ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
ファウンデーション王国とコンパスによるブルーコスモス討伐作戦は、ヤマト隊の隊長であるアスラン・ザラの暴走によってユーラシアを巻き込んだ混戦となり、その戦いの最中放たれた核ミサイルによって戦いは終結した。
コンパスは実働部隊のほぼ全てを失い、残ったのはミレニアムと待機していたルナマリアのみ。
そして、ファウンデーション王国は国や民こそ無事であったが、緊急事態によりアウラ女王以下、宰相、近衛師団など主だった人間たちが皆宇宙へと脱出していた為、非常に危うい状態となっていた。
しかし、オルフェの演説によりファウンデーション王国には現在、セナ、キラ、ラクスが身を寄せており、ここでファウンデーション王国を攻める行為は、全世界を敵に回す可能性がある為、どの国も手を出す事が出来なかったのである。
そんな訳で、ある程度の時間を得たファウンデーション王国の面々であったが、現在計画は順調に進行しており、これから起こるであろう戦争について話を進めていた。
「まず間違いなくデスティニープランに反対する国があります」
「オーブだな」
「はい」
オルフェはミアとシュラの三人で話し合いながら、イングリットに別の作業を進めさせる。
「オーブ艦隊には、地球軍とプラントの艦隊をぶつければ良いとして、問題はコンパスだな」
「まさかあの状況で生き残るとは、流石はアスラン・ザラと言うべきか。しかし、ミレニアムは脅威だ。レクイエムで宇宙へと上がる前に落とす予定だが、それでも突破してくる可能性はある」
「いや、まず間違いなく突破してくるよ」
「ミア様……レクイエムを受けて無事な戦艦など」
「常識は捨てろ。オルフェ。私がセナの中で見て来た奴らは、常識で考えられない様な事ばかりしてきた連中だ。レクイエムも避けられると考えた方が良い」
「……分かりました。ではその様に艦隊を展開します」
「それで? ラクス・クラインはどうだ?」
「アコードである以上、ゆりかごは効果が無いでしょう。今は説得を行っております」
「そうか。しっかりやれよ。オルフェ。いざという時は押し倒してしまえ。心さえ折ってしまえば、どうとでもなる」
「……」
「どうした?」
「い、いえ! 分かりました」
ミアはオルフェの反応に鼻を鳴らすと、次にシュラをジッと睨みつける。
「お前も。どうなっているんだ。シュラ」
「ハッ!」
「キラ・ヤマトを捕まえてから一度も手を出してないだと? 何のためにあの女の記憶を弄ったのか忘れたのか? 家族ごっこ。お友達ごっこをさせる為じゃない」
「……承知しております」
「ならばさっさとやる事をやれ。下手な同情は要らん。二度とセナに逆らわぬ様に、汚して、堕とせ。良いな」
「……はい」
シュラは怒りながら部屋を出ていくミアの背中を見て、ため息を吐いた。
そして、そんなシュラをオルフェは静かに見据える。
「シュラ」
「……なんだ。オルフェ」
「大丈夫か?」
「大丈夫な様に見えるか?」
「いや……見えないな」
「そうだろうな」
シュラはオルフェの言葉に自嘲気味に笑うと、近くに椅子に座り込んだ。
「俺はな! オルフェ。キラの洗脳を解きたいと考えている」
「っ! それは!!」
「あぁ。母上やミア様の意思に逆らう行為さ。だが、その上で、正面から正々堂々と想いを伝え、アスラン・ザラより俺が優れている事を証明し、キラを手に入れたいんだ」
「……ふっ。お前は真っすぐだな。シュラ」
「そう在りたいと俺が願ったからな」
「願ったから、か」
「オルフェ。ラクス・クラインはどうだ?」
「運命は感じている。だが、それが正しいのかどうかは、難しい所だな。良い友人にはなれそうだと感じているよ。だが私には……」
「キラは渡さんぞ」
「まだ手を繋いだ事しかない奴に言われてもな」
「これからだ! 洗脳などという卑劣な行為が行われていなければ、今頃は」
「よく言う。あぁ、そうそう。言い忘れていたが……一度キラを抱きしめてみたんだが、思ったよりも小さくて、柔らかかったな」
「な、ななな! 何という破廉恥な真似を!」
「まぁ、それだけだ。シュラ。ではアルテミスの防衛は任せたぞ」
「……この戦いが終わったら覚えていろよ! オルフェ」
「終わったらな。シュラ」
そしてシュラとオルフェは互いに拳をぶつけ合い、それぞれの戦場へと向かう。
シュラは格納庫へ行き、機体の調整に。
オルフェは再びラクスを説得する為、貴賓室へと向かった。
格納庫へ来て、MSの調整を行うべくブラックナイトスコード シヴァの前に立ったシュラは、すぐ隣にある機体に目を向けた。
ZGMF-X20A ストライクフリーダム
シュラ自身が戦う事は無かったが、その活躍は聞いているし、知っている。
「シュラ」
「……キラか」
「うん。敵が攻めてくるって聞いてさ。僕も機体の調整してたの」
「そうか」
「でも不思議なんだ。この機体。ストライクフリーダム。初めて乗る機体なのに、初めてな感じがしなくて。何だか懐かしい」
「キラ」
「ん? どうしたの? シュラ」
静かに微笑みを浮かべるキラを真っすぐに見据えて、シュラは口を開く。
「かつて聞いたな。キラはどんな人間が好きか」
「うん」
「そして、お前は答えた。強い者と」
「うん。言ったね」
「その気持ちは変わっていないか?」
「変わってないよ。僕は、弱いから。強い人に憧れている。そんな人になりたいと願ってる」
「そうか……ならば! 俺はこの戦いが終わったらお前に伝えたい事がある!」
「……うん」
「偽りを捨てて、伝えたいんだ」
「分かった。待ってるよ」
「ありがとう。キラ」
そして、シュラは新たな決意を胸に、今はまだ地球に居るであろう強敵を見据えた。
アスラン・ザラ。
己が倒すべき敵の存在を。
そして、シュラがキラと話をしている頃、オルフェもまたラクスと話をしていた。
「お変わりありませんか」
「えぇ」
「そうですか」
「それで? 私はいつ頃プラントかコンパスへ戻れるのでしょうか」
「……今はまだ難しいですね」
「貴方方は、何をしようとしているのですか」
「平和を作ろうとしているのですよ。姫」
「平和……?」
「かつてギルバート・デュランダルとセナ様が行った様に、デスティニープランで世界を統治し、争いを終わらせるのです。今度はセナ様を犠牲にせず、我らアコードが管理してね」
「その様な事、人々が受け入れるはずがありません」
「受け入れますよ」
「何を根拠に」
「デミスシルエット。かつてセナ様はこれによって平和への想いを全世界の人間に伝えました。しかし、人は変わらなかった! 何も! だから、今度は伝えるのではなく、刻み込む。ミア様の意思に従う様にと」
「それは支配です!」
「えぇ」
「っ! それを分かって」
「無論です。私はそれほど愚鈍ではありませんよ。しかしそれでも為さねばならないのです。もう二度とセナ様やキラを戦わせない為に」
「……キラ? やはりあれは」
「えぇ。貴女の良く知るキラ・ヤマトですよ。才能があるからと戦場へ連れ去られた哀れな少女です」
「貴方は」
「いっそアスラン・ザラなどではなく、姫とキラが心を通わせていたのなら、あれほどまでに戦わなかったかもしれない。自らを追い込んでまで」
「……買いかぶり過ぎです」
「どちらにせよ。貴女やキラの愛したアスラン・ザラは私とシュラが葬り去る。そうすればもう貴女方を戦場へ連れ出そうとする者は居なくなるでしょう」
「オルフェさん!」
「憎むのならそうすれば良い! ですが、私はもう覚悟を決めている……言いたかった事はただ、それだけです」
「……」
「では、姫。全てが終わるまでは、どうぞこちらで心静かにお過ごしください」
オルフェはラクスに頭を下げると、そのまま部屋から出ていくのだった。
はい。
アスランはラクスの婚約者で、キラとセナの幼馴染で、カガリを狙い、ハーレムを作ろうとしている悪い奴です。
大々的に宣伝はしてないので、身内以外はなんとなーくハーレム野郎なんだなと思ってる感じです。
ファウンデーションがメンタル面で強化されてますが、バランス調整の結果なので!