ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
昨晩行われたパーティーの事で、ヤマト隊のメンバーはイライラとした気持ちを抱えたままコンパスの任務に就いていた。
しかし、流石というべきかアスランはそれを表に出す事はなく、静かに任務をこなしてゆくのだった。
後方にはアークエンジェルとムラサメ隊。そして前衛にはアスラン、シン、レイ、アグネスの四機がおり。
ミレニアムとルナマリアはいざという時の為に王国で待機している。
「良いか? ブルーコスモスの部隊には……む?」
『どうしたんスか? アスラン』
「いや……何か」
そして、シンと会話をしていたアスランは次の瞬間、奇妙な感覚と共に視界がおかしくなり、今まで目指していた場所とは違う場所に目標となるミケール大佐を発見してしまう。
それに違和感を覚えながらも、アスランは真っすぐにそちらへとライジングフリーダムを向かわせるのだった。
『なっ!? 何やってんだ! アンタ! そっちは!!』
『ちょっと! 何とち狂ってるの!? 隊長代理は! レイ!』
『アスラン! そちらは軍事境界線です! どこへ向かおうというのですか!』
「ミケール大佐を発見した! 捕縛する!!」
『えぇー!? いや、どう考えてもそっちには居ないでしょ!』
アスランは通信から聞こえてくるシン達の声を無視し、ラクスやマリュー達にもシン達に言った様にミケール大佐を発見したと繰り返すのだった。
その様子にレイは一つの決断を下す。
『シン! アグネス! アスランを撃墜するぞ!』
『えぇ!?』
『了解ィ!!』
『でも、レイ!』
『聞け! シン! アスランは今錯乱している!! このままアスランが軍事境界線を超えれば、ユーラシアと戦争になる! 隊長の名誉に傷がつくんだぞ!』
そのレイの言葉にシンはハッとなり、イモータルジャスティスをライジングフリーダムへと向かわせるのだった。
そして、レイ、シン、アグネスは同時にアスランへと攻撃を仕掛ける。
「何をする!? 何のつもりだ!!」
『アンタは俺が落とすんだ! 今日! ここで!!』
『やはり貴方は隊長に相応しくない!』
シンとレイの猛攻を受けながらも、アスランはこのままミケール大佐を逃がす訳にはいかないと、ユーラシアの部隊に向かって一斉砲撃を放ってしまうのだった。
「このぉ!」
『止めろ! このバカァ!!』
『動きを止める! アグネス!!』
『こいつは私が貰ったァ!』
そして三人の連携攻撃によりライジングフリーダムは翼を破壊され、シールドも破壊されて地面に叩きつけられた。
「っ、く、なんなんだ」
『それはこっちのセリフだ! 周りをよく見てみろよ!』
「周りだと?」
アスランはシンに言われ、周囲を見てみれば、無残に破壊されたユーラシアの機体があり、また自分の位置も軍事境界線を超えた先にあるのだった。
「バカな」
『やはり。貴方は疲れているようだ。その機体を渡して休むと良いですよ。アスラン』
『ま。流石に今回の一件は完全にアウトだからね。隊長代理なんてふざけた地位からはどいて貰わないと』
「待て! 違う! 俺は……! なんだ!? これは、通信妨害!? 警戒しろ! シン! レイ! アグネス!」
『何が……って、こいつら!?』
『ブラックナイツ!? 何故我らを攻撃する!』
『決まってんだろうが! お前らの隊長がやらかしたから、一緒に粛清するんだよォ! ラクス姫もそれをお望みだァ!』
ブラックナイツの通信を聞きながら、とにかくこの場を離れなくてはいけないと機体を起こしたアスランだったが、そんなアスランに突っ込んでくる機体があった。
そう。ブラックナイトスコードシヴァである。
「この機体は!?」
『お前も、お前の仲間も全てここで排除する! アスラン・ザラ! コンパス!!』
「お前は! シュラ・サーペンタイン!」
『邪魔なのだ。お前は! お前が居るからキラは未だ苦しみ続けている!』
「勝手な事を言うな!!」
アスランはシュラの猛攻を受けながら、それを受け流し、接近戦を捌き続ける。
「俺はキラの兄だ! 何があろうと! キラを守る!!」
『もはやお前には何も出来ん!』
「俺は……!」
『今の私は……阿修羅すら凌駕する存在だ!!』
アスランはシュラの猛攻に武装を破壊され、遂にはフェイズシフト装甲も切れてしまう。
「終わりだ! アスラン・ザラ!」
そして、シュラはフェイズシフトが切れたフリーダムを近接短針投射システムによって放たれた大量の針で串刺しにし、完全に破壊してしまうのだった。
フリーダムの破壊を目撃したシン達は、その姿に意識を取られ、一機また一機と落とされてしまう。
「……くっ」
『まだ、生きていたか! しぶとい奴め!』
そして、ライジングフリーダムから何とか脱出して無事であったアスランであったが、その姿がシュラに見つかってしまう。
『今度こそ終わりだ! アスラン・ザラ……!? む!? これは!』
地面を走るアスランにシュラが手を伸ばそうとするが、その手が届く前にシヴァの中ではアラートが鳴り響き、新たに現れた敵へと視線を向ける。
「あの機体は……! ズゴック!」
『無事か!? アスラン!』
「クルーゼ隊長!」
クルーゼはシュラと互角の戦いを繰り広げながら、部隊に指示を出し、状況を変えてゆく。
その手際の良さに、これ以上の戦果は望めないとシュラは撤退してゆくのだった。
『討ち損じたか。だが、二度目はない。アスラン・ザラ。次に会う時がお前の終わりだ!』
シュラが去り、他のブラックナイツも撤退したのを確認してから、クルーゼはキャバリアーアイフリッドを降ろし、アスランに乗る様にと叫んだ。
『時間がない! 既にアークエンジェルは離脱している』
「クルーゼ隊長! 何が!」
『核だ!! ユーラシアから発射された核がこちらへ向かっている!!』
「なっ!?」
『急げ!』
クルーゼに急かされ、キャバリアーに乗り込んだアスランは状況を確認するべく、メイリンに声をかけた。
「メイリン。核と言うのは」
「はい。先ほどユーラシアから核ミサイルが放たれ、二つがファウンデーション王国首都へ、そして三つがこちらへ向かっています」
「王国の首都だと!?」
「ですが、そちらはお姉ちゃんとハインライン大尉によって無力化されています。ただ……」
「ただ?」
「緊急事態という事で、ラクス様がファウンデーションの方たちと共に宇宙へと離脱されました。後、ミレニアムの艦内にあったストライクフリーダムがセナちゃんによって奪取され、シャトルと共に宇宙へと」
「なに!?」
「核の対応を行う為にミレニアムが動いている所を狙われました」
「……そうか。つまり、奴らの狙いは」
「はい。おそらくはラクス様。そしてキラさんだと思われます」
「分かった。クルーゼ隊長へ通信を繋げてくれ」
「はい」
アスランはメイリンに通信を繋げてもらい、口を開いた。
「クルーゼ隊長」
『状況は認識したな?』
「はい」
『シン達に関してはニコルや、クロト達が救出した。全員無事だ。だが、敵の動きが想定よりも早い』
「ラクスの事ですね?」
『そうだ。何を始めるつもりかは分からないが、意味もなく宇宙へ上がる事は無いだろう。セナが向こうに居る事も考えれば』
「……デスティニープラン?」
『その可能性は大いにある。何せイザーク達から入った情報によれば凍結されていたデミスシルエットが一機行方不明になっている様だからな』
「セナ……!」
アスランは唇を噛み締めながら、去っていったセナを想う。
そして、いざという時はズゴックに封じた機体を動かす必要があると考えるのだった。
はい。
という訳で、前半部はサクサクと進んでゆきますよ。
やりたいのはーーー!!
宇宙での戦いなんで。
パンパカアスラン撃墜して、みんなの機体も撃墜して、行くゾ……! 宇宙へ!!