもう"陰"の者だろう
…眩しさで消滅してしまいそうだ
そう思いながら、ノノミについて行く
他の面々もどうやらノノミに一任しているようだ
まぁ、ファッションセンスはありそうだからな…
「あぁ"!?このリーゼントが気に入らねえってか!?」
ふと、道路のど真ん中でなにか争いが起きているのを見た
ロボット版スケバンのようなものが横一列に並んでいる
その対向側に黒マスクをした女子のスケバンがいた
ロボットの方はヘイローがないようである
「あぁ、またやってる…」
セリカがまたか、と言った顔でそちらを見た
しかし直ぐに興味が失せたのかノノミについていく
なんなら、興味を示したのはセリカくらいだ
他は全く、と言った感じである
─────もしかしてこの治安が普通、というのだろうか
「…はぁ」
もしかしたらこのアビドス地区だけかと思うが、それは無いだろう
よく考えてみれば、女子は基本ヘイローによって身体能力や耐久力が上がっている
ホシノが見せたように、銃弾程度じゃ死なないレベルだ
…そして、自衛の為か銃を誰も彼もが持っている
そこでの引き金の軽さは、言うまでもない
もしかしたら幻想郷より終わってるんじゃないかと思っていると、服屋の前に着いたようである
ガラスの中にマネキンが着飾られた物が所狭しと飾られている
どれとこれも外来人が着ているものに似ている、当たり前か
「こんにちはー☆前言ってた服の修理と制服を買いたいんですけどー☆」
「あら、いらっしゃい…そちらの方かしら?」
中に入ると機械頭の店主が迎えてくれた
ノノミがチャチャッと、要件を伝えてくれるおかげで助かる
私は自分の服を引っ張り、直して欲しいと言う
「何とかなるけど…替えはあるのかしら?」
…無い、失念していた
そういえば幻想郷から持ってきたのは武器とこの服くらいなので替えは一切ないのだ
─────さてどうしようか…
そうおもっていると、店主が名案を思いついたかのような仕草をする
「すぐにでも制服は作れますので、それまで待って頂いてくれませんか?」
「…分かった、代金は…」
「ノノミさんから既に受け取っております」
仕事が早い(2人に対して)
既に代金を渡しているの見る限り、ここで服を買うことは決定事項だったのだろう
何かと気にかけているようで申し訳なさを感じた
「皆は先に帰ってて良いわ、自分で帰れる」
そう言うと、彼女達はわかったと言ってくれた
「それじゃあ!また明日!」
「ん、また」
「また明日ですね、皆さん」
「さよーならー☆」
皆、帰っていく…元気な声を上げて
店主は道具の準備をすると言って奥に消えていく
近くのソファに腰を下ろし、私はため息をついた
「帰らないのかしら」
「うへー…独りじゃ心配だったからね」
ホシノは帰って居らず、私の横に腰を下ろす
体重が軽いようでさほどの衝撃を感じなかった
大きな盾のような物を足に、ショットガンを弄る
その無言が、3分程続いた
「…霊夢ちゃんは、ここに来るまで何をしてたのかな?」
─────突然、ホシノが口を開く
それは私がここに来る前、何をしていたかの質問だった
「…見て分かると思うけど、巫女よ」
「そうかな?私はそうと思わないよ」
巫女というのを真っ向から否定される
今まで巫女っぽいことをしていなかったせいか?
まぁ、雨乞いやらなんやらしたことはないからなぁ…
しかし、そう思ったこととは違うことであった
「いやね、霊夢ちゃん戦い慣れしてるでしょ?」
「…どうしてそう思うの?」
戦い慣れ
聞き馴染みの、ある言葉だ
何せ私はその言葉通りなのであるから
「ヘルメット団との戦いや最初、私に針を投げてきたのだってそう
…なんなら、さっき睨み合いしてた連中に向けてた目、とかね」
…確かに、戦闘慣れ、してる
ヘルメット団との戦いで少し加減したつもりではあった
針は…なんとも言えない、不可抗力だ
しかし…
「…目?」
「うん、その目」
私は無意識に己の顔を触っていた
この目?…その目がどうして、戦い慣れているというのか
疑問が顔に出ていたのだろう…彼女はうへーと笑いながら言う
「ずっと、鋭くて…なんでも切り裂きそうな目だったよ?」
「…」
それは、"どちらに向けた"時だったのだろうか
ロボットのスケバンか、"天使の輪"を頭に浮かべたスケバンか
…それは、私には分からない
「今は…そうだね…"なにかを失ったかのような目"」
「…ッ!」
私は反射的にホシノから飛び退く
彼女はうへうへと緩んだ顔しているが…その瞳は緩んでない
なんなら、鋭く尖っている
「…似てるよ、昔の私に」
「昔?」
彼女は店の外を見ながら言う
その目は昔を思い出しているかのような目だった
しかし、そこには少しの哀れみと…後悔がつのっていた
「なんでも、疑って、厳しくて…何も出来なくて」
「…」
『お前のせいで』
何も出来なかった
…私は、頭の中に彼女達の声が響くのを感じた
頭に取り付く怨霊を振り払い、口を開く
「傷の舐め合いが好きなのかしら?」
我ながらトゲのある言葉であると思う
しかし、私はこれ以上の詮索をされたくない
─────あの思い出を、伝える訳にはいかない
しかし、彼女はそうでは無い様子だった
なにか…恐らく悍ましい感情を瞳に宿しながら彼女は言う
「私は、君のことが知りたいだけ」
「知ってもなんの得にもならない、それで何か変わったの?」
他人の苦悩を知って、何になる
解決出来る範疇の問題であればなんの問題もない
しかし、私が…いや、"私達"の問題は、そんなヤワなもんじゃないはずだ
そうだろう?小鳥遊ホシノ─────そうとは思わないか?
「…ふふ、そうだねぇ」
失望、とも読める声色
しかしその目には失望のそれは無く、ただ慎ましい感情の瞳だった
「でも、私は知りたい─────それが、罪としても」
どれだけ否定しようと、彼女はそう言う
その感情を私から変えられる程のもの無かった
…それがどれだけ、罪なことなのか彼女が知らないことは無いだろう
しかし、それでも彼女は覗きたいと─────愚かなことを言う
「霊夢ちゃーん!用意できたわ!」
タイミングの良いことに、店主の声が響いた
どうやら寸法を図る準備が終わったようである
私は声のした方に返事をし、そちらに歩く
その途中、ホシノに言った
「…機会があれば教えてあげるわ」
遠回しな拒否
機会があれば、なんて言うがそんなものは無い
故にお前に言うことは無い、という意味なのだが…
「うへ、機会は作るよ」
しかし、あちらもあちらである
無いならば作ればいい…いつであっても
私は、その声を聞いて遠い昔を思い出す
─────あぁ、あの頃に戻りたい
そう思いながら、寸法室に入っていったのだった
〇
「…不思議な人ですね、霊夢さん」
アヤネは帰り道、そんなことを言った
それに対してその場にいた全員がそうだと答える
「巫女、とか言う割には空飛ぶし」
「ん、雨乞いとか、そういうの思ってた」
「不思議な人、というのは分かりますねぇ」
ノノミはふと、空を見る
まだまだ日は傾いて居らず青い空が広がっている
雲は1つ2つ程度しかなく、晴天と言って差し支えない空だ
「…ぅーん」
「どうかしました?」
アヤネは悩んでいるような声を出したノノミに言った
言われたノノミは気を取られていたことに気づく
「いえ…似てるなぁって」
「似てる?誰に?」
セリカがノノミの言葉に疑問を持った
多分、霊夢がノノミの記憶にある人物と似てる、ということなのだろう
ここで言うならかなり似てるはずだ
その疑問に対して、ノノミは答える
「ホシノちゃんに」
「ホ、ホシノ先輩?」
セリカは思わず聞き返してしまった
ホシノと、霊夢が似ている?
気でも狂ったか?
どこも似ていないのではと思いながら質問する
「一体どこが似ているって言うのよ!?」
「…そうですねー」
確かに、ホシノと霊夢は似ていない
その性格から背丈、髪の長さと似ていないところしかない
強いて似ているというのならその感情の起伏くらいだろうか
しかし、ノノミはそのことを気にしていない
「─────昔のホシノちゃんに、そっくりです」
なんたって、"今"のことを話しているわけでは無いのだから
〇
「…どう?」
「うへー、似合ってるよ」
寸法を測り終えてから数分後、職人のような早さで服を作ってくれたようだ
…どうも久しぶりの寸法と服作りのおかげで気が乗ったらしい
それは良かったと思いながら"彼女"の服装を見て、似合ってると褒める
私達アビドスのシャツとスカート
シャツの上にハーネスやホルスターをつけている
しかし、ホルスターには何も入っていないのである
「なんでホルスターだけなのさ?」
「…さぁ、要りそうだからつけた」
恐らく適当に言葉を選んで霊夢は言った
多分付けたら良いと店主に言われてつけたのだろう
「ありがとう、店主さん」
彼女はひらひらと手を振ると、店を後にしようとする
その背中に店主は声をかけた
キヴォトスに生きるものとして当たり前のことを。
「霊夢ちゃん、銃の一丁くらいは持っていた方がいいよ?」
それは、店主なりの心配だった
寸法を測る時に銃を置く素振りを見せなかった
というか、そもそも持っていなかったのである
このキヴォトスで銃を持っていないのは、外で裸になるよりも非常識な事だ
しかし、霊夢はヒラヒラと手を振りながら出ていく
まるで、心配無用と言わんばかりに
ホシノはその背中を追いかける
直ぐに、彼女に追いつくことが出来た
なんとも、哀愁の漂う背中だ
そんなの見てしまったからか…
私はらしくないことを言ってしまったのである
「…少しは聞いたら?」
「相手に奇跡でも起きない限り私を倒すのは無理よ」
それは、彼女の絶対の自信の現れだった
確かにそれは事実でもあり、ここにいる不良程度じゃ倒すことは出来ないだろう
カタカタヘルメット団がとてもいい例である
それでも、私は言う
「もしかしたら起きるかもしれないじゃない!奇跡が」
ふと、言っていることが全く"先輩"と同じと気づく
いつの間にか、こんなことを言い訳のように使うようになってしまっていた
…そして、彼女の答えもまた、同じだった
制服霊夢いつか書いとこうかな