ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
アークエンジェルと共にロドニアのラボを調査していたミネルバであったが、突如ガイアが襲撃してきた事により、MS隊での迎撃を行った。
ただし、MS一機での特攻という事で、アスランの助言もあり、慎重に自爆や何かの兵器を使わせない様に無力化したのであった。
だが、その結果。シンは戦争が引き起こした最悪の真実を知る事になる。
「……ステラ?」
シンは、インパルスでガイアに近づくと、そのままコックピットに入ってステラの容体を確かめる。
「生きてる……? でも、なんでステラが、それに、この服」
「……かあ、さん。まもる、しん」
「ステラ! くっ」
シンはそのままステラを抱きかかえると、インパルスに乗り込み、ミネルバへと向かう。
『おい! シン! 何をやっている!』
『どうしたの? アスラン』
『シンが負傷したと思われる敵のパイロットを連れてミネルバに向かってる!』
『えぇ!?』
シンは通信から聞こえてくるアスランとキラの言葉を無視して、ミネルバへと向かい、そのまま医務室へと駆け込んだ。
しかし。
「先生! この子を! 早く!」
「ん? いったい何だね」
「その軍服! 連合の兵士じゃないの!」
「でも怪我してるんです! だから!」
「だが敵兵の治療など艦長の許可無しで出来るか! 私は何の連絡も受けてはいないぞ」
「そんなもんはすぐ取る! だから早く! 死んじゃったらどうするんだよ!」
シンに対する軍医とナースの言葉は冷たく、さらにはシンが発した言葉によってステラは目を覚まし、怪我をしたまま暴れ始めてしまう。
「ぁぁあああ!!」
「やめろ! ステラ!」
シンは必死にステラを抱きしめて、叫ぶ。
が、ステラはいつまでも暴れ続けているのだった。
「ごめんステラ! 悪かった!」
「シン! 大丈夫!?」
「キラ! 迂闊に近づくな!!」
そして、キラとアスランがタリア達と共に医務室へ入った頃には、医務室の中は滅茶苦茶になっており、シンはその中央でステラを抱きしめて、背中を撫でているのだった。
それからステラをベッドに縛り付けた後、シンはタリアによって呼び出され、キラやアスランがいる状態で怒鳴られていた。
「敵兵の艦内への搬送など誰が許可しました?」
「……」
「貴方のやったことは軍法第二条四項に違反! 十一条六項に抵触! とてつもなく馬鹿げた重大な軍規違反なのよ? これで艦内に甚大な被害が出ていたらどうするつもりだったの!?」
「……申し訳ありません」
「まぁまぁ、タリア艦長。シンも反省してるんですから」
「貴女がそうやって流すから、いつまで経ってもいい加減な態度のまま変わらないんでしょう!? 軍規をなんだと思ってるの!!」
「分かりましたって。ほら。シン。とりあえずあの子の所に行ってきなよ。後は僕が怒られておくからさ」
「キラ!!! 何を勝手な事を!!」
タリアはさらに怒りを燃え上がらせるが、キラはシンに出ていく様に言って、アスランにはシンの事を任せるのだった。
そして、二人が出て行ってから、キラはタリアに向き直る。
「でも、今はシンも貝になっちゃってますし。詳しくは聞けないと思いますよ? まずは落ち着かせないと」
「はぁ……それで? 貴女もあの子について何か知ってるんでしょう? それを話してちょうだい」
「僕もそれほど詳しくは知らないですけどね。ディオキアで、シンが助けた女の子ですよ。溺れそうになってたって言ってました」
「……でも、あの子は連合のエクステンデッドだわ。さっき軍医から報告が上がってきたの」
「まぁ、でしょうね」
「知っていたの?」
「知っていた訳じゃないですよ。ただ似たような人たちを知っているので。多分そうだろうなとは思っていました」
「それで? じゃあ貴女はどうしようと言うのかしら」
「可能であれば治療を。僕の知り合いに治す手段を持っている人が居るので」
「それは無理な話ね。あの子は今、ミネルバの捕虜なのだから」
「では、しょうがないですね」
「言っておくけれど。捕虜を勝手に連れ出そうとすれば重罪よ。銃殺刑だってあり得るわ」
キラは無感動な目でタリアを見つめ、タリアは縋る様な目でキラを見据える。
「それは脅しのつもりでしょうか?」
「そう聞こえるなら、そうでしょうね」
「であれば意味がありませんよ」
「……なんですって?」
「セナなら、例え自分が死ぬかもしれないとしても、今そこで失われていく命を見捨てない」
「バカな……」
「そういう子なんですよ。だから、僕もそう在りたいと願っている。僕も、シンもね」
「なら、あの捕虜はこのまま処分します!」
「それは止めた方が良い」
「……」
「まだ沈めたくは無いでしょう? ミネルバを」
キラは冷たくそう言い放つと、タリアの返事が無いという事で、そのまま艦長室から出ていくのだった。
一人残されたタリアは頭を抱えながら椅子に座り込み、苛立ちのままに机を叩く。
「分かってるわよ! 私だって……!」
タリアとの話し合いが終わり、キラが医務室へ来たことで、アスランはアークエンジェルへと戻り、ブリッジで話し合いをしていた。
無論内容はセナについてと、今後についてだ。
「では、間違いないのですね?」
「あぁ。ミリアリア達の後に監視していた者たちの報告では、間違いなくセナはネオ・ロアノークという男の元にいる。つまり、これで連合軍がセナを攫ったのは確定したというワケだ」
「では」
「あぁ。既にオーブ本国には連絡済みだ。トダカ一佐とユウナが艦隊を率いて、こちらへと向かっている。オーブ首長の妹姫に手を出したのだからな。当然の事だ」
「よろしい。セナの正確な位置については、セナに渡した指輪に発信機が付いていますので、範囲に入れば補足できます」
「分かった。トダカ一佐とユウナにも伝えておこう」
「ふぅ。ようやくこれでセナが戻ってきますね。やはり、コーディネーターに任せたのが間違いでした。セナを取り戻し次第、この艦は一度オーブへ戻る。良いですね?」
「いや、しかし、議長とセナの計画は」
「そうやって呑気に泳がせていた結果がこれでしょう? 失ってからでは遅い。違いますか?」
「だが!」
「悪いがな。アスラン。私もアズラエルと同じ意見だ。コーディネーターなんて。と言うつもりは無いが、セナを戦場へ出した挙句失いました。なんて言っている艦や国にセナを置いておく事は出来ない」
「カガリ!」
「どちらにせよ。セナが居なければ成り立たない計画なら、アカツキ島にセナを置いて、外に出さなきゃいいんだろ。それだけの話だ。違うか?」
「そうやって、全てが管理された箱庭の中で生きていくのがセナの幸せなのか!? 違うだろ!」
「だが、自由にした途端にこれだ! アスラン。お前はこれが正しいと本当にそう思っているのか!?」
「くっ」
「まぁまぁ落ち着きなさいよ。二人とも」
「……バルトフェルド隊長」
「セナ君の生き方は無事に助かってから彼女を含めて話せば良い事だ。違うかい?」
「それは、確かにそうだが」
「それよりも、だ。我々にはいくつかの使命がある。そちらをこなす方が先だと思うがね」
「そうですわね」
バルトフェルドの言葉に続いて、ラクスも頷きながら一歩前に出た。
「私はこれ以上、ザフトや議長から得られる情報は無いと考えています」
「ラクス、それは」
「無論諦めるという意味ではありませんよ? アスラン。議長の考える『デスティニープラン』の詳細を調べる方法はまだあるのですから」
「……コロニーメンデルか」
ラクスの言葉に、一番最初に答えを導き出したのはナタルであり、それに続いてマリューもまた別の答えを出す。
「後はヒビキ博士?」
「そうですわね。ですから、私はここで別行動を取るべきと考えます」
「何もこんな時に!」
「こんな時だからこそ。ですわ。アスラン。これから起こる戦いに、連合もプラントも意識を集中しておりますから」
「確かに、それはそうですが」
「ご安心下さい。宇宙へと皆さんで向かう訳ではありません。行くのは私とバルトフェルド隊長。それにアイシャさんの三人だけですわ」
「……」
「私は皆さんとは違い、戦う術を持ちませんから。せめて情報を。そして、セナ様から託された新たな剣を、貴方とキラに」
アスランはラクスがPCに映し出した機体を見て、唇を噛み締めた。
ホープが行方不明になる直前に、ラクスの元へと送られた機体の設計図と、それが開発されている場所の地図だ。
「……分かりました」
そして、アスランが頷き、他のメンバーも同様に頷き、ラクスは宇宙へと向かう準備をするのだった。
「では、皆さま。セナ様の事はお願いいたします。私たちは先の準備を」
はい。
みんな激おこぷんぷん丸。
特にキラとタリアはもうダメそうですね。
タリアさんの気持ちを考えると何とも言えねぇ。
制御できないエースとか最悪ですし。
こう考えると原作のアスランはちゃんとタリアを立てて、お伺い立ててくれる良い奴だったんだなって。
まぁ、でもこの物語上のアスランだと、セナが居なくなった時点でサクランしそうだからダメそうですけど。