ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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後半は今日、いつもの時間くらいに投稿します。(多分21時くらい??)


PHASE-59『最後の力』(前編)

(第三者視点)

 

 

 

レイとクルーゼが因縁との決着をつけている頃、アスランとムウは襲い来るザフトと連合のエース達の相手をしながら、一機、また一機と戦闘不能にしていった。

 

しかし、限界はある。

 

核動力で無限のエネルギーを手に入れようと、相手がエースばかりであるならば、無傷という訳にもいかないのだ。

 

ミーティアは既に破壊され、ムラサメ二式も直撃こそ受けていないが、装甲の表面には小さな被弾は数多くあり、武装も実弾装備はほぼ使いつくしていた。

 

ビーム系の装備だけでいつまで戦う事が出来るのか。それはムウ自身にも分からない。

 

『嬢ちゃんたち! 大丈夫か!?』

 

『きゃあ! だい、じょぶ! ステラは、まだ……! 戦える! てやぁあああ!!』

 

デストロイも既に武装はいくつか破壊され、変形も既に出来ない状態となっていた。

 

それでも陽電子リフレクター付きの腕を飛ばしながら、メイリンを守り、アスランやムウの援護をし続ける。

 

『待って下さい! もう少し! もう少しでセナちゃんのデミスシルエットに! 繋げられる!!』

 

『すまん! アスラン! お前は大丈夫か!?』

 

「はい! 問題ありません!!」

 

アスランは両手に持ったビームサーベルで近付くグフの両腕を破壊し、次の機体へと向かう。

 

既にキラとシンは敵の中枢へ突撃しているが、二人ならば大丈夫だとアスランは目の前の敵に集中するのだった。

 

『セナ嬢の祈り……! 邪魔させる訳にはいかん!』

 

『我らの怒りを、憎しみを、セナ様は受け止めて下さるのだ!』

 

『目の前にある平和を、何故お前たちは受け入れぬ!』

 

「勝手な事ばかり……! ふざけるな!!」

 

アスランは怒りと共に、自分の中にある力を目覚めさせ、それを爆発させる。

 

「なんだ! お前たちは! 正しいと、本当にそれが正しいと思っているのか!! セナの祈りが無ければ成り立たない世界! 平和! あんな小さな子の未来を全て潰して得た物に何の価値がある!!」

 

迫りくるMSを倒しながら、アスランは叫び続けた。

 

「自分の未来を選ぶ自由があると言うのなら、俺は誰も世界に縛られない未来を選ぶ!!」

 

 

 

そして、ホープセイバーと同じく願いを力に変える装甲をコックピットに採用しているストライクフリーダムには、遠く離れた場所で叫ぶアスランの声が聞こえていた。

 

「……そうだね。アスラン」

 

『隊長!』

 

「うん。セナは近い。このまま行こう」

 

セナを守る為に存在している宇宙艦、MSは散開すればデスティニーに穴を開けられてしまい、密集すればストライクフリーダムに制圧されてしまうという状況から、最適な動きが取れず、隙が出来てしまい、そこをデスティニーとストライクフリーダムに突破されてしまう。

 

『見えた!!』

 

そして、シンは遂にホープセイバーを見つけ、突撃してゆくのだった。

 

「セナ!」

 

『もう、来たんですね。お姉ちゃん。シン君』

 

セナは少し驚いたような声を出しながら、顔を上げた。

 

「もうセナの負けだ! 大人しくホープセイバーを止めなさい!」

 

『それはこちらのセリフです。既にデスティニープランの支持率は90%を超えています。お姉ちゃんたちだけが拒絶してるんです。もう戦いは止めて……』

 

『っ、どいつもこいつも……ふざけるなぁあああ!!』

 

『っ!』

 

「……シン」

 

『俺はセナのデスティニープランなんて認めない!! セナが世界を管理する一部になって、自由を奪われるなんて、そんなの俺が認めるもんか!!』

 

シンはデスティニーで近付く熟練の戦士たちを蹴散らして、セナに叫ぶ。

 

デスティニーにはフリーダムやジャスティス。そしてホープセイバーの様な装甲は採用されていないのに、キラの心には、確かにシンの想いが届いた。

 

『でも、それで、世界が平和に』

 

『なってない!』

 

『ぇ』

 

『俺は少しも嬉しくない! 隊長だって、レイだって、ルナだってそうだ! セナが居ない世界で、嬉しいもんか!』

 

『でも、戦争は』

 

『そんなの! 俺が全部止めてやる!』

 

『……』

 

『何度だって、何度だって止めてやる! 俺たちは戦う! 戦争をする、人を傷つける奴らと戦ってやる!! だから、もう良いんだ! セナが全部背負わなくても良いんだ!!』

 

「シン」

 

『……シン君』

 

シンの叫びを聞いた周囲のMSは、少しずつその動きを止めていった。

 

「言いたい事、全部言われちゃったけど。うん。僕も同じ気持ちだよ。これから先、どれだけ争いが続いていくとしても、僕たちは僕たちが作り上げる平和の為に、戦うよ。例えそれがどんなに苦しい道だとしても!」

 

『……私は』

 

セナはキラとシンの言葉に酷く打ちのめされながら、涙をこぼす。

 

そして、そんなセナの目には酷く悲しい現実が見えてしまうのだった。

 

『これは……どうして、支持率が下がっていく』

 

 

 

たった一人の少女の為に世界へと戦いを挑んだ者たちの叫びは、この世界に居る人の心に響き、確かな変化を与えた。

 

「平和とは何でしょうか。平和とはただ与えられる物だったのでしょうか! 皆さんも、もう一度考えて下さい! 私たちが何を求めてこの世界に生きているのかを! その平和は、セナ様の未来を奪って得るものだったのですか!?」

 

「信号弾確認!」

 

『ラクス様! 停戦の合図です。これ以上の戦闘は……』

 

「はい。グラディス艦長。その様ですね。こちらも皆さん戦闘を止めて下さい」

 

「はい!」

 

ラクスとタリアの指示を切っ掛けとして、エターナルを守る為に居たドム達や、ミネルバの周囲に居たインパルス、カオス、アビスは動きを止める。

 

そして、イザーク達がデミスシルエットに近づき、それを破壊する事で戦闘は完全に中止されるのだった。

 

 

 

また月の近くでも、同様に、信号弾が地球軍から上がり、艦隊の提督からアークエンジェルへ通信が入る。

 

『すまなかったな。マリュー・ラミアス。皆をまとめるのに時間がかかった』

 

「いえ。ハルバートン提督! 感謝しております」

 

『セナ嬢を犠牲にして得る平和に意味などない。か……なかなか痛い言葉だったな』

 

「えぇ。ですが、私たちは間違えても、道を正す力がありますわ」

 

『そうだな。では、我々は月基地へ撤退する。ザフトの兵器に関しては、同盟の関係上攻撃できぬが、後は任せても良いか?』

 

「はい! お任せください」

 

そして、アークエンジェルとドミニオンはローエングリンをデミスシルエットに向け、完全に破壊するのだった。

 

 

 

セナは下がっていく支持率を見ながら、涙を流し、モニターを叩く。

 

「どうして! ねぇ……どうして、駄目なんですか!? 平和がすぐそこにあるのに!」

 

『セナ』

 

「……デュランダル議長」

 

『これが結果だよ。セナ。皆、自分の意思で世界と向き合う決意をしたんだ』

 

「そんなの」

 

『認めよう。我らの負けだと』

 

『セナ。帰ろう。僕らの家に』

 

「まだ」

 

セナはデュランダルとキラの声を跳ね除け、ホープセイバーを動かす。

 

意思を瞳に宿して、地球へ向けて動き始めた。

 

その動きは巨大なMAでありながら、全身に取り付けられたブースターによって、通常のMSでは追いつけない程の加速で地球へと向かう。

 

『セナ! 何を!』

 

「まだ終わっていません! ホープセイバーの力なら! 世界を変える事が出来る! みんなの意思を! 平和を!!」

 

飛び出したホープセイバーにキラとシンはそれぞれの機体を向かわせるのだった。

 

地球のすぐ上で、最後の戦いが始まろうとしていた。




はい。
まぁ、なんか中途半端になりそうだったので、後半はまた夜上げます。

では
次回! デスティニーガンダム大勝利! 希望の未来へレディ・ゴーッ!!
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