ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日5回目の行動


PHASE-51『自由と正義と』

(第三者視点)

 

 

 

戦場へと飛び出したシンは、複雑な気持ちで戦っていた。

 

かつて仮面の男に言われた言葉が蘇る。

 

全ては、オーブが、カガリ・ユラ・アスハとアスラン・ザラが仕組んだ事なのだと。

 

しかし、という気持ちがシンにはあった。

 

そう。シンはカガリという人間を知っている。

 

アスランという人間を知っている。

 

二人の事を大切に思っている、キラとセナという人間を知っている。

 

だから、冷静に状況を見据えて、あの言葉がおかしいのではないかと思う様になったのだ。

 

だが、もしそうだとしても、今オーブはザフトと敵対しており、シンはザフトの軍人である。

 

戦うしかないのだ。

 

「……レイ。ルナ、ハイネ」

 

『なんだ?』

 

『なぁに?』

 

『聞こえてるぜ』

 

「悪い。俺の我儘なんだけど、なるべくコックピットは避けて欲しいんだ……。俺は」

 

『分かっている』

 

『要するに隊長みたいに戦えって事でしょ? やってやろうじゃない!』

 

『討ちたくねぇんなら、無理する事はねぇさ。ま。俺もエースって所を見せてやるよ』

 

「みんな……! ありがとう! なるべく犠牲を出さないで、ジブリールを見つけて捕まえる。それで戦争は終わる!」

 

シンは溢れそうになる涙を必死にこらえて、デスティニーと共にミネルバから出撃してゆく。

 

そして、近くに居たムラサメのビームライフルを破壊し、飛行装置を破壊する。

 

キラの様に。

 

アスランの様に。

 

 

 

それから。

 

レイ達から離れ一人で駆け抜けている戦場でシンはそのMSを発見した。

 

「黄金のMS!? 指揮官機か! あれを行動不能にできれば! 戦闘も止まる!」

 

シンはどんな形であれ戦争を止めようと黄金の機体、アカツキへと向かった。

 

そして、ビームライフルを撃つが、そのビームは跳ね返されてしまう。

 

「ビームを弾く!? ならば!」

 

シンは背中からビームソードを抜き、光の翼を展開して、残像を作りながらアカツキへと迫り、その腕を両断する。

 

護衛のムラサメがビームライフルを放つが、そのどれもがデスティニーを捉える事は出来ず、デスティニーは高速で移動しながらアカツキを狙い続けた。

 

そして、残る武装も破壊するべく、両肩のビームブーメランを順番に投げ、武装と飛行装置を破壊しようと、そのブーメランの行く先を見守っていた……が、そのブーメランは空中で何かの攻撃を受けて破壊されてしまう。

 

「なに!?」

 

シンはモニターを見て、驚き、思わずその名を呟いた。

 

「ふ、フリー……ダム? まさかアス、ラン……?」

 

『久しぶりだね。シン』

 

「っ!? 隊長! 生きて……」

 

シンは、繋がった通信の向こうから語り掛けて来た声、そして姿に涙を溢れさせた。

 

ここが戦場であるという事すら忘れて、空中で動きを止め、ただ泣きじゃくる。

 

「……俺を討ちに来たんですよね。隊長」

 

『違うよ』

 

「え?」

 

『僕は守りに来たんだ。大切な物をね。うん。そうだね。ちょうどいい機会だし。久しぶりに鍛えてあげようか。シン。ザフトのトップエースの実力見せてもらうよ!』

 

キラはそう言うと、ビームライフルを構えて、シンの武装を狙い撃つ。

 

しかし、シンは咄嗟にそれをかわして、ビームソードを両手で構えた。

 

『どうしたの? シン。僕とは戦えない?』

 

「隊長! 俺は!」

 

『ならミネルバに帰って、戦闘が終わるのを待っていれば良い。戦う覚悟も無いのに戦場に立つな! シン!』

 

「……くっ」

 

『そんな事じゃあ何も守れないよ。セナも、ミネルバも。僕だって僕より弱い子に守られる気なんか無い!』

 

「っ! 俺は、もう!! 誰も!!」

 

シンはビームソードを構えたまま光の翼を展開してキラのストライクフリーダムに急接近し、その機体を切ろうとした。

 

しかし、ストライクフリーダムは両手に持っていたビームライフルを上空に投げ、両手にビームシールドを展開すると、シンが振り下ろしたビームソードを白刃取りし、腰のレールガンでデスティニーを撃つのだった。

 

シンは衝撃で後方へ流されながら、久しぶりにキラと戦う恐ろしさを思い出していた。

 

何をしてくるか分からない。

 

常識で考えてはいけない。

 

ヤキン・ドゥーエの英雄と呼ばれながらも、他のパイロットとは明らかに一線を画す正真正銘の化け物。それがキラ・ヤマトだ。

 

「さ、流石隊長」

 

シンは毎日の様に驚かされ、呆気にとられ続けた過去を思い出し、頬に汗を流した。

 

しかし、気分は不思議と高揚していた。

 

少し前まで落ち込んでいた気持ちが少し安らいでいるのを感じる。

 

今はただ、前を向いて、キラに全力で挑む事が出来るのだ。

 

『さ。続き。やろうか』

 

デスティニーはビームライフルを構え、教官をやっている間も日々進化し続けたキラを見据え、その力にどこまで近づけたのか確かめる為にビームライフルをストライクフリーダムへ向けた。

 

「お願いします! 隊長!」

 

『見せてもらうよ! シン! 君の覚悟と力を!』

 

 

 

シンとキラが他の誰も近づけない戦いをしている頃、レイとルナマリアは赤いMSに足止めされていた。

 

「レイ。あの機体って」

 

『ジャスティスだ』

 

「じゃあパイロットは!」

 

『俺だ。ルナマリア。レイ』

 

「やっぱりアスランさん!」

 

『生きていたんですね』

 

『あぁ。なんとかな。それに君の妹メイリンやキラも生きている』

 

ルナマリアはアスランの言葉に安堵し、後でシンにも伝えてあげようと考えていた。

 

しかし、レイはアスランの言葉に、苛立ちを隠さぬままアスランへとビームを放った。

 

「ちょっと! レイ!?」

 

『貴方が居なければ! 隊長は!』

 

『同じ事だ! 俺が居なくてもキラはいずれザフトを離れた!』

 

『隊長が俺たちを捨てる事などあり得ない!!』

 

「ちょっと、レイ! アスランさんも!」

 

ルナマリアはいきなり戦い始めてしまったアスランとレイに、何か声をかけようとするが、何も言えず、二人に近づこうとする機体を牽制する事しか出来ないのだった。

 

『おい! こっちは味方だぞ!』

 

「あー。ごめんなさい! 私ってば射撃が苦手なので!」

 

『何のつもりだ! 貴様! どこの隊だ!』

 

「ヤマト隊ですけど?」

 

『ヤマト隊だと!? 全機! あの空域から離れろ! 巻き込まれるぞ!』

 

「あら。相変わらず凄い効果。ありがとうございます隊長」

 

これで楽になったと、ルナマリアはオーブのMSだけ牽制しながらアスランとレイの戦いを見守る。

 

『セナとギルが作る幸福な世界で俺たちは生きていく事が出来たのに!』

 

『人に与えられた世界の幸福に意味などない! お前の幸福はお前の中にしか無いんだぞ!』

 

『その幸福を奪い取った貴方が言えた事ですか!』

 

『キラにして欲しい事があるのなら、言わなければ通じない!!』

 

『キラさんは貴方とは違う! 知った様な事を言わないで貰いたいですね!』

 

『俺は真実を言っているだけだ!』

 

『幼少期を共に過ごしただけで、全てを分かったつもりですか!』

 

『少なくとも君よりは知っている!』

 

『その物言いが気に入らないんですよ!!』

 

「……なに? これ? もしかして隊長の奪い合いって事? 私も参戦した方が良いのかしら」

 

ルナマリアは呆れた様な声を出しながら、その二人の戦いを見ていたが、流石に飽きてしまった事と、もう誰も介入出来ない高速戦闘になった為、他の場所へと目を向ける。

 

そんな時、ハイネから通信が入るのだった。

 

『すまん。ルナマリアか? ちと手ごわい奴がいる。こっちに来れるか?』

 

「はいはい! 向かいますよ!」

 

それから。

 

ルナマリアはハイネに呼ばれ、アークエンジェルの近くで人間離れした動きでザフトのMSを翻弄する戦闘機……いや、ムラサメ二式の所へと向かい。

 

残されたレイとアスランはいつまでも言い合いを続けながらぶつかり続けるのだった。

 

『セナもキラも俺が面倒を見てやったんだ!』

 

『キラさんは貴方の事など兄とは思っていなかったみたいですがね!』

 

『キラは本心を語っていないだけだ!』

 

『独りよがりな事ばかり!』

 

そう。いつまでも。




はい。
色々と書きたかっただけですわ。

ちなみに、
この時点でのパイロット最強はキラです。

・SEED時代を割とメンタルダメージ低めで終わらせ
・プロヴィデンスを撃墜よりめんどくさい完封で終わらせ(クルーゼもコックピットは狙わないとはいえ)
・SEED終わってから割とすぐプラントへ行って教官やって
・DESTINY始まる前から本編中もずっとパイロットとしての技能を鍛え
・スペックで劣る、もしくは戦力で劣る状況で戦い続けてきた猛者

という訳で、最強設定で行っております。

まぁ、このキラにずっと鍛えられてたシンとか、キラに勝てないから自己評価は低いけど……って感じだし。
アスランは、まぁアスランなので。

あくまでこの時点では、最強です。
だからこそFREEDOM編では……って感じで。


はい。
という訳で、割とハイペースで投稿しておりますが。
続きは夜のまぁまぁ遅い時間になりそうです。
分かんないですけど。

インフィニットジャスティスのガンプラが発売されたって聞いたんで!
頑張って探してきます(ご近所)

ではー
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