俺はシルヴィの婚約者になった。
シルヴィはソルティレージュ?ってところのお姫様だったらしい。キスをしたのとシルヴィが気に入ったことが原因らしい。シルヴィが俺のどこを気に入ったかは分からない。しかし、責任?ってやつを取らないといけないらしく婚約とやらをすることになったのだ。
あの後電話をしたと思ったシルヴィは二日間くらい姿を見せなかった。朝9時頃に縞の家に高遠と遊びに行こうとしたらチャイムが鳴った。
「こんにちは~イチ♡責任を取ってもらいに来たわ。」
そこには満面の笑みを浮かべたシルヴィがいた。そのまま家に入ってきたシルヴィは俺の母さんと父さんを居間に座らせ説明を始めた。湖であったこと、シルヴィの出自、そしてシルヴィ自身の気持ち。
「婚約ってなんだ?結婚じゃなくて?」
そうやって母さんに言うと思いっきり拳骨をもらった。滅茶苦茶痛かった。
「結婚の前段階だと思ってもらっていいわ。」
そんなこんなでシルヴィの雪崩のような説明に両親は混乱していた。
「あの、責任をとるって言われて、央路と婚約をするというのはよくわからないのですが・・・あの、ソルティレージュの両親はどういっているのでしょうか?」
「ソルティレージュの王室は自由恋愛なのよ。私は本気でイチと婚約して、ゆくゆくは結婚したいと思っているわ。これは両親の合意を勝ち取ってきた話だから本国の意志と考えて大丈夫よ。」
「央路の人生ですし、央路の意志は?」
「最終的にイチの意志は大事だわ。でも私のファーストキスを奪った責任はあるわけですし、婚約自体を認めてもらえないでしょうか。」
両親は見たことないくらい苦しんで考えている。俺は行っていることが半分くらいわからなかったが、とりあえず俺はシルヴィと恋人になったということはわかった。
「央路、お前はどうしたいんだ。」
「俺は・・・。」
俺は頭を悩ませていた。というもの・・・。
「なんか、あーちゃんがおんなじ事を俺に言ってきてて。」
シルヴィの雰囲気が変わった。
「へぇ~。あーちゃんねえ~。」
そうなのだ。昨日俺の周りをうろついてる女の子がいるな~、と思い声をかけ一緒に遊んでいると告白されたのだ。なんか必死な顔で未来の約束?をしようとしてきたので怖かった。
「で、イチはなんて返事をしたの?」
「よくわからないって。」
なんかお母さんに説教をされている気分になった。
「でも、あーちゃんに先に言われたし、あーちゃんと婚約した方がいいのかなぁって。」
そういうと両親は物凄い焦った顔になり、
シルヴィの表情が消えた。
「央路は私の事嫌い?」
「そんなことない。」
「キスって女の子にとって大事な物なの、わかる?」
「うん。」
「イチは私のそれを奪ったのよ。」
「うん。」
「イチはどう思う?」
「悪いと思ってる。」
「私と婚約しましょう。あーちゃんの方は私がなんとかするから。」
シルヴィには嫌と言わせない迫力があった。
「わかった。」
シルヴィはとてもかわいい笑顔になった。
「これにサインをお願い。」
俺は最近お母さんに教えてもらった名前を高そうな紙に書いた。
「「央路をお願いします。」」
「こちらこそ強引にごめんなさい。これから仲良くしていきましょう。」
両親とシルヴィは握手をした。
俺はこれからどうしたらいいのだろうか?