ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日4回目の行動


PHASE-37『届かぬ想い』

(第三者視点)

 

 

 

ステラが居なくなり、欠けた戦力も補充出来ないままミネルバを落とす様にと命令されたネオは画面の向こうにいる男を仮面の裏から冷たく見据え、適当な言葉を並べる。

 

「私は過ぎたことをいつまでもネチネチと言う男ではないが。だが失敗にそういつまでも寛大なわけでもない」

 

「……」

 

「今回のエクステンデッドの損失ももう仕方がないさ。戦闘となれば敵も必死だ。そうそう君の思ったとおりにはいかんだろう。それも解ってはいる。だが、目的は達せられなければならないのだよ。全ての命令は必要だから出ているのだ。遊びでやっているわけではない」

 

「無論、分かっていますとも」

 

「解っているというのなら、さっさとやり遂げてくれないかね? 言われたとおりのことを。でないと、こちらの計画もみな狂う。あのミネルバは今や正義の味方のザフト軍だなどと反連合勢力に祭り上げられ、ヒーローのようになってしまっているじゃないか。まったく!コーディネイター共の艦だというのに。それもこれも奴等が勝ち続けるからだろう?」

 

「えぇ」

 

「そう。民衆は愚かなのさ。先のことなどまるで考えもせずに、今自分たちに都合の良いものばかりを歓迎する。何故ああも簡単に騙されるのか。あのコーディネイター共が我等ナチュラルに本気で手を差し伸べることなどあるはずもないだろう!どうせまたすぐに手を返される。だからあの艦は困るんだよ。危険なのだ! これ以上のさばられては。今度こそ討てよネオ。そのためのお前達だということを忘れるな」

 

騒ぐだけ騒ぎ、通信を切った男に、ネオは深くため息を吐くと、後ろに振り返った。

 

「やれやれ。騒がしいものだな」

 

「だが、騒ぐ者が居れば、その分敵意も向けさせやすい。そうでしょう? アル・ダ・フラガ」

 

「その通りだ。オルフェ・ラム・タオ。あんな男でも、我々の行動を隠す事くらいの事は出来る。精々思いあがって喚いていれば良いさ」

 

「ふふ。やはり優秀ですね。ナチュラルに貴方の様な方が生まれたのはまさに奇跡の様な出来事だ」

 

「その奇跡を必然にするために生まれた君からその様な事を言われるとはな。驚きだよ」

 

静かに。

 

親し気な会話をしている様で、僅かな敵意を水面下に忍ばせて、二人の会話は続いてゆく。

 

「それで? 次の戦闘はどうしますか? また我らが援護を?」

 

「いや、必要ない。次の戦闘は囮だ。適度に追い詰めるだけさ。既に鍵は女神の懐へと入り込んでいるしな」

 

「鍵、例の少女ですか」

 

「そうだ。キラ・ヒビキはステラを見捨てられない。助けなくてはと考えるだろう。そして、おそらくは次の大規模戦闘が終わった際に例のザフト艦から逃げ出すはずだ。そこを捕らえる」

 

「なるほど。承知いたしました。ではその際には私とシュラも協力させて貰いますよ」

 

「あぁ。頼む」

 

ネオはオルフェの差し出した手を握りながら、頷き、オルフェもまた微笑む。

 

しかし、それぞれの本音は互いに聞こえぬ場で発せられた。

 

「何が新たな人類だ。操り人形の分際で」

 

「己の欲望を優先する愚か者め」

 

だが、その関係がどれだけ歪であっても、互いに目的が同じである内は協力関係を取る事が出来るのだ。

 

そして、様々な思惑を持った者たちが、クレタでぶつかり合う事になる。

 

 

 

地球軍

 

艦隊旗艦スペングラー級「J.P.ジョーンズ」

 

タラワ級6、フレーザ級7、ダニロフ級10、他10隻ほどの中小艦艇

 

 

 

ザフト

 

艦隊旗艦ミネルバ級「ミネルバ」

 

ボズゴロフ級4

 

 

 

オーブ軍

 

艦隊旗艦タケミカズチ級「タケミカズチ」

 

アークエンジェル級「アークエンジェル」、クラオミカミ級5、他5隻ほどの中小艦艇

 

 

 

出撃しているMSの数は数えきれない程に多く。空に、海に、艦上に溢れている。

 

だが、それもぶつかり始めれば一機、また一機と破壊され、海に残骸がまき散らされてゆくのだった。

 

そして、激しくぶつかり合う、連合とオーブ・ザフトの戦場で今まさにミネルバから出撃したMSとアークエンジェルから出撃したMSが地球軍のMSを落としながら、セナと、ステラの兄弟を探していた。

 

セナの居場所は分かっていないが、ステラの兄弟は分かっている。

 

ザフトから奪取されたMS、カオスとアビスである。

 

そして、シンはフォースインパルスで飛行しながら、水中を駆けまわるそのMSを見つけた。

 

「隊長!!」

 

『うん。分かった。ハイネ。任せられる?』

 

『おうよ!』

 

ハイネは水中に潜っているアビスを誘う様に、アビスの近くで隙を晒しながら、地球軍のMSへと攻撃を行った。

 

当然と言えば当然であるが、その隙をアビスは見逃さず、水中から飛び出して、全火器で背後からハイネのグフを落とそうとする。

 

しかし、ハイネはそれを把握している為、攻撃をかわしながら反転し、ヒートロッドでアビスを撃ち抜いた。

 

さらに、それで動きを止めたアビスにMA形態で近付いてきたセイバーがアビスの直前でMSとなり、ビームサーベルを一瞬で振り抜いて、ビームランスごと腕を切り落とし、背後から腰の高エネルギービーム砲で両肩の武装を撃ち抜いた。

 

その後、セイバーに続いて空中からビームサーベルを持って降りて来たインパルスがアビスの頭部へと突き刺す。

 

だが、モニターが破壊された状態でも、アビスは胸部のビーム砲を放とうとしたのだが。

 

その瞬間に、シンは頭の中で何かが弾け、クリアになった思考でアビスの攻撃をギリギリでかわした。

 

「こいつも、ステラと同じ……! このまま地球軍に利用されて、殺させるもんかぁああ!!」

 

そして、胸部のビーム砲をビームサーベルで切り裂くと、海に向かって蹴り落とすのだった。

 

水面というのは、ぶつかり方によっては固い地面と同じ衝撃をぶつかった対象に与える。

 

故に、例えフェイズシフト装甲があろうと、その落下した衝撃にアビスのパイロットであるアウルは耐える事が出来ず、意識を失ってしまうのだった。

 

完全に動かなくなったアビスをムラサメが二機で捕まえてアークエンジェルへと運び、それを見つけたカオスが激昂した様にシン達の元へと向かってくる。

 

『シン!』

 

「レイ!! ルナ!」

 

『あぁ!』

 

『見えてるわよ!』

 

インパルスはカオスの攻撃をシールドで受け止めて、ムラサメを足場にしながら空を飛ぶレイとルナマリアのザクと三機で連携しながらカオスを追い詰め、最後にはカオスが見せた隙をセイバーに乗ったキラが急接近してビームサーベルでバラバラにしてしまうのだった。

 

カオスは自力で飛行する事も出来なくなり、武装も全て失ってしまった為、大人しくアークエンジェルへと運ばれることになった。

 

「これで……!」

 

『後はセナだけだね。シン。油断しないで』

 

「はい!」

 

シンはキラに元気よく返事をしながら近づく、地球軍のMSを一機、また一機と落としてゆくのだった。

 

しかし、アビス、カオスを落としたとしても、未だ地球軍の戦力はその殆どが残っている。

 

前回戦った際に居たMAもまだ全機健在なのだ。

 

むしろ、アビスとカオスが前に出過ぎているくらい出過ぎていた為、落とす事が出来ただけであった。

 

その事にシンは違和感を覚えながらも、セナを取り戻すという目的の為に気合を入れなおす。

 

「セナ……今行くから。待ってて」

 

シンはインパルスの中でそう呟きながら、地球軍の艦隊を見据えるのだった。




はい。
ジブリール君初登場ですが、そろそろ退場も近いですね。
まぁ、言うて、彼はまだ宇宙でレクイエムを奏でたりする仕事があるかもしれないので、その辺りに期待かな。

アル・ダ・フラガとオルフェは仲良しズッ友なので、裏切ったりとかはきっと無いでしょう。
??「貴方は良い道化でしたよ」
??「貴様! 裏切るつもりか!!」
??「心外だな。初めから利用していただけですよ。愚かなナチュラルなんて」
??「オ・ノーレ!!」

という様な展開は無いハズ。
多分、きっと、メイビー。
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