ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
アークエンジェルと合流したミネルバは、軍本部からの指示もあり、カーペンタリア基地へと向かって進んでいた。
しかし、その航海の途中でまずは顔合わせをと、アークエンジェルのクルーと話をする事にするのだった。
「ミネルバ艦長。タリア・グラディスよ。とは言っても、もう既に知っている顔がいくつかあるみたいだけど。ねぇ? マリアさん」
「あー。そうですわね。コホン。では改めて。アークエンジェル艦長のマリュー・ラミアスです。以前名乗った名前はお忘れください。まさか私もこんな事になるとは思ってませんでしたから」
「そう。偽名って訳ね。まぁ、当然と言えば当然かしら。アークエンジェルと聞けばその艦長さんの名前も含めて有名ですものね」
「あ、あはは。私はそれほど大した事をした覚えは無いのですが……改めてよろしくお願いします。グラディス艦長」
「タリアで良いわ。ラミアス艦長」
「であれば。私もマリューで」
にこやかに会話をする艦長たちにつられ、他のクルーも挨拶をしてゆく。
しかし、やはりと言うべきか。
ブリッジクルーとは違い、パイロットはそうそう容易くはいかない様だった。
「アスラン・ザラだ」
「知ってますけど? それで? 何だって言うんです」
「シン。挨拶はちゃんと。ね?」
「隊長! でも!」
「なんだ。君は軍人の癖に最低限の挨拶も出来ないんだな。その程度なのか? ザフトも、君の隊も」
「なに!?」
「ちょっと、止めさないよ。シン。とりあえず適当でも挨拶しときなさいよ」
「そうだぞ。シン。お前の態度がヤマト隊の評判に繋がるんだ。どんなに嫌な相手でも、表面上だけは真面目なフリをしろ。でなければヤマト隊長の評価が下がる。お前は悲しむヤマト隊長が見たいのか?」
「そうじゃないけどさ! でも、いきなりオーブの奴と仲良くしろなんて言われても、俺には出来ないね! オーブは中立じゃなかったのかよ!」
「無論中立だ。それは変わっていない。だから、オーブとプラントは同盟を組んだ訳ではなく、局地的戦時協力を……」
「そんな理屈は聞きたくないね! 結局は戦争をまたやるって事だろ! アンタらを信じてる国民を裏切って! どんだけ戦争がしたいんだよ! あんた達は!!」
「シン!」
「あ」
シンはルナマリアの声に自分の口を急いで塞いだが、それは間に合わず、シン達が集まっていた格納庫にちょうどやってきたその少女に聞かれてしまった様だった。
その少女セナはシンの言葉に目を見開いて、視線をさ迷わせたのち、既に見つかっているというのにコソコソとシン達の所へと向かって歩く。
「いや、ちが……」
「はぁ……君は自分の言葉が誰にどう届くのかというのを考えるべきだな」
「分かってるよ!! そんな事は! イチイチ煩いな! アンタは!」
「えと、ごめんなさい。オーブと協力する話を進めたのは、私とデュランダル議長でして」
「セナ。分かってるよ。別にセナを責めたかった訳じゃないんだ。ただ、ちょっとむしゃくしゃして」
「むしゃくしゃしたら他国の人間に当たり散らすのか? 君は」
「だから黙ってろって言ってんだろ! 聞こえてないのかよ! アンタは!」
「君が余計な事を言って、周りを傷つける前に、こうして言ってるんだろう? もっとも既に手遅れな事もあるようだが」
「アンタって人は!」
「はいはい。そこまでにして。もう! 友好って言葉を二人とも知らないの? 僕らはこれから敵対するんじゃなくて、協力するんだからさ。はい。二人とも手を出して」
キラはアスランとシンの右手をそれぞれ取ると、それを無理矢理に握手させる。
が、それで仲良くなど出来るはずもなく、シンはアスランを睨むし、アスランはため息を吐くのだった。
「えと、ごめんなさい。二人の気持ちも考えず……一緒に行動するのなら、ちゃんと話をした方が良いのかなと思ってしまって」
「良いんだよ。セナ。セナは何も悪くない。ほら、見てごらん。あの二人以外はみんな仲良くやってるだろう? 艦長たちだってそうだし。アーサーさんは……まぁ、何かもうナタルさんにお説教されてるけど……。あ、いや、タリアさんにも怒られてるけど、まぁ良いや。ほら。みんな仲良くやってるだろ? セナは間違ってないよ。間違ってるのは、こうなるのが分かってて、仲良く出来ない人たちだよ。ね? アスラン。シン」
「う。ごめんなさい。隊長。それにセナ」
「……すまない。セナ。キラ」
「謝るのは僕とセナにじゃないでしょ」
キラの言葉に、アスランとシンは微妙な顔をしながら再度友好の握手をした。
互いに無言なのは、口を開けば争いが始まると分かっているからだ。
無駄に争う必要は無い。
今は、特に。
「はぁー。まったくシンは。じゃ、改めて。ルナマリア・ホークよ。ザクのパイロット。貴方の噂はよく聞いてるわ。アスラン・ザラ」
「噂?」
「そ。隊長と同じヤキン・ドゥーエの英雄。それに……オーブの姫を熱い告白の後に攫った愛の戦士。でしょ?」
「そ、それは……何というか、勢いでだな」
「あー。私もあれくらい想ってくれる人がいればなぁ」
「その件は早々に忘れてくれると嬉しい」
「えぇ。えぇ。分かっていますとも。二人だけの愛のメモリーですもんね」
クスクスと笑うルナマリアにアスランは額に手を当てながらため息を吐いた。
しかし、やってしまった事は消せないのだ。
そして、最後にレイが前に出てアスランへと敬礼をする。
「ヤマト隊所属。レイ・ザ・バレルです。アスラン・ザラ。そちらに兄が乗艦していると聞いておりますが」
「兄?」
「はい。ラウ・ル・クルーゼという名を名乗っていると思います」
「クルーゼ隊長の弟!?」
「はい。とは言っても生まれが同じというだけですが」
「生まれが……という事は君もメンデルの?」
「そうなりますね」
「おい。レイ。こいつにもあの事喋ったのかよ」
「あぁ。話したのは俺じゃないがな。彼も事情は知っている」
「そうか。おい! アンタ! レイの事でごちゃごちゃ言ったら俺が許さないからな!!」
「……彼も事情は知っているのか?」
「はい。私が伝えました」
「大丈夫なのか? その、口が大分滑りやすい様だが」
「おい! 聞こえてるぞ!!」
「大丈夫です。シンは信頼できます」
「そうか」
「なんなんだよ! さっきからアンタは! せっかく隊長が言うから仲良くしてやろうって思ってたのに!」
「そう言うのなら、それらしい態度をしたらどうだ?」
「何ィ!?」
「はいはい。喧嘩しないの。あ、一応僕も挨拶する? アスラン君。ヤマト隊所属、キラ・ヤマト! なんちゃって」
「止めてくれ。俺は今でもお前がザフトに入った事を認めてないんだ」
「アスランも結構しつこいねぇ」
「当然だ。こっちには来てないが、お前の保護者が騒いでいたぞ。セナの保護者もな」
「うげ」
「私もですか?」
「あぁ。後で顔を出してやってくれ。ザフトの艦には連れてこれないからな」
「あぁ」
そのアスランの言葉に全てを察したセナは後でアークエンジェルに行かなくてはいけないなと考えるのだった。
そして、とりあえずの挨拶は終わり、互いにそれぞれの艦でこれから向かう戦場での戦いの準備を行っていく。
カーペンタリアは既にすぐ近くまで迫っていた。
シンとアスランの会話は書いてて楽しいですわね。
というか、ヤマト隊全員態度悪いんですけど。
ザフトで評判悪そう……。
でも戦果は上げてるから余計にアレなんだろうな。
厄介。
あぁ、明日の更新はよく分からないです。
1話は最低更新しますけど、何話いけるか……。
あんまり期待はしないで下さい。