「央路がね♡央路がね♡央路がね♡央路がね♡!!!!」
「あ“―――うっさいな!!その話もう10回目だぞ!!」
シルヴィは俺の病室に来てはイチに告白されたことを自慢してくる。頬を赤く染め口を手で覆い地団太を踏みながら喜んでいる。こんなに喜んでいる姿は前世で俺の事を見つけたとき以来だろうか。
「んで今日はオレに自慢しに来たのか?」
「それもあるけど違うわ。」
シルヴィは最近めっきり見せなくなっていた王女様の顔になった。
「1年か2年後くらいにソルティレージュに来ないかしら。」
俺は困惑した。
「私はあと数日でソルティレージュに帰らないといけないわ。」
「国に帰ったら急いで国内の医術を発展させるわ。私はソーマ君のことを後悔しているのよ。あの後特に医者になる訳でもないのに医学書を読んでしまうくらいには。おかげで、なんちゃって未来医術を知っているのよ。」
「国に帰ったら協力者とともに医学界に革命を起こすわ。そして私の予想では1年、遅れても2年でソーマ君の病気が治るとまではいかないまでも軽減して死なないまでにして見せるわ。」
「それでオレにソルティレージュに来いと?」
シルヴィは本気で俺の事を助けようとしているのだろう。その顔は慈愛にあふれこちらを安心させるような顔だった。
「それ、オレが拒否する意味がないだろ。」
シルヴィは少しだけ申し訳ない顔になっている。
「少なくとも1、2年は日本に帰れないわ。そして間央路に会うことが出来ないわ。」
「確かに少しつらいな。」
正直今の俺はイチに依存していた。
10年くらい空の上から1を見守ってた。10年間、好きな人を常に見ていられる。最初はとても嬉しかった。もうどうする事も出来ないと思っていたことが出来る。それでだけでとても嬉しかった。時間がたてば欲が出てくる。見るだけなのだ。触れられない。話しかけることもできない。私の記憶の中にある声も匂いもかすれていく。きっと央路もそうなのだろう。結局別の女と結婚しやがった。とてもさみしかった。一人ずっと置いてきぼりになった感覚になった。
自暴自棄になろうとか・・・思った時の転生だ。
イチは記憶よりも濃厚なにおいだった。かすれた記憶を取り戻すようにイチに抱き着いた。するといつのまにかイチと離れるだけでさみしくて手が震えるようになったのだ。心が冷たくて、さみしくて心臓がキュっとなる。体調が悪くならないのは奇跡みたいなものだろう。
「なんとなく、今のソーマ君には央路がいないとダメなのはわかるわ。」
「でも、理想の未来のために私は何でもするって決めているの。できれば1年以内で克服してほしいわ。」
「私の未来にソーマ君は絶対に必要だわ。だから絶対に来てほしいの。」
俺はまた空の上から見守る事を考えた。それだけで気分が地の底になり目の前が暗くなった。
「行くよ。ソルティレージュに。」
死なないために。
「それよりシルヴィは大丈夫なのか?」
「何の話?」
シルヴィはキョトンとした顔になった。
「オレと絢香がイチの隣にいるのにソルティレージュに帰るんだろ。盗られないとか思わないわけ?」
シルヴィは黒いオーラを纏った。
「そんな事、思わないわけが無いじゃない。央路の事を信用しているのよ。」
彼女のオーラはさらに大きくなった。
「私は誰にも負けないわ。最悪、奪われたら奪い返せばいいのよ。もし奪われようものなら絶対に許さないわ。絶対に。」
その顔はとても決意に満ちていた。シルヴィのやさしさに付け込んでなし崩しにイチと付き合うことを認めてもらおうと思っていたが・・・考え直した方がいいかもな・・・。
ワンパターンな文章の書き方になってる気がするから変えたいんだけど、できないんだよな~これが。そろそろギャグパート書きたいんだけどな~。書けないんだよな~。次はギャグ書きたい。