ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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コズミック・イラ70
《血のバレンタインの悲劇》によって、地球・プラント間の緊張は一気に本格的武力衝突へと発展した。
誰もが疑わなかった数で勝る地球軍の勝利。
が、当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま既に11ヶ月が過ぎようとしていた……
ててててーんてん てんてんてーん


PHASE-13『崩壊の大地』(前編)

(第三者視点)

 

 

 

地球連合軍の新造戦艦アークエンジェルを狙ったザフトの爆弾は、戦艦を破壊する事は出来なかったが、艦長を含めた主要クルーの殆どを死に至らしめ、何とか無事だったナタル・バジル―ル少尉はアーノルド・ノイマン曹長らと共に、アークエンジェルを動かす為の準備をしているのであった。

 

そして、無事ヘリオポリスの内部まで動かす事が出来たアークエンジェルであったが、そこでは既に戦闘が行われていた。

 

「状況は、どうなっている! 少佐は! Gはどうなった!?」

 

「モルゲンレーテは大破! ストライクが戦闘中です! 敵機を照合中……敵はシグー1機です!」

 

「ストライク!? セイバーか!?」

 

「いえ! 少佐の機体ではありません! X-105ストライクです!」

 

「セイバーはどうした!? 反応は!」

 

「反応は……ありました! 無事です!」

 

「そうか。では敵を撃退しつつ、少佐とストライク、セイバーを回収する。急げ!」

 

ナタルの指示の下、ザフト軍MSシグーへの攻撃を開始したアークエンジェルは、元よりシグーと交戦していたメビウス・ゼロ。そして援護射撃を行ったランチャーストライクの活躍により、コロニーの外壁に大穴を作りつつも見事シグーの片腕を奪い、撃退させる事に成功した。

 

そしてアークエンジェルは残された物資の回収と、二機のMSを回収し、このヘリオポリスでの最重要人物を回収する為に地上へ降りるのだった。

 

「ラミアス大尉!」

 

「バジル―ル少尉!」

 

「ご無事でなによりでありました!」

 

「あなた達こそ、よくアークエンジェルを。お陰で助かったわ」

 

「いえ。それよりも少佐はどちらに」

 

「あ、そうね。少佐なら……」

 

ナタルとマリューに名前を呼ばれ、先ほどの戦闘で目を覚ましていたセナはフレイに支えられながら、ストライクセイバーの中から降りてくるのであった。

 

その姿にナタルだけでなく、他のクルーからも安堵の色があがる。

 

「ご心配をお掛けしました。ナタルさん。それに皆さんも。っ」

 

「まさかお怪我を!? 救護班! 救護班はいないのか!?」

 

「あぁ、いや。かすり傷ですから」

 

「その様な訳には……誰か、椅子を持ってきてくれ! 急げ! 少佐をいつまで立たせておくつもりだ!」

 

ナタルの声に近くにいた作業員が急いで小さな椅子を持ってきて、セナの近くに置き、セナは戸惑いつつも、礼を言いながらそれに座るのだった。

 

「しかし、少佐。先ほど映像で見ましたが、あまりにも無茶です。ストライクでシグーと戦うなど。セイバーで待機して下されば、安全を確保した後に回収いたしましたのに」

 

「あー、いや」

 

「ストライクに乗ってたのは嬢ちゃんじゃねぇよな」

 

「え?」

 

ナタルとセナの会話に割って入った男は、敬礼をしながら自分の身分を語る。

 

「地球軍第七機動艦隊所属。ムウ・ラ・フラガ大尉。よろしく」

 

そんなムウの自己紹介にマリューやナタルも返し、セナも不格好な敬礼で返すのだった。

 

そしてそんなセナに笑いかけると、ムウはストライクを見上げて、呼びかける。

 

「そこに居るんだろ? 出て来いよ」

 

「っ」

 

ムウの声に反応して、降りてきたのはセナに良く似た少女であるキラで、その容姿に周囲がどよめく。

 

そしてその姿にムウは複雑な顔をしながら、再び口を開いた。

 

「君がストライクを操縦していたのか」

 

「……はい」

 

「なるほど。君はコーディネーターなんだな」

 

「っ」

 

その言葉に、ムウの背後にいた地球軍の兵士は銃を構え、キラへとその銃口を向ける。

 

しかし、そんなキラと兵士の間にトールが割って入り、怒りの声を上げるのだった。

 

「なんなんだよ! それは! さっきの見てなかったのか!? コーディネーターでもキラは敵じゃねぇよ!」

 

「……そうですよ」

 

そして、トールの声に反応し、椅子に座っていたセナがフレイに支えられながら立ち上がり、震える体で言葉を紡ぐ。

 

「コーディネーターが全て敵だと言うのなら、私も敵です。彼女を撃つというのであれば、私にもその銃口を向けなくては。そうでしょう?」

 

セナの言葉に兵たちの中で動揺が走った。

 

それは彼女がコーディネーターだからという事ではなく、自らを危険な所へ置こうとしているからだ。

 

そして、キラを庇っていたトールや、キラの友人たちもセナの言葉に驚く。

 

何故なら、彼女の言葉が真実であるならば、ナチュラルとコーディネーターで戦争をしているこの世界で、彼女はコーディネーターでありながら、ナチュラルが集まる地球軍で少佐という地位にいるという事になるからだ。

 

「……セナ」

 

キラは誰にも聞かれない様な小さな声でセナの名を呟きながら目を細めた。

 

探し続けていた、求め続けていた妹の名を。

 

しかし、その声は誰にも届く事はなく、ムウの大きな声で遮られ、虚空へと消えていくのだった。

 

「いやっ、悪かったなぁ。とんだ騒ぎにしちまって。俺はただ聞きたかっただけなんだ。嬢ちゃん達も、スマンな!」

 

「……ムウさん」

 

セナのジトっとした目にも、ムウは笑いながら流し、ストライクを見上げながら別の話を始めた。

 

「それで、コイツのパイロットになる連中は……」

 

「ちょうど司令ブースで艦長へ着任挨拶をしている時に爆破されましたので、共に」

 

「……そうか。なら、仕方ないな」

 

ムウは少し考えた後、キラに再び視線を向けて、真面目な顔で見据える。

 

そして口を開こうとした瞬間、横からセナの声が先に飛んできて、言葉を遮られてしまった。

 

「ムウさん。戦闘なら、私が出ますよ」

 

「はぁ?」

 

「わざわざ民間人に頼らずとも、私達だけで解決しましょう。力なき人を助ける為に私達は軍服を着た。そうでしょう?」

 

「いやいや。嬢ちゃんじゃあザフトとは戦えないでしょ。動かせるからって戦えるワケじゃ無いんだよ?」

 

「それでも。私しか戦えないのなら、私が戦うべきです」

 

「だーかーら! 嬢ちゃんじゃあ出ていっても落とされるだけだっての! そもそも嬢ちゃんを戦場に出したなんて上層部に知られたら、俺達全員首から上が無くなるよ!?」

 

「その辺りは、まぁ、皆さん黙っててください。という事で」

 

「という事でじゃないんだよなぁ」

 

「そんなに言うんなら、アンタが戦えば良いじゃない」

 

「戦えるもんなら戦いたいよ! でも俺が乗ってきたゼロは壊れてんの! ザフトは修理なんか待ってくれないよ!」

 

「そんなの! このMSがあるじゃない。ストライクとかっていうの!」

 

「乗れるわけ無いだろ!? MSなんて! さっきの俺の話聞いてたか!? 動かすだけで精一杯なんだって!」

 

「でもあの子は戦えてたじゃない! ザフトのMSだって二つとも、あの子が倒したのよ!?」

 

「フレイ。その辺で」

 

「そうよ! 貴女はコーディネーターなんでしょ? なら貴女が戦えば良いじゃない! さっきと同じ様に戦って、ザフトなんか追い払ってよ!」

 

「何お前、勝手な事言ってるんだよ! どこの誰だか知らないけどよ!」

 

「フレイよ。トール。サイの婚約者で、カレッジでもキラと同じくらい人気の美人」

 

「そんなに言うんなら、そっちの子が戦えば良いだろ! 自分でもやるって言ってるんだしさ! 軍人なんだろ!? キラは軍人じゃない。民間人なんだぞ!?」

 

トールの言葉に、フレイはムッとして、すぐに言い返そうとしたが、それをセナは制し、大きく息を吐いてから立ち上がった。

 

そしてどよめく周囲を無視して、トールを真っすぐに見ながら、笑う。

 

「貴方のお名前を聞いてもよろしいですか?」

 

「え? と、トール」

 

「トールさん。貴方の言う通りだと私も思います。ですので、皆さんはヘリオポリスから脱出するまで、アークエンジェルの中で待っていて下さい。必ずや私が皆さんを安全な場所へお運びしますよ。MSに乗ってね。あぁ勿論、そちらのストライクを動かした方も一緒に安全な場所に居て下さい」

 

「え」

 

「少佐!! その様な事は!」

 

「上官命令です。バジル―ル少尉。少なくともムウさんの機体が直るまでは、私が何とかします。幸い、先ほどの戦闘でジンに、セイバーの機能が有効であると証明できましたから」

 

「さ。そうと決まれば皆さん準備を始めましょう。次の戦闘までそう時間は無いですよ」

 

セナの言葉にムウは、はぁとため息を吐いてから口を開く。

 

「了解しました。と。んじゃとりあえず乗艦許可を貰いたいんだがねぇ。この艦の責任者は?」

 

「艦長以下、艦の主だった士官は皆、戦死されました。よって今は少佐がその任にあると思いますが」

 

「え? えぇ!? いやいや。私は無理ですよ。私正式な軍人じゃないですし。お飾りの少佐ですし。そういうお仕事は別の方にお譲りします」

 

「そうですね。では、ラミアス大尉が」

 

「あー。そうか。なら許可をくれよ。ラミアス大尉。俺の乗ってきた船も落とされちまってね」

 

「は、はい。許可します」

 

「じゃあ戦闘の準備としますか」

 

ムウの言葉を最後に、この場は解散となり、皆はそれぞれの場所へと向かった。

 

 

 

そして、アークエンジェル内部の居住区で、キラはベッドに座りながら右手を握りしめていた。

 

頭に浮かぶのは、これから死地へと向かおうとしている妹の姿だ。

 

このまま見過ごす事はあり得ない。

 

だからこそ、一緒に逃げようと最初は考えていた。

 

ストライクを使い、トールたちを連れて、セナをあの黒いМSに乗せて……と。

 

しかし、先ほどの話を見ている限り、セナはキラのいう事を素直に聞いて逃げる事はしないだろう。

 

戦う力を持っている自分は、戦うべきだと語っていた彼女は。

 

キラは天井を見上げながら、息を吐いた。

 

容易い決断ではない。

 

迷いはある。恐怖もある。逃げ出したい気持ちもある。

 

しかし、セナを一人には出来なかった。

 

故に、キラはトールたちに反対されながらも、マリューへと連絡を取るのだ。

 

「僕をストライクに乗せて下さい。セナ一人に任せるなんて出来ない」

 

決意を瞳に宿して。




原作キャラ崩壊注意はタグに追加しておきましたよ!(手遅れ

でも、一応理由はあるのよ。
ほら、ナタルさんって軍人に理想を持ってて、そうあるべきだし、そうある人間に尊敬するタイプの人じゃないですか。
そんな人がさ。まだ幼いのに世界の為に矢面に立って平和と救済を訴えてたら脳を焼かれてもしょうがないね。っていう。

マリューさんは母性を爆発させて、ナタルさんは理想を爆発させている中、ムウさんだけ普通なのは、まぁムウさんなのでとしか言いようがないが。
ムウさんだからですかね。

何だかんだとアークエンジェル組の中で結構大人ポジというか、冷静に物事を見る事が出来るポジというか。
そういう意味じゃあノイマンさんもその枠な気がするけど、たまにはっちゃけるから、今後何かが起きないとも分かりませんな。
ほら、GBAのゲームであったじゃないですか。ノイマンさんの恋愛話。

え? 今の若い子は、ゲームボーイアドバンスなんて知らない?
そんなワケないよ。だって、携帯機じゃあDSの一個前のハードだよ? 去年くらいだよ。
黄金の太陽だって、最近話題になったのを知っているよ。

ほら、まだまだGBAは現役なんだ。

GBAは凄いよ? なんとあの! ポケモン赤と緑のリメイクが出たんだよ?
赤と緑だよ? 懐かしいでしょう。
金銀も面白かったけれどね。
やっぱり赤と緑だよね。

ほら、そう考えたらGBAはつい最近の
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