―The 『Human』 of Eternity Sword―
永遠神剣になっちゃった
※属性:ダーク 強め※
最近、ネリーのガキとアオは仲良しだ。
何をするにも一緒に行動している。
―― だから、気づかない ――
―― 居場所を奪われた一人のスピリットの悲しい視線に…… ――
事の起こりは午後の訓練終了後の事だった。
模擬剣での打ち合いが終わり、いつもの様にアオとネリーは遊びに行った時だ。
「ネリー……シアーの事、嫌いになっちゃったんだ」
訓練所で一人寂しくシアーのガキはそう呟いていてトボトボと訓練所を後にする。
――ちなみに、俺は再び置いてきぼりを喰らっていたのでバッチリと聞こえた。
こうなった原因は語る必要も無いが、とりあえずここ数日を整理してみよう。
アオとネリーの仲が急接近してから、3人で遊ぶことが多くなっていた。
だが、ネリーはアオのほうが遊びやすかったのだろう。
次第にシアーが会話から外れ、最近では一緒に出かけることも無くなった。
シアーのガキも努力はしていたのだが、届かなかった。
そして、昨日……ネリーとケンカしたのだ。
まあ、所詮はガキ共の喧嘩……
数日経てば仲直りするんだろうさ……
だから心配するには値しない。
本当に心配しなければならないのは、
俺が現在進行形で直面している冷たい現実だろう。
『おーい、誰か~……』
誰も居なくなった訓練所……
シアーという最後の希望も失せ、孤独に残された俺……
俺の呼び声に反応しているのは、虚しく響いている雨音だけ……
『……なあ、おい……怖いんだけど、マジで……』
初めての経験だった。
身体を動かす事が出来ない状態で、
誰にも気づかれる事無く部屋の隅で取り残される、この感覚……
それから、何時間経ったのだろう……?
3600秒を数えたあたりから、苦痛になって止めた。
カウントを止めたのは、果たして何時間ぐらい前の事だったか?
1時間……? 2時間……? それとも6時間?
『光を認識できない』という事実が、ここまで恐ろしいとは……
……俺が視える世界は真っ暗闇……
半径10m以内の状況が手に取るように感じられる世界は、確かに新鮮だった。
でも、変化を感じる事が出来なければ、面白くも無い。
今は果たして、夜なのか昼なのか……?
それだけでも良いから教えて欲しい。
……もしかしたら、このままずっと……
自分の存在が誰からも認識されなくなってしまうんじゃないか?
そんな、馬鹿な考えが脳裏に浮かんでしまった。
『冗談じゃ、ねえぞ……おい……』
それに、今日はやけに冷え込む。
訓練所で放置されたからかそうか解らないが……とにかく寒い。
この寒さの中、誰からも見放され、ただ、物言わぬ道具と ――
『だぁぁぁぁあああ、ヤメ、ヤメッ!!』
力の限り叫んで、自信を蝕むネガティブ思考を一掃する。
なにを変なことを考えてるんだ、俺は……
んな馬鹿な展開になるわけ無いだろ……
とりあえず、ポジティブに考えよう、なあ、俺っ!
今回の教訓……
とりあえず、アオと合流出来たら文句を言いまくる。
もう二度と俺を忘れないように、相当ネチネチ言ってやる。
そう考えてたら、誰かがこちらに近づいてくる気配を感じた。
『―― おーい、誰か、誰か助けてくれっ!』
気配を感じたと同時に、俺は叫ぶように助けを求める。
だって、まさに地獄に仏のような状況だったんだもん……
取り乱すように叫んでしまった俺を誰が責められよう?
「はぁ、はぁ……し、雫?」
『……ネリーか? 良かった、マジ助かった……って、やけに疲れているようだが何かあったのか?』
「シアーが……シアーが居ないの!」
『あ、そう……』
その告白に驚きは無かった。
アイツのおっかなびっくりな性格からして、
顔を合わせ辛いので家出をするという選択をしても不思議では無い。
むしろ腑に落ちた感じだった。
「雫、シアー見なかった?」
『見たぞ』
「何処に行ったの!」
ネリーのガキが鬼気迫る表情で俺を睨む。
普段の無邪気な表情からは想像できないような表情だった。
……こんな顔もできるんだな、コイツ……
『そこまでは知らねえよ……
それに、見たのはお前等が訓練終わった後だ』
「そっか……」
『……心当たりの場所は? 全部探したのか?』
「うん、探した……でも居なかった」
『うーむ……』
お手上げですか……
俺がもし家出するなら、友達の家が第一候補だ。
……けど、あのガキにそんな奴居るのか?
何時でも何処でもネリーのガキと一緒な所しか見たことが無い。
仮に気が合う友達が居たとしても、それはネリーのガキも御存知な訳で……
「あ……」
『どうした? 行きそうな場所でも思いついたか?』
「うん……でも、違うかもしれない」
『行くだけ行ってみろって……
無駄かもしれないけど、もしかしたら居るかもしれない』
「うん、解った」
ガシっと俺を掴むネリーのガキ……
……そして訓練所の外へ。
激しい雨が降っているようで、冷気が更に強くなる。
早く帰って暖かい場所に行きたいぞ、これは……
しかし、俺の想いとは裏腹に、ネリーのガキは第2詰所の反対方向へ走り出した。
『おい、なんで俺を連れて行く必要が有る?』
「いいじゃん、別に」
『良くない! 風邪になったらお前のせいだぞ!』
「シアー! シアー!!」
『聞けよ、オイ!!』
そんな感じで俺は、シアー探しに巻き込まれたのだった。
一時間ぐらいたっだろうか、全然知らない所に俺は居た。
『ここ……何処?』
岩が多く、緑が少ない……?
……荒地……?
「リクディウス山脈だよ」
『山脈ね――って、こんな場所が心当たりって、どういうことだよ?』
「ここはね、ネリーとシアーが生まれた場所なんだ」
ネリーが歩きながら俺の質問に答えてくれる。
『生まれたって……どうやって?』
「ネリー、知らないよ」
『……七不思議として登録しておこう』
そんな他愛ない話をしている間も、雨の激しさは増し、バケツをひっくり返したような雨が降り続けている。
この強さでは視界はおろか、声すらもまともに聞こえないだろう。
しかし、ネリーは気にした感じは無く、シアーの名前を叫び続ける。
ズキン……っと、胸が苦しくなってくるような感覚に襲われる。
いや、胸なんて器官は無いのだが、そうとしか表現できないのだ。
―― なんでコイツ、そこまでシアーのガキを想っているのに……
なんで、こんな事になったのだろうか? ――
俺は、確かに気づいていた。
シアーのガキの心が折れそうな事を……
その事をネリーのガキに教えてやれば……
こんな事にはならなかったんじゃないのか?
何で、俺は放置していたのだろう?
いまの、この状況は……
俺が簡単に予見できたにも関わらず……
楽観していたのがコノ結果なんじゃないのか?
『…………………』
『後悔』という感情が、俺を締め付ける。
ギュウギュウ、ギュウギュウと……締め付けてくる。
その締め付ける力には上限が無く、どんどん強くなっていく気がした。
そして、俺という存在に皹が入ったような……
そんな錯覚に陥りそうになった。
無情にも時間は無意味に経過していき、
雨はネリーのガキの努力を嘲笑うように降り続けている。
ネリガキの身体を確認する。
呼吸は荒れ果て、
ガチガチと寒さに身体を震わせ、
フラフラと……もう歩く体力が尽きてるとしか思えない歩き方をしていた。
正直、見ていられなかった。
『なあ……たぶん、ここには……居ないと思うんだ』
「シアー! シアーー!!」
『―― 聞けよ!!!』
「……っ!」
怒りを含んだ声を発して、やっとネリーが立ち止まってくれた。
『ここにシアーは居ないんだ。もう戻ってるかもしれない……
それに、お前ももう限界なんだ! 解ってるんだろう!?』
「……でも、もし、ここで怪我をしていたら?
何かの事故で動けなくなってて、助けを求めてたらどうするんだよう!!」
声が震えていて、枯れたような声で反論するネリーを見て初めて気がついた。
『お前……泣いてるのか?』
……雨のせいで気がつかなかったが、確かにネリーは泣いていた。
「ネリーの所為だ……シアーが居なくなったのも……ネリーの所為なんだよ……」
なんて弱々しい姿なんだろう……
生意気で、活発で、能天気なのが、オマエの特徴だろう?
……だから、そんな姿……俺に、晒すなよ……
俺の所為じゃない……少なくとも、俺だけの所為じゃない筈だ……
『当たり前だ……
こんな事態になったのは明らかにお前の所為だろうが……』
「……だって、それは……」
『なあ、なんでシアーをもうちょっと見てあげなかったんだ?』
「……ぅ……ぅぅっ……」
ついには泣き出しそうになるネリーの声を聞いて、
いま自分が何を口走ったのかを自覚した。
…………何を言ってるんだろう、オレは?
何を、八つ当たりしてるんだろう、オレは……?
なんで、こんな小さな子供に……
オレは責任を押し付けようとしているのか?
……最低だ……
……馬鹿じゃねえの……
……違うだろ、オレ……
今語るべきは、そんな最低な言葉じゃないはずだ。
オレは改めて、仮面を被りなおす。
自分の醜い醜い本性を隠すための、『偽善』という仮面を。
何はともあれ、仕切り直さねば話にならない。
……誰も悪くない、不幸な偶然が積み重なった結果なのだ……
……責任があるのだとしたら、それは全部俺の所為……
そのぐらいの心持ちで、先程の言葉は冗談という勢いで俺は言葉を続ける。
『……なん、てな……
そんな、ありきたりな罵り方はしないから安心してくれ……』
「……え……?」
『お前は反省してるんだろ? 謝りたくて探してるんだろ?』
「うん」
『じゃあ、まず戻って休もうぜ? お前が倒れたら――!?』
全てを言い終える前に、俺は感知してしまった。
いや、希望の光って言っても過言じゃないかもしれない。
……感じる、感じるぞっ……
3時の方向、距離は約10m限界ギリギリのキョリだが……間違いない。
『―― 朗報だっ、シアーが右手方向に居る』
「―― !? シアー!!」
「……!?」
ネリーのガキが声を出した瞬間、反応が無くなる。
……どうやら逃げだしたようだ。
「待って、待ってよシアー!!」
土砂降りの雨の中、二人は山脈を走り続ける。
そして、シアーを崖下まで追い詰めた。
「来ないで……」
顔は蒼白で、唇は紫に変色している……それはネリーも同じこと。
「シアー、帰ろうよ……」
「嫌だよ……ネリーは、ネリーはシアーのことが嫌いなんでしょ!!」
シアーの感情が爆発し、今までの鬱憤を吐き出すようにネリーにぶつける。
「そんなこと無い!! そんなことあるはず無い!!」
「嘘! だって、ネリーはシアーよりアオの方がいいんでしょ!」
「違う!! アオもシアーも同じくらい大切だよ!」
「じゃあ、なんで……なんでシアーだけを仲間はずれにしたのさ!?」
「……それは……それは……」
二人の口論を聞いてると、段々と不安になってくる。
ソワソワした感じというか、急かされる感じがするというか……
……一言で言うと、『とても嫌な予感』がするのだ……
そして気のせいならいいが、さっきから石ころが崖上からコロコロと落ちてきている気がする。
――いや、気のせいじゃない。
その証拠に石が落ちる間隔がどんどん狭まっていく。
昔、どっかのTVで土砂崩れの前兆として、そんな現象が起こると聞いたことがある。
早く兄弟ケンカ……いや、姉妹ケンカを止めさせなくては……
『おい、下手したら崖が崩れる。無理やりでもいいから場所を変え――』
言い終える前に、頭上から大きな音と、大人一人の大きさを持つ岩が複数落ちてくるのを感知した。
落下地点はシアーの頭上……
「……! シアー!!」
「……え?」
ネリーがシアーに飛びつく。
次の瞬間、轟音とともに浮遊感……そして落下した。
どうやら、岩が落ちた衝撃で地面が崩れ、地下に落下したらしい。
落ちた高さは5mほど……
『全員……無事、だよな?』
ネリーに背負われているから直撃を覚悟していたが、幸いな事に俺への直撃は無かった。
ネリーのガキは気を失っている。
シアーのガキは、離れたところに居た。
……どうやら脚が挟まっているようだ。
『――って……おい、冗談だろう?』
無事だと思っていたネリーのガキに変化が現れる。
青い髪は徐々に、後頭部を中心に紅に染まっていく……
頭に直撃したのか? あの岩を??
『ネリー、起きろ!! 寝てる場合じゃないんだぞ!!』
――だが、起きる気配は無い……
「ネリー? ……ネリー!?」
シアーのガキも異常を察知したのだろう。
しかし、岩が挟まっていては動くことも出来ない。
何も出来ない事実の所為で苛立ちが爆発する。
『……って、なんでお前等は神剣を持ってきて無いんだよ!!』
そう、こいつ等の神剣の気配はここには無い。
すなわち、身体能力の上昇効果は薄く、今は人とあまり変わらない。
このまま時が無駄に過ぎれば、ネリーは手遅れになってしまう。
何か方法は無いのか……?
……考えろ、考えるんだ!
「お願い……返事をしてよ、ネリーー!!」
シアーの叫びは、まるで俺を急かすようにも聞こえた。
『くっそ、えっと……どうすれば良いんだよ、マジで……』
―― 俺は動けない ――
俺の声が聞こえるネリーは気絶中……
アオも、この場に居ない。
―― 俺の声は、誰にも届かない ――
シアーも脚が挟まれて身動きが取れない……
それ以前にネリーが瀕死である光景を見て混乱している。
『なにも出来ねえじゃねえか!!』
考えろ、考えるんだ。
方法を、この状況を打開する方法を……!!
………………………………
……………………
…………
―― 無駄だな ――
……本当に、無駄……なのか……?
―― 妙案を思いついたとしても、動けないだろ? ――
……確かに、そうだよな……
……今の俺は『永遠神剣』……
……誰かに使われなければ、何処にも行けない……
……文字通りの、ただの道具な訳で……
―― それに、この場で俺の声が届く奴は居ない ――
……そう、それは……つまり……
―― 最後にもう一度言っておこう ――
―― オマエが楽観したからこその、コノ結果ダ ――
絶望の雨が激しさを増す中で……
……俺は諦めるしかなかった。
……ギュウギュウ、ギュウギュウと……
胸を締め付ける感覚は、まだまだ強くなる。
『偽善』という仮面を粉砕され、俺の醜い本性が露になっていく。
勘弁してくれ、これ以上強くなったら、もう……壊れる……
……自分が、自分で無くなる。
だから、思考を破棄しろ。
……何も考えるな……
どうせ、俺には何も出来ない。
俺は、諦めは早いほうなんだ。
……だから、傍観者を決め込め。
そもそも、今の俺は『人』ではない『道具』なのだ。
興味が無くなれば、誰の目にも留まらなくなるんだ。
存在自体が忘却される、そんな存在だって事を自覚しろ。
「ネリー!! ネリー! ネリー、ネリー……」
だというのに、シアーが壊れたようにネリーの名前を叫び続ける。
その声の所為で、『道具』になりきれない。
……思考を破棄しようとしても、呼び戻されてしまう。
どうにかしたい……だって?
そんな気持ちは、無い……わけではない。
むしろ、どうにかしたい気持ちが強すぎる。
―― だが、それと比例して絶望に満たされていく。
だって、仕方が無いじゃないか。
俺に出来ることは、本当に何も、無いんだから……
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
シアーが泣きながら謝っている。
謝りたいのはコッチの方だった。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
俺がちゃんと、オマエ等の仲を重要視して声をかけるべきでした。
「ぅ、うう……」
シアーは泣いている……自分を呪うように泣いている。
出来の悪い映画を見てるようだ。
本当に……本当に、出来の悪すぎる映画だ。
この物語を作った監督を殺したいくらい胸糞が悪くなる。
そして、この場に居る『俺』という役者を呪いたくなる。
「私が……私が死ねばよかったんだ……私が……」
そんなシアーの呟きを聞いた瞬間、何も考えられなくなった。
思考が真っ赤になった。
『……この、このクソガキ! いい加減にしろよ!!』
届くはずも無い声……それは知っている。
でも、解っていても言葉が止まらなかった。
真っ赤になった思考は熱を帯び、
その熱は逃げ場を求めるように言葉として吐き出されていく。
『何のためにネリーのガキンチョがお前を探したと思ってるんだ!!
お前が怪我してないか心配で、雨の中でずぶ濡れになりながら必死に探してたんだぞ!!』
体があったのなら、窓ガラスを揺らすほどの声だろうと思う。
それほどまでに、俺の心は憎悪に染まっていた。
『お前に謝りたいから、とうに限界を超えてる状態で探してたんだぞ!!』
憎悪の対象は青ガキ共では無い。
当然、自分自身に向かって吼えている。
『それにお前もお前だ!! なに寝てるんだよ!
妹にこんな思いさせるために探してたんじゃ無いんだろう!?』
何も出来ない癖に、何を偉そうなこと言っているんだろう、自分は?
諦めている癖に、なんで綺麗な言葉を並べて喋ってるんだろう、自分は?
……本当に、死んでしまえばいいのに……
「シアーが死ねば……シアーが死ねば……」
『いい加減に、その言葉を、止めてくれっ!!』
俺の言葉は誰にも届かない……
成す術が無い……二人を救う術が無い……
それが現実……変えようも無いほど冷たい現実だった。
…………………………だが。
『随分と我が洞窟で騒いでいるな、人間……』
幸運の女神は確かに存在したのだと ――
この時初めて、その存在を認識し……そして、感謝した。
『!? 誰だ?』
俺の範囲には何も感じられない。
―― 否!! 巨大な何かがこちらに近づいている。
全貌を確認できたとき、そいつはシアーの目の前に立っていた。
『……り、りゅうぅ!?』
青の鱗で覆われた巨体、神々しい翼、揺ぎ無い意思を持つ瞳……
そして、強大すぎる力が嫌になるくらい認識できた。
それと同時に恐怖を覚える……
いや、こんな存在を目の前にして怯えない人間なんて……きっと存在しない。
「! ひっ……」
『…………』
龍は、めんどくさそうにシアーの枷を動かした。
「――え?」
枷が外れ、シアーは自由を手に入れる。
『こうでもしないと、騒がしくて寝ていられぬからな』
まるで、照れ隠しのように答える龍……
『さっさとそいつ等を連れてこの洞窟から立去るがいい……』
「は、はい!」
シアーは脚を怪我しているというのに、こちらに走ってきて、ネリーを背負って出口に走り出す。
だが、途中で振り返ってこう答えるのだ。
「守り龍様……あの……その、ありがとうございます」
『さっさと行け……』
そして走り出す。
『――汝等にマナの導きがあらんことを……』
龍は何かを呟いたようだが、俺には聞こえなかった。
洞窟から出たあとの空は、雨が止んだがまだ曇っている。
まるで、俺達の心を写しているように ――
昔の自分、よくこんなダーク風味に話纏めれたよねと関心します。
じゃあ、時代を経た俺が書き直すならどんな風に表現するかと思い書き直しました。
賛否両論ありそうな出来になっちゃいましたが、感想お待ちしております。
……まあ、既に公開しちゃった話だから読んでくれる人が居るかどうか謎ですがね。
2014-07-06:『♪』表現見直し&誤字脱字修正