ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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本日、二回目の行動……!

ててててーんてん てんてんてーん



PHASE-14『サイレントラン』

(第三者視点)

 

 

 

ザフトとアークエンジェルの戦闘はヘリオポリスが崩壊する事で中断された。

 

そして、キラは荒い呼吸を繰り返しながら、目の前で起こった惨劇に目を見開いていた。

 

「……ヘリオポリスが、お父さんとお母さんは大丈夫だよね? っ! そうだ! セナ! セナは!」

 

キラは呆然と宙域を見つめ、無意識の言葉を呟いていたが、戦闘の興奮ですっかり忘れていた大切な妹の事を思い出し、通信をストライクセイバーに繋げる。

 

「セナ! セナ! 無事!?」

 

『……あぁ、大丈夫、ですよ。ご心配を、おかけ』

 

「セナ! どうしたの!? セナ!」

 

『申し訳……ございません。ちょっと意識が、持っていかれてました。とにかく、今は、すぐにアークエンジェルに戻りましょう』

 

「分かった。待ってて。すぐに行くから」

 

キラはモニターに映るストライクセイバーの位置までスラスターをふかし、すぐにストライクセイバーを回収してアークエンジェルへと戻るのだった。

 

そして、アークエンジェルに戻ったキラは、すぐにストライクセイバーのコックピットへ向かい、中でぐったりとしているセナを抱き上げると、医務室へと急ぐ。

 

周囲の目線など気にもせずに。

 

 

 

それから。

 

キラはセナを医務室のベッドに寝かせた後、ようやく一息ついて、震える右手を左手で押さえつけた。

 

自分で選んだとは言え、初めての戦闘。命のやり取りをしたのだ。すぐに心が落ち着く様な事は無いだろう。

 

しかし、それでも、すぐ傍にセナが居て、生きている。

 

それだけでキラは喜びが胸の中に溢れるのを感じるのだった。

 

「セナ。セナの事は僕が守るからね」

 

誰もいない医務室で、キラは苦しそうに息を吐いているセナの手を取りながら、誓う。

 

それはまるで神聖な儀式の様であったが、その空気を破壊する存在が医務室の中に飛び込んできた。

 

「セナ!!」

 

そう。フレイ・アルスターである。

 

「あっ、その、えと。フレイさん? セナは今は寝ているから」

 

「そうなの!? あっ、ごめんなさい。私、焦っちゃって。静かにしないとね」

 

「い、いえ。こんな状態ですし。焦るのはしょうがないですよ」

 

キラはセナの額に手を当てながら、安堵した様な息を吐くフレイを見て、出会った時からずっと感じていた疑問を口にした。

 

「その……フレイさんは……」

 

「フレイで良いわよ。サイに聞いたけど、貴女サイの友達なんでしょ? だから敬語もなし」

 

「あ、はい。いや、うん」

 

「よろしい。それで? 何か私に聞きたい事があるんでしょ?」

 

「そう、なんだ。フレイはその、セナの、何?」

 

「セナの何。って言われると困っちゃうけど。そうね。一言で言うなら、親友だわ」

 

「……親友」

 

「そう。親友。昔パーティーで会ってね。何となく気が合って、それから友達になって。ヘリオポリスに来てからは一緒に生活してたわ」

 

「そう、なんだ」

 

キラはセナの額を撫でながら語るフレイの言葉に目を伏せたが、フレイはそんなキラを見て、首を傾げる。

 

「それで? 貴女こそセナの何なの? セナが戦うから戦うって言って、またあのМSに乗ったんでしょ? ただの知り合いってワケでも無さそうだけど」

 

「僕は……」

 

キラはフレイから寝ているセナに視線を移し、少しだけ見つめてからまた視線をフレイに戻した。

 

そして困った様に笑いながら、言葉を紡ぐ。

 

「セナのお姉ちゃんなんだ」

 

「え? でも、貴女の名前って」

 

「うん。そう。でも、昔は確かに家族だったんだ。セナが居て、ラウ兄さんが居て、アスランが居て。お父さんとお母さんが居て。みんなで確かに一緒に過ごしてた」

 

「……そう」

 

フレイはキラの言葉に、頷きながらセナを見る。

 

そして、辛そうにしているセナの頬を突き始めた。

 

「ふ、フレイ? 何を」

 

「んー。別に。親友に隠し事ばっかりしてた悪い子におしおきしてるだけ」

 

「おしおきって……」

 

「前にね。言ってたのよ。自分には大切なお姉ちゃんが居るんだって。でもマリーはセナより年下だし、何言ってんのかな。って思ってたけど。こういう事だったのね」

 

「信じてくれるの?」

 

「当たり前でしょ? 貴女は私が間違えちゃうくらいセナにそっくりなんだから。姉妹だって言われれば、あぁ、そうなんだって素直に受け入れられるわよ」

 

「……そっか」

 

フレイの言葉にキラは安堵した様に息を吐き、そして一筋の涙を流した。

 

「あなた」

 

「ずっと、セナと離れてて、セナは違う人たちと一緒に居て、その人たちが家族だって言ってて、僕達との時間は何だったんだろうって思って、それで、僕」

 

「ハァー」

 

「ご、ごめん。こんな」

 

「違うわよ。今のため息はそういうんじゃない。いや、そういうので合ってるのかな」

 

フレイはキラの言葉に大きなため息を吐くと、ベッドを大きく回り、キラのすぐ近くに来てそのまま抱きしめた。

 

「フ、フレイ!?」

 

「貴女もセナも良く似てるわ。姉妹って離れていてもよく似るのね」

 

「……っ」

 

「辛い事があるのなら、ちゃんと吐き出しなさい。何も言わずに悩んで、暴走された方がよっぽど迷惑だわ。私は貴女の味方だから、困ったら何でも言いなさいよ」

 

「……フレイ、僕は」

 

「あ、そう言えば貴女の名前。まだ聞いてなかったわ。教えてくれる?」

 

キラを突然引き離し、いたずらっぽく笑うフレイに、キラは笑みをこぼしながら口を開いた。

 

「僕は、キラ。キラ・ヤマト」

 

「そう。じゃあこれからよろしくね。キラ」

 

そんなフレイとキラの時間は、鳴り響く艦内放送によって断ち切られた。

 

『キラ・ヤマト。至急ブリッジへ。繰り返す。キラ・ヤマト。至急ブリッジへ』

 

「呼ばれてる。もしかしたら、また戦闘かもしれない。行かなきゃ」

 

「キラ! 待って!」

 

放送を聞いて急いで外へ向かおうとしたキラの手をフレイは取って、そのままキラの手を両手で包んだ。

 

「私は出来る事なんて何も無いけど。でも、私の想いが貴女を守るわ」

 

「フレイ……!」

 

「キラ。必ず生きて帰ってきなさい。セナの為にも。私の為にもね」

 

「うん!」

 

 

 

医務室を飛び出したキラは、ブリッジへ向かい、マリューやナタル。そしてムウと向かい合い、話をするのだった。

 

「遅いぞ。キラ・ヤマト」

 

「ごめんなさい。それで……」

 

「ここに呼んだのは他でも無いわ。少佐の事についてよ」

 

「はい」

 

「貴女と少佐の関係について、確かめておきたいの。これからの事もあるしね」

 

「はい」

 

キラは、医務室でフレイに貰った勇気を握りしめながら、真っすぐに地球連合軍の軍人たちを見つめ、彼女の知る真実を口にした。

 

「セナは僕の妹です。月のコペルニクスで両親と生活していた時、セナも一緒に生活していました」

 

「……バカな」

 

「しかし、僕が12歳の時、突然姿を消し、次に姿を見た時は地球連合軍の人の子供という事になっていました。途中に何があったかは知りません。でも、セナはどこに居ても、誰と居ても、昔と変わらず誰かの為に力を尽しています。そういう子なんです。だから、僕は、そんなセナを利用しようとする人たちと戦います。例えそれが地球連合軍だとしても、ザフトだとしても」

 

「……」

 

「どれだけ状況が変わっても、セナは僕の妹です。セナを奪おうとするなら、僕はあなた達の敵となります。ただ、それだけです」

 

「……そう」

 

「ほらな? 俺の言った通りだろ?」

 

「フラガ大尉。今は言葉を慎んでください」

 

「なんという事だ。艦長。やはり。今すぐアズラエル家へ総攻撃を仕掛けるべきでは?」

 

「バジル―ル少尉。今は言葉を慎んでください」

 

「え、っと?」

 

「あー。キラちゃん。で良いかしら。ごめんなさいね。ビックリしたでしょう。でも心配しないで。この艦の人たちはみんな、セナちゃんの味方よ」

 

「……」

 

「信じられないかもしれないけどね。でもこれは本当の事よ」

 

「まさか、そんな……でも、地球連合軍はセナの事を利用して」

 

「違う! 確かにセナ少佐の活躍により、多くの市民、多くの軍人が救われた事は確かだが、私たちは一度だって彼女を利用しようと考えた事はない! そう! 我々の目的はブルーコスモスより、セナ少佐を解放し、力なき者たちの盾となり、武器となる真なる軍人として……!」

 

「あー。はいはい。その辺りの話はまた今度ね。少佐の事になるとすぐ熱くなるんだから。とにかくよ。私達はハルバートン提督の下集まった、言うなれば少佐のファンクラブみたいな物なのよ」

 

「でも、皆さんは地球連合軍なんですよね?」

 

「そうよ。だからブルーコスモスじゃないわ。私達はプラントとの絶滅戦争なんて望んでいないの。この長く続く戦争をどこかで終わらせないといけないと、考え続けている軍人よ」

 

「……信じられません」

 

「まぁ、言葉で言われてもそうでしょうね。だから今すぐ信じろとは言わないわ。でも、どうか分かって貰いたいの。貴女たちは二人きりじゃないって事」

 

「……はい」

 

「と、ここまでの話はひとまず終わり。じゃあこれからの話をしましょうか」

 

「これからの話?」

 

「そう。実は今、アークエンジェルはある友軍の基地に向かって航行中なんだけどね。どうも、戦闘になる可能性が高そうなの」

 

「……戦闘!」

 

「だから、貴女にもまた出撃して貰いたいのだけれど」

 

「やります。ザフトがセナを狙うのなら、僕は戦います」

 

「そう。心強いわ。じゃあ作戦の詳細はフラガ大尉から聞いて頂戴。後はよろしくお願いします。フラガ大尉」

 

「あぁ任せてくれ」

 

「待て! キラ・ヤマト! 少佐の状態はどうだ!? 無事なのか!?」

 

「はい。一応。熱はありますが」

 

「そうか……では、ヘリオポリスの時の様な戦闘支援は出来ないな。やはりセイバーでの戦闘は少佐への負担が大きいという事か」

 

「そうなります」

 

「分かった。……死ぬなよ」

 

「はい」

 

かくして、キラは再び戦場へ向かう。大切な者を守る為に。




はい。
ようやっとタグのたまにギャグが活き始めましたね。
まぁ、シリアスばっかりじゃあ疲れちゃうからね。
どうせならギャグの方が良いでしょ。

という事で、アークエンジェル側はまぁ、割とギャグ多めになりそうな気配ですわ。
どうせ、後々で曇るから、今は幸せな場所に居てもらいましょう。

そう。
某、極東デュエルチャンピオンも言ってました。
「希望を与えられ、それを奪われる。その瞬間こそ人間は一番美しい顔をする。それを与えてやるのが、俺のファンサービスさ」
と。

なら! 私は物書きの端くれとして、曇らせる前にはこれでもかと幸せな場所に置き、落とさなくてはいけないと! 思いました。
ほら、ジェットコースターも落ちる前には昇りますし。
これも私のファンサービス。
閃光の刻と慟哭の空が楽しみだぁ……。

というのは全部嘘なので、忘れて下さい!
私がそんな酷い事する訳ないじゃ無いですか!
大丈夫! ちゃんと原作のキャラクターでヘイトの低いキャラは全部生存しますよ!

トールもニコルも何とかして生存ルートに乗っけますとも!
大丈夫。大丈夫。

では! また! 多分今日更新するので、また今日お会いしましょう!
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