ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
《血のバレンタインの悲劇》によって、地球・プラント間の緊張は一気に本格的武力衝突へと発展した。
誰もが疑わなかった数で勝る地球軍の勝利。
が、当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま既に11ヶ月が過ぎようとしていた……
ててててーんてん てんてんてーん
PHASE-11『偽りの平和』
遂に起こってしまったというべきだろうか。
アークエンジェルが完成し、全てのGシリーズが完成し、いざ運び出そうとしていた矢先に起こったヘリオポリスを襲った大きな揺れ。
地震ではない。
そう。これは襲撃だ。
私は急いで工場の奥にあるストライクブラックの元へと向かい、それに乗り込んだ。
今日まで何度も乗ってきた機体は私の操作ですぐに動き出す事が出来る……はずなのだが。
おかしい。
機体をロックしている装置が外れないのだ。
いやいや、待って待って。
早く出撃しないと、多くの人が犠牲になってしまうのに!
私は焦る気持ちを感じながらも、必死に機体のキーボードを叩いて、機体のロックを外そうとした。
しかし、そんな私の行動を見ているかの様に、ストライクブラックのモニターに人の様な物が映るのだった。
『セナ様。私が見えておりますか?』
「っ!? 誰ですか! 貴方は!」
『僕はいずれ、貴女の下で、彼女と共に世界を統べる者ですよ』
何言ってるんだ。この人。
まだ子供みたいだけど、中二病なのかな。
「……あなたがどこの誰か。という事はこの際どうでも良いです。ですが、もし貴方が今、私の邪魔をしているというのなら、今すぐに止めてください。私には行かなくてはいけない所があるんです」
『お断りします』
「なっ!?」
『現在、貴女のいるヘリオポリスはザフトからの攻撃を受けています。理由は貴女もご存知の通り、地球連合軍の軍事施設があったからだ』
「……」
誰も知っているはずのない情報をペラペラと喋る少年に不信感を覚えながら、私は見えない様にキーボードを動かして、機体を固定しているロックを操作できる様にしてゆく。
『愚かな者たちに利用されている天使よ。今こそ、我々が貴女を真に解放しましょう。どうか我々が行くまではそのままで。必ず救援に行きますよ。ですから、そのまま』
「待っている事なんて、出来るわけがないでしょう!」
私は機体を固定していたロックを外し、ストライクブラックを動かして一歩を踏み出した。
瞬間、モニターに映っていた誰かが消えたが、そちらを気にしている余裕はない。
そして、ストライクブラックの機能を使い、ヘリオポリスの状況を確かめるのだった。
幸いに。というべきか。民間人が居る区画はそれほど被害を受けていない様に見える。
問題は工場区だ。
既にデュエル、バスター、ブリッツはザフトに奪われてしまった様だが、まだイージスとストライクはマリューさんが守っているようだ。
ならば、と私は工場の隔壁をストライクブラックで開き、爆炎の中を走り始めた。
フェイズシフト展開し、落ちてくる柱や壁を腕で弾きながら進む。
そして、暗い通路を抜けて、外へ飛び出した私を待っていたのは、数機のМSであった。
「なっ!? なんて場所に出てしまったんでしょうか!」
そう。私が降り立った場所には、今まさに奪った機体を持ち去ろうとしているザフトの兵たちが居たのだ。
デュエル、バスター、ブリッツ。
そして彼らを守る為に、私の前に剣を抜きながら立ちはだかる一機のジン。
「それは聞いてないです!」
ジンは巨大な剣を振りかぶって、勢いよく私に叩きつけてくるのだった。
「ぁう!」
フェイズシフトのお陰でストライクブラックにダメージは無いが、コックピットの中にいる私が無事だという訳ではない。
こんな事なら、パイロットスーツを着てくるんだったと思いながらも、正面にいるジンを見据えた。
当然と言えば当然だが、向こうは逃げることもなく、私に追撃をしようと構えている。
「……ぶっつけ本番ですが、やるしかありませんね!」
私は、ストライクブラックの機能を解放しながら、バックステップで大きく後ろに飛んだ。
それと同時に、ジンも私の所へ向かってくるが、そうはさせない。
私はストライクブラックからジンへ接続し、その機体の制御を奪ってゆく。
「聞こえますか?」
『な、なんだ!? この声は!』
「私は今あなたの前に居る機体のパイロットです」
『子供の声!? まさか!』
「貴方の機体のコントロールはこちらで全て奪いました。大人しく投降を」
『チィ!』
「え?」
次の瞬間、ジンの自爆装置が作動し、私は失敗した時の為にコックピットハッチを開いてパイロットを逃がしながらジンと共に上空へ飛びあがった。
そして、キーボードを打ち続けて、何とかジンの自爆を止める事に成功するのだった。
残り時間は僅かに三秒。
ギリギリだった。
再び地上へと降りながら、私は状況を確認するべく周囲に目を向けると、どうやら三機のガンダムは既に立ち去ってしまったらしく姿はない。
なんという早業だろう。
これがザフトのエリートか。
「っと、関心している場合ではないですね。マリューさんの所へ向かわなくては!」
外に出た事で使える様になったスラスターを使いながら、一気にマリューさんの所へと向かおうとして、私は衝撃的な物を見つけてしまう。
そう。燃える工場区の中をフレイが走っていたのだ。
しかも、すぐ近くの壁が崩れ、今にもフレイに落ちようとしている。
「危ない!!」
私はとっさに滑り込んで、腕で瓦礫からフレイを守るのだった。
『っ!? な、なに!? なんで、ザフトが私を』
呆然とストライクブラックを見上げながら呟いているフレイの声をコックピットの中で聴きながら、私はすぐにコックピットハッチを開いて、外に飛び出した。
「フレイ! 大丈夫ですか!?」
「……!? セナ!? どうして! 貴方、ザフトに入ったの!?」
「違いますよ。この機体は連合の機体です」
「連合の……? でもなんで連合の機体に貴女が乗ってるのよ」
「あー、いや、それは」
「セナ。貴女言ったわよね? 危ない事は何もしてないって! モルゲンレーテで手伝いをしているだけだって!!」
「あぅ! あぅ! いたっ、痛いですぅ! ほっぺを引っ張らないでくださいぃ」
「お仕置きよ! このバカセナ! どうせ連合の人に騙されて、こんなのに乗せられてるんでしょ! ほら! 早く逃げるわよ! そんなの捨てて! まだ、空いてるシェルターだってあるから、すぐに!」
「ま、まだ逃げられません!」
「何言ってるの! このバカ! 今はそんな状況じゃないってのが分からないの!? МSに乗れるからって戦える訳じゃないのよ!? 連合の人がなんか言ってきても、パパと私が守ってあげるから!」
「違うんです。私は、騙されている訳でも、無理矢理戦わされている訳でもないんです。ただ、大切な人がいるから、守りたいから行くんです」
「……セナ」
「なので、フレイはすぐに空いているシェルターに」
「分かったわ。私も連れて行きなさい」
「はい。って、えぇぇええ!?」
「ここ? ここから乗れば良いのね?」
「え? ちょっと待ってください」
「ほら。早く行くんでしょ? 乗りなさいよ」
「いや、その……はい」
フレイに急かされて、私は再びストライクブラックに乗り込んだ。
そして、マリューさんが居る工場区を目指す。
「ねぇ。セナ。このМSなんて名前なの?」
「はい。ストライクブラックって言います」
「へぇ。ダッサ」
「うっ」
が、頑張って考えたのに。
セイバーは私には荷が重いからって、別の名前考えたのに。
「うん? なんだ。名前、モニターに書いてあるじゃない。ストライク、セイバー? って、セナ。アンタ名前も読めないの? ストライクブラックなんてダサい名前付けてないで、ちゃんとした名前で呼んであげなさいよ。こっちの方がセンスあるわよ?」
「くっ」
悔しさで滲む涙をそのままに、私は走る。ストライク……で。
そして、ようやくたどり着いた工場で、まだ寝ているストライクとイージスを確認していた私は、モニターの中で、何かが動くのを見つけた。
それはストライクの上で、誰かが倒れこんでいる場面だった。
そう。その姿は遠目からでも分かる。マリューさんだ。
私は急いで機体を近くに寄せて、コックピットから飛び出す。
「マリューさん!」
「……っ!」
「っ!!?」
あまりにも想定外な事が多すぎて、すっかり忘れていた事であったが、ナイフを持ちながら走ってくる赤服の少年と、マリューさんに駆け寄る懐かしい顔立ちの少女を見て、私は目を見開いた。
やはり、運命は変わらない。
定められた未来へと歩み続けるのだ。
「セナ? それに、アスラン……!」
「っ! キラっ! セナ!?」
最悪の再会は、何ら変わりなく、より最悪な形となって世界に舞い降りた。
そして、周囲にある炎はより激しさを増してゆく。
「セナ! 早く乗りなさい!」
私はフレイに引っ張られて、ストライク……なんとかに乗り込み、ハッチを閉めた。
早くなる胸の鼓動を手で押さえながら。
別に新機体は出てきてないです。
ミトメタクナーイ!
人が、何度も言ってるだけで。
とりあえず初戦闘。
この時に、マシューのジンを一応奪ってますが、特に使い道は無いため、このままヘリオポリスと運命を共にします。
サヨナラ。
МSは高そうだし、持って行って、どっかのジャンク屋とかに売ったら高そう。
純正品の欠品無しだぜ!?
まぁ、それをやっている余裕がある人がおらんので、そんなイベントはありませんが……。
ちなみに。
セナちゃんは非常に弱いので、ハッキングなしだと、一般兵にすら勝てず、ストライクセイバーだとストライクダガーとの一対一で敗北します。
ハイスペックで圧倒するしかないが、こんな雑魚にハイスペックは勿体ないというジレンマ。
大人しくアスラン、キラ辺りにでも渡した方が早く平和が来ますわ。
という訳で、いよいよSEEDの第一話。
ここまで長かったな。
二十年くらい書いてた気がする。
んなま、また明日辺り(時間未定)に更新予定です。
サヨナラ。