ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
PHASE-01『フリーダム強奪事件』
(第三者視点)
世界平和監視機構コンパスが活動を始めて二ヵ月ほど経ったある日、一つの緊急連絡が新造戦艦ミレニアムに入った。
「なにぃ!? 奪われただとぉ!?」
『はい。輸送中だったストライクフリーダムが何者かに』
「ううむ。それは困った。ヤマト隊長を呼んでくれ」
「ハッ。モニターに出します」
『コノエ艦長。緊急連絡というのは』
「えぇ、実はプラントからこちらへ輸送中だったストライクフリーダムが何者かに奪取されましてね」
『分かりました。場所は……なるほど、では僕一人で行きます』
「お一人で大丈夫ですか?」
『えぇ。プラントからの追撃も出ているという事ですし。問題ないでしょう』
『えぇ!? 隊長! 一人で行っちゃうんですかぁ!?』
『隊長! 私も連れて行ってください! 必ずお役に立ちますよ』
『シン。アグネス。二人の気持ちは嬉しいけどさ。地上のテロも対処しないといけないから。悪いけど、二人にはそっちを任せたいんだ。駄目かな?』
『いえいえいえ!! 私は大丈夫です!! ブルーコスモスなんて全滅させちゃいます!』
『俺もやれますよ!』
『うん。じゃあレイ。みんなの事。お願いね』
『はい。隊長もお気をつけて』
『ま、無理はしないよ。ではコノエ艦長。ライジングフリーダムで行きます』
「分かりました。ライジングフリーダム発進準備!」
「はい!」
そして、キラはライジングフリーダムに乗り込み、星の海へと出撃する。
「キラ・ヤマト。フリーダム。行きます!」
キラはライジングフリーダムをMA形態に変形させ、連絡を受けた強奪地点へと向かっていた。
そこは宇宙に存在する暗礁宙域の一つで、デブリベルトのすぐ近くでもあった。
「厄介な場所で襲われたみたいだね。……でも、なんでわざわざこんな所で? っと、あれか」
目的地に向かっていたキラは、ストライクフリーダムを輸送していたシャトルを見つけ、警戒しながらそれに接触する。
そして、周囲に敵の気配がない事を確認して、シャトルの中に入るのだった。
「……どういう事だろう。誰も乗っていないし。戦闘が行われたような痕跡も無い」
そのままキラはシャトルのコックピットに入り、ライジングフリーダムから遠隔操作出来る様に設定して、ライジングフリーダムに戻ろうとしたのだが……その瞬間、それは起こった。
「っ!? 攻撃!? まずい!」
どこからか、シャトルのすぐ近くにあるデブリにビームが直撃したのだ。
キラは急いでライジングフリーダムに乗り込むと、レーダーで周囲を確認する。
「この感じ、ミラージュコロイドか……本当に厄介なシステムだね」
そう言いながら、キラは意識を集中させ、何もない空間に向かってビームライフルを放った。
「そこかっ!!」
そして、一瞬だけ見えたスラスターの痕跡に続けて三発のビームライフルを撃つ。
だが、そのビームが直撃し、姿を現したMSはビームの影響をまったく受けておらず、平然としているのだった。
「ヤタノカガミとは違うみたいだけど……あれか、ラウ兄さんが言っていたフェムテク装甲!」
キラは敵の装甲の正体を見抜いた後、その現れた機体に高速で接近し、ビームサーベルを振るって、避けられた所に腰のレールガンを撃ち込む。
更にそれで怯んだ敵にビームサーベルを振り下ろそうとして、緊急回避した。
「まだ居る!?」
そう。キラが接近した瞬間に別の機体がミラージュコロイドの加工がされた布の様な物を脱ぎ捨ててビームライフルを撃ってきた為、ギリギリでそれをかわすのだった。
「二機だけ……って訳じゃなさそうだね。厄介だな。一度退いた方が良いかな」
キラは牽制に全火力を敵のMSがいる辺りに叩きこみつつ、シャトルをミレニアムの居る座標に向かって発進させた。
そして、自身はそれを追おうとしている敵にビームサーベルを抜き、ビームシールドを飛ばしながら、向かってゆく。
いつの間にか四機に増えていた敵機に、キラは油断なく絶妙な距離を保ちながら攻撃をかわし、一機、また一機と武装を持っている腕を切り捨て、戦闘力を奪ってゆくのだった。
「もう、良いかな!」
キラはすぐ目の前に居た機体にレールガンを撃ち込んで、その勢いで機体を反転変形させ、離脱しようとした。
しかし、キラが離れようとした瞬間に友軍であるプラントの増援部隊から通信が入る。
『ヤマト隊長! お待たせした!』
「その声、ジャガンナート中佐!? まさか国防委員長自ら来られたのですか!? 危ないですよ!」
『いや! ヤマト隊長やストライクフリーダムの危機と聞いては、自分を抑えられんでな。昔の血が騒ぐという物だよ』
「……もう、しょうがないですね。では協力お願いします」
『分かった。MS隊出撃! 援護しろ!』
そしてジャガンナートの言葉を合図として出て来たザクやグフはキラのライジングフリーダムの後ろに付き、キラは改めて正体不明の敵と戦うべく、意識を正面に展開する四機のMSに集中した。
が、次の瞬間、ライジングフリーダムは背後から攻撃を受ける事になる。
「っ!? な、なにを?」
『全機。ライジングフリーダムを無力化しろ。ただし、ヤマト隊長に傷は付けるなよ』
「ジャガンナート中佐! これはどういう事ですか!?」
キラはすぐ近くにいたザフトのMSからの攻撃をかわしながら、ビームライフルでザクやグフの武装を破壊しつつ、四機のMSの攻撃も捌き続ける。
『これもコーディネーターとアコードの輝かしき未来の為』
「アコード!? それは」
『セナ様の願いである平和の世界を我々が作るのだ。その為にも。ヤマト隊長……』
キラは四機のMS、そしてザフトのMS隊からの攻撃をギリギリでかわしながら、さらに酷く嫌な予感を感じて、シールドを構えようとした。
しかし、既にその行動は遅く、突如現れた黒いMSによって、シールドは破壊されてしまう。
『まずは貴女に墜ちていただく』
さらに、レールガンもそのMSの足に付いたビームサーベルによって破壊され、ライジングフリーダムは武装を一気に半数以上奪われてしまうのだった。
『本来であれば、この様な卑劣な真似はしたくなかったのだがな。致し方あるまい!!』
「くっ! この動き……ユニウスセブンの時の!!」
その黒い機体。ブラックナイトスコードシヴァの猛攻により、キラはビームサーベルを除く全ての武装が破壊されてしまい、宙域で一人、悔し気に唇を噛み締めた。
しかし、しかしだ。
「まだ、終わりじゃない」
そう。キラは戦っている間も、通信を繋げようとしていたのだ。
ミレニアムに居るセナへと。
最悪自分が撃破されても、セナに状況が伝われば、みんなにこの敵の正体が伝わると。
だから……。
「セナ!!」
『はい。お姉ちゃん』
「良かった。今すぐ送るデータをアスランと、みんなに!!」
『それは出来ませんね』
「……え?」
キラはセナの言葉に呆然となり、動きを止めた。
そして、当然その隙を敵が見逃すはずもなく、コックピットの前にある外部装甲を破壊されてしまうのだった。
「っ!? あぁ!!」
そして、その衝撃にキラは意識を少しずつ闇に落としてゆく。
『では、お姉ちゃん。次に会う時には本当のお姉ちゃんになっている事を期待していますよ。セナを否定しない。ちゃんとしたお姉ちゃんにね』
「……せ、な」
「さぁ。新たな世界へ行こうか。美しき戦乙女。キラ・ヤマト」
それから。
何処かで聞いた様なその声を聴きながら、キラの意識は完全に闇の中に落ちてしまうのだった。
はい。
いやー。申し訳ないですけど。またですわ。
やっぱヒロインが攫われてからストーリーは始めるべきだよなぁ!(魔界村感
という訳で、これからコンパスにはキラとセナの相手をしてもらう。
当然だけど、ファウンデーション王国は全員居るし。
ヘルメットが無くても大丈夫な男が乱入してくるかもしれないけど。
まぁ。頑張って欲しい。