ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PHASE-30『PAST』

(第三者視点)

 

 

 

デュランダルとの会談が終わり、アスランはフリーダムでアークエンジェルへと帰投していた。

 

そして、デュランダルから聞いた話を、ブリッジに集まったメンバーへと共有する。

 

その突拍子もない話を。

 

しかし、その話の返答は思ってもみなかった所から返ってくるのだった。

 

「なるほど。ロゴスが戦争の原因ですか。まぁ、大体合ってるんじゃないですか?」

 

「アズラエルさん。何かご存知なんですか?」

 

「ご存知も何も。僕はそのロゴスの元代表ですよ」

 

「なっ!?」

 

「まぁ、今は完全に引退してしまいましたがね。今の代表は……確かジブリールとかいう名前の男だったと記憶してます。ネチネチとした野心を持った男でねぇ。エイプリル・フール・クライシスの後は、セナの居場所をやたらと知りたがっていましたよ」

 

セナの名が出た事で、ブリッジに居たメンバーの顔が強張る。

 

しかし、アズラエルはそんな空気を気にした様子も見せず、薄ら笑いを浮かべたまま話を続けた。

 

「今回の戦争。おそらくはジブリールが大西洋連邦の大統領をけしかけて起こしたのでしょう。そう考えれば、ジブリールを討てば争いが止まるというのは正しい」

 

「では、貴方はそうするべきだと」

 

「いえ? そんな訳無いでしょう」

 

「なに?」

 

「やれやれ。これだからコーディネーターは。自分たちの事しか考えていないのですね。ロゴスが戦争を起こした。という事実と、ロゴスを倒せば戦争が終わるというのはイコールでは無いんですよ。当然でしょう? 戦争の根にはコーディネーターとナチュラルの消えない憎しみがあるのですから」

 

アズラエルの言葉に確認をする様に問うたアスランの言葉は容易く否定され、笑われる。

 

そして、それだけでは終わらず、アズラエルはさらに続けるのだった。

 

「それに。今の地球を支えているのは、その憎きロゴスですよ。経済を、世界の意思の統一を。彼らがやっているからこそ、地球は崩壊せずにいられる。それが消えれば次に待っているのは無秩序な破壊なんじゃないですかね?」

 

「じゃあデュランダル議長はロゴスを倒して、その混迷する世界をどうしようって言うんだ?」

 

「さぁ? 僕にコーディネーターの考えなんて分かる訳が無いじゃないですか。まぁ、傲慢なコーディネーターらしく世界を支配しようとでも考えているんじゃないですか?」

 

「お前! そんな……「いえ。アズラエル様の考えもそれほど間違いでは無いのかもしれません」ラクス?」

 

カガリがいい加減な事を言うアズラエルに怒りをぶつけていると、ラクスが何かを考えながらそう呟いた。

 

そして、ラクスは全員に注目されたまま自身の考えを口にする。

 

「地球が現在そのロゴスという方々が支配する事で安定しているという事は、その方々を排除した時、民衆は明日の見えない混迷の世界へと落とされる事になります。そうなればより安定した世界を求めて、誠実で、自分たちを決して裏切らない存在を求めるのでは無いでしょうか? かつてニュートロンジャマーが撃ち込まれた際に、混乱する世界を救った救世主の様な存在を」

 

「ほぅ。ではコーディネーターのお姫様は、地球を支配する為にセナがコーディネーターに協力していると、そう言いたいのですか?」

 

「いえ。そうは言いません。セナ様は人を支配して喜ぶような方ではありませんから」

 

「……よくご存じで」

 

「ですが、例え喜ばしくないとしても、戦争を止める為なら、どうでしょうか? セナ様が、それを最良だと判断した場合は?」

 

ラクスの言葉に、アズラエルは苦々しい顔をしながら黙り込む。

 

そして、それはセナをよく知るクルーゼやマリューらも同様であった。

 

「だが、プラントはどうなる。いくらクライン派のデュランダルだって、全てを支配するなんて不可能だぞ」

 

「プラントはさほど問題では無いでしょう」

 

バルトフェルドの言葉にラクスはふわりと笑ってモニターに映像を流した。

 

ミーアと言う少女が扮しているラクスが踊っている映像を。

 

「……ラクスの偽物か」

 

「しかし限界はあるだろう? いくら前大戦の英雄。ラクス・クラインでもな」

 

「えぇ。だからこそ、セナ様はより強固なナチュラルの排斥派である旧ザラ派と呼ばれる方々に接触し、説得を繰り返していたそうですわ。先ほどキラから電話を通じて、情報が送られてきました」

 

「え!? あの電話ですか!?」

 

「はい。近くに居ないと出来ない通信方法という事ですので、今までは出来なかった方法ですが、こうして近い場所にいれば、電話に紛れさせて送る事も可能だと言っておりました。ふふ。アスランの様子では、本当に私とキラが喧嘩をしている様に見えたのですね。私とキラのお話を聞いていた方もそう思って下さると良いのですが」

 

「盗聴されていたのですか!?」

 

「はい。セナ様のお作りになった携帯端末はとても素晴らしい物ですから。そういう事も分かるそうですよ」

 

ラクスの言葉にアスランはただ意味も無い声を漏らすばかりであった。

 

「それで、盗聴していた奴は分かってるのか?」

 

「はい。ディオキアの基地に居たザフトの方ですわ。おそらくはデュランダル議長の近くに居る方かと」

 

「……」

 

クルーゼはラクスに問うた後、腕を組み黙り込む。

 

その心に思うのは、変わらず大切な妹たちについてだ。

 

「しかし、気に入りませんね」

 

「ナタル?」

 

「その話が全て真実だとして。そのデュランダルという男は、セナさんを利用する事を何とも思わないのでしょうか」

 

「デュランダル議長については俺もまた探りますよ。どこまで近づけるかは分からないが、継続して調査するつもりです」

 

「アスラン……」

 

「ふふ。アスランもあまり無理はなさらないで下さいね。カガリさんも居る事ですから。お二人はまだ結婚もまだだというお話ですし。お二人の子供も私は楽しみにしておりますから」

 

「ら、ラクス!」

 

ラクスはアスランとカガリをからかう様に笑いながらそう告げ……そしてふと固まった。

 

その様子があまりにも奇妙で、アスランは首を傾げながらラクスの名を呼ぶ。

 

「どうかしましたか? ラクス」

 

「いえ……何か、今思い出した事が……お父様が、かつて……メンデル……?」

 

「ラクス?」

 

「アズラエル様……!」

 

ラクスは思いついたままにアズラエルの方を向いて、問うた。

 

「キラやユーレン博士がブルーコスモスの標的となっていたという話は聞いた事がありますわ。ですが、それ以外にメンデルの関係者でブルーコスモスの標的となっていた方はいらっしゃいませんか?」

 

「なんです、急に……。そう言われてもすぐに出ては来ませんよ。艦長サン。アカツキ島のサザーランド大佐に繋いで貰えますか?」

 

「は、はい!」

 

マリューはアズラエルに言われるまま通信を繋ぎ、アロハシャツを着てバカンスを満喫しているサザーランドからアズラエルはその当時の資料を受け取った。

 

そして、ラクスを見て、笑う。

 

「なるほど。良い勘をしている様ですね。確かに居ましたよ。メンデルの関係者に。ギルバート・デュランダル。怪しげな説を語っていた事で、危険視されていた様です」

 

「その説というのは……」

 

「『デスティニープラン』という名前だそうですよ。皆サン」

 

アズラエルが笑いながら言ったその言葉に、皆はキラから受け取った資料と言葉を思い出していた。

 

セナとデュランダルが目指す理想の何かを示したその言葉を。




はい。
原作においては総集編回。
という事は、何を書いても良い回という事です。(暴論

つまり原作ではあり得なかった会話も許されるという訳ですね?

という訳で、特に盛り上がりとかは無いですけど。
アークエンジェルのブリッジでマリューさんがVIPばかりの環境に胃を痛める話です。
可哀想。

という訳で、全ての謎はメンデルへ。という感じでアニメの流れに乗ります。


しっかし、メンデル関係の話。映画で色々と新しい事が分かって良かったんですけど。
ラクスの母というある意味で最大の謎が増えて、何とも言えませんな。
あの人は良い親なのか、悪い親なのか。はたまたユーレンみたいに愛情が明後日の方向にぶっ飛んでるタイプなのか。

まぁ、流石にSEED界における毒親レジェンドのアウラには勝てなそうですけど。
ユーレンとはいい勝負してそうですよね。

……。
ふと今ガンダムの親について考えてたんですけど。
今後ガンダムシリーズにどんな毒親出てきてもフランクリン・ビダンには勝てないんだろうな。って思うと、真のレジェンドはやはりあの男……。

フランクリン・ビダンに比べるとアウラですら愛情深い母親になるの、もはやバグでは。
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