ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日1回目の行動


PHASE-53『二人のラクス』(前編)

(第三者視点)

 

 

 

人が他者と共に世界で生きていく為に必要な物は誠意である。

 

それを、ムウ・ラ・フラガという男は痛みと共に強く感じていた。

 

「それで?」

 

「あー。何というか。まぁ、色々あってな?」

 

「それで納得できると思いますー? ムウ・ラ・フラガさん」

 

「分かった! 分かった! ちゃんと説明するからその拳を引っ込めてくれ!」

 

ムウはマリューとの感動の再会をした後、実は随分前から自由に動けたと話してしまい、こうして事情を説明させられていた。

 

「前の戦争でオヤジに落とされてからな。ずっと隠れてたんだよ」

 

「隠れてた?」

 

「そう。俺たちフラガ家は同じ家の人間が近くにいると直感的にそれが分かるんだよ。だから、もしかしたらオヤジは俺たちに見つかりたくなくて俺を殺そうとしてるのかって思ってな。奴が動き出すまで宇宙開発してるウズミ様の所で情報を色々と集めてたってワケだ」

 

「なるほど? だが、そういう事情なら通話の一つでも出来たのではないかね?」

 

「そりゃあそうなんだが、いや。新型ムラサメの開発が意外と面白くて、ってぇ! クルーゼ! お前、いつの間にアークエンジェルに乗ってたんだよ!!」

 

「随分と前からだがな。戦場を離れていて、直感が鈍ったんじゃないか? ムウ」

 

「抜かせ! 宇宙で散々あのじゃじゃ馬を振り回してきたからな! 足手まといにはならねぇよ!」

 

「それなら、良いのだがね。キラ達の足は引っ張るなよ」

 

「へっ! どっちが!」

 

ムウとクルーゼは互いに睨み合い、張り合う。

 

そんな子供の様な姿にマリューは呆れたため息を吐きながら、それでも生きていた事に涙するのだった。

 

 

 

そして、ミネルバとの交渉も終わり、まずはジブリールを止めようと宇宙へ上がる事にしたアークエンジェルとミネルバだが、ここで一つの問題が発生した。

 

そう。ドミニオンの問題である。

 

彼らは現在ジブラルタル基地近くの海底に潜んでいるはずであり、オーブへと戻ってきてから、再び宇宙へと上がるには大分時間がかかってしまうのだ。

 

カガリは仕方ないとドミニオンのメンバーは諦め、宇宙へとアークエンジェル、ミネルバと共に上がったのだが……。

 

「あぁ、随分と来るのが遅かったですねぇ。ユウナたちがオーブへ降りた以上、お飾りの代表が居ても無駄ですから、すぐに上がってくると思ったのですが」

 

「は? おい。なんでここにアズラエルが居る! お前、ジブラルタル基地の近くにいたはずだろ! 何でドミニオンも宇宙に居るんだよ」

 

「何を言っているんですか? 貴女は。セナが宇宙へ上がった以上、海の底に居る意味なんてないでしょう。貴女。その程度の事も言われないと分からないんですか?」

 

「きぃぃー! キラ!! キラァ!!」

 

「はいはい。どうしたの? カガリ」

 

「私、こいつ、嫌いだ!!」

 

「変わらないねぇ。カガリ」

 

キラは興奮して地団駄を踏むカガリを見て、頭を撫でながら笑い。

 

アズラエルはため息を吐きながらカガリから視線を外した。

 

そして、ジッとキラを見る。

 

「キラ。貴女にしては珍しく随分と大きなミスをしましたね」

 

「そうですね。今回の件に関しては何も言えません」

 

「まったく。こういう事になるから、セナには何も見せず、させず、アカツキ島に閉じ込めておけば良いと言ったんです」

 

「言い返す言葉もありません。でも……」

 

「分かってますよ。あの子に自由を与えたかったんでしょう?」

 

「はい」

 

「やれやれ。しょうがないですねぇ。こうなったらやはり世界征服しかありませんか」

 

「ですかねぇ」

 

キラとアズラエルはモニターから見える景色を見ながらそう呟いた。

 

そう。彼らが今後の事について話す為に集まったエターナルのモニターには、いくつかの宇宙艦が映っているのだ。

 

ザフトの最新鋭艦ミネルバ。

 

元地球連合軍の宇宙艦で、現在はオーブの宇宙艦であるアークエンジェル、ドミニオン。

 

オーブ軍宇宙艦クサナギ。

 

そして、それらの艦を収容する事すら可能な超巨大空母カグツチ。

 

「しかし、宇宙でこんな物を開発していたとは、中立が聞いて呆れますね? オーブの代表サン」

 

「私に言うな! 私だって宇宙に上がってきて初めて知ったんだぞ! まさかお父様がこんな物を作っていたなんて」

 

そう。ウズミ・ナラ・アスハは今日までずっとカガリらにコロニー開発をしていると偽り、カグツチの開発をしていたのだ。

 

「しかし、まさか父上と母上まで関わっているとは思わなかったな」

 

「そうですわね。お父様もずっとお姿が見えないとは思っていましたが」

 

そう呟くラクスとアスランにキラは苦笑いをしながら肩をすくめ、新しくブリッジへと入ってきた人物に目を向ける。

 

「みんな集まってるわね。じゃ、始めましょうか。セナの頬を引っぱたいて大人しくさせる計画」

 

「……フレイ? もう少し穏便な感じに進められない?」

 

「嫌よ。私。説得とか面倒な事したくないもの。それにこの中でセナが説得に応じるって思ってる人はどれだけ居るの?」

 

カグツチから移動してきたフレイの言葉に、ラクス、アスラン、カガリ、アズラエルとエターナルのブリッジクルー。

 

そして、通信で話を聞いているアークエンジェル、ドミニオン、クサナギの艦長以下ブリッジクルーも無言のまま動かない。

 

「ほら。みんな否定してない。つまりはそういう事でしょ?」

 

「……分かったよ。僕の負け」

 

キラは両手を上げて降参のポーズをした。

 

しかし、キラはその話し合いをする前にやらなければいけない事があると、フレイに再び話しかける。

 

今度はセナの事の様にふざけた話ではない。真剣な話だ。

 

「まぁ、セナの事はひとまず置いておいて。先にやらなきゃいけない事が僕たちにはある」

 

「ジブリールの確保ですね? まぁ、確かにこれからやらなければいけない事に比べれば些事ですが、放っておいても面倒だ。先に片づける方が良いでしょう」

 

『ありがとうございます』

 

キラやアズラエルの言葉に、通信で話を聞いていたタリアは礼を言うが、そんなタリアにアズラエルは嘲笑で返す。

 

「別に礼なんて必要ありませんよ。あぁいうのを放置しておくと、どうせセナが無茶をしますからね。先に処理するだけだ。それに? 僕のオーブに勘違いで手を出した間抜けなコーディネーターが僕らのお陰で助かったと知ったら、どんな顔をするのか見たいだけですよ」

 

「おいコラ。誰のオーブだ。代表は私だぞ」

 

「カガリ。今は大事な話をしてるから」

 

「これだって大事な話だろうが!」

 

「ごめん。アスラン。ちょっとカガリを黙らせておいて」

 

「分かった」

 

「アスラン! キラ!! もががが!」

 

『……本艦としては、どの様な目的であれ、プラントが無事ならいう事はありません』

 

「ありがとうございます。タリア艦長。では、とりあえず部隊を分けましょう。何かが起きる前に止めたいですから」

 

「そうですわね。ではミネルバ、エターナル、アークエンジェルでジブリールさんが向かった可能性の高い月面ダイダロス基地へ向かいましょうか」

 

「そうだね。残った艦は地球と月とプラント、どこで何か起きてもすぐに駆けつけられるような場所で待機って事で」

 

キラが最後に意見をまとめ、皆がその意見に頷いた。

 

そして、艦を移動し、ミネルバ、エターナル、アークエンジェルはダイダロス基地へ向けて移動を始めるのだった。




はい。
原作に無い艦を作りました。
オーブの国力が余っていあので……シミュレーションゲーム感。

中立っていうのは、国土を守るために力が必要ですからね。
特にオーブは宇宙にあった拠点のヘリポリスを失ってますし。
宇宙で居住出来て、いざという時に色々と使えるの欲しいよね。

という事で誕生しました。

まぁクレタ海戦で、タケミカヅチ轟沈してるから。各国も見逃してくれるでしょう。
タケミカヅチ沈んでるしなぁ。しょうがないよなぁ。
と。

それに、アカツキ島の地下にある工場(PHASE-59『辿り着いた日常』(後編))同様
色々な勢力から資金・技術の提供も行われているので。
実質コイツ一艦で三艦同盟ってワケよ。(ただの厄介ネタ

まぁ、地球で最終戦争が起こった時に、居住出来る外宇宙の惑星を探す為にこの艦に乗って、ムラサメ隊と共にカグツチ超長距離移民船団として、活躍する事も可能という訳です。

ムラサメも可変機として、MA形態、MS形態、そしてその中間形態がとれる様になって、色々な外宇宙の敵と戦い……。
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