ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
ラクスがキラと再会する少し前、アルテミスから脱出したラクスは、アスラン達と共にミレニアムに戻っていた。
そして、格納庫からブリッジへ移動して、即座に放送をしようとしていたのだが、それに待ったを掛ける人物が現れた。
ミーア・キャンベルである。
「ラクス様! 今はそんな事をしている場合じゃないですよ!」
「しかし、戦闘を止めなくては」
「今、この戦場で戦っている人たちはラクス様の言葉だけで止まる人たちばかりじゃ無いです」
「そうかもしれません。ですが」
「ラクス様。ここに居るのが、誰かお忘れですか? ずっとプラントでラクス様の代役をやっていたラクス様のそっくりさん。ミーア・キャンベルですよ。ラクス様の代わりに演説する事が私の得意な事なんです」
「……ミーアさん」
「ですが、キラの心を取り戻す事は、ラクス様にしか出来ません。私は駄目なんです。だから、どうか……行ってください」
「しかしキラの所へ行くと言ってもな、方法がないぞ」
「ありますよ! ね? ハインライン大尉!」
『はい。既にこちらの準備は完了しております。プラウドディフェンダーでのストライクフリーダムとの強制ドッキング。これにより総裁をいち早くヤマト隊長の元へ送る事が可能です』
「まさか! 危険だ!」
『であれば、アスラン・ザラ。現地までの護衛はお願いします。ドッキングは私とセナ嬢がマニュアルで行います』
「セナ!? いや、でもセナは」
『私はここに居ますよ。とは言っても、体はファウンデーション王国にまだありますが』
「この声は! セナ!?」
格納庫にある通信機に届いた声は間違いなくセナの声で、その声に驚きながらアスランは通信機に迫る。
「どういう事だ。セナ! 君はファウンデーション王国の艦隊に居るんじゃないのか? 戦闘前に演説もしていただろう!」
『あれは私のクローンです。ミアさんが秘密裏に私のクローンを作っていて、その体を動かしているんです。私は今も地上にあるファウンデーション王国の中にいます。ただ、動けないので、アグネスさんに協力して貰いまして、トリィを通じて今こうして通信をしています』
「そうだったのか……」
『今、私はストライクフリーダムのコックピットの中に居ます。アスランお兄ちゃん。キラお姉ちゃんを助けるお手伝いをして下さい!』
セナの言葉にアスランは大きく頷くと、ラクスとメイリンに視線を移し、頷く。
「ありがとうございます。アスラン。では、ミーアさん、セナ様、ハインライン大尉。よろしくお願いいたします」
ラクスの言葉にメンバーは頷き、それぞれが己の仕事をするべく動くのだった。
そして、ラクスとアスランとメイリンが出撃してから、ミレニアムではミーアの演説が行われていた。
「皆さま。私はラクス・クラインですわ。たった今、ファウンデーション王国の監禁から逃れ、こうしてコンパスの艦に戻ってまいりました」
「以前にもお話させていただきました通り、私はデスティニープランに賛同しておりません」
「人の未来。そして世界の未来は自分自身の手で選ぶものです。決して誰かの手に委ねてはなりません」
「この世界に生きる私たちが、よりよい未来を探し、手を取り合わねばならないのです」
『欺瞞ですね!』
ミーアの声に重ねる様にして、その声は全世界へと放たれた。
セナと同じ声でありながら、まるで違うその声は、悪意を持ってミーアの言葉を踏みにじる。
『よりよき未来を選ぶ! 聞こえがいい言葉で世界を胡麻化すのは止めていただきたい!』
「……セナ様」
『否! 私はセナではない!!』
「っ」
その言葉に、ファウンデーション艦隊とオーブ艦隊に衝撃が走る。
それはそうだろう。ここに居る者達は彼女がセナだと信じているから、ここに居るのだ。
それが違うと言われれば、戦う理由もなくなってしまう。
『私はセナを守る為に生まれた者……ミアだ。分かるか? 地球圏の愚かな民衆諸君。お前たちを救おうと、命を掛け、その身を犠牲にしてまでデスティニープランを実施しようとした、が! 裏切られた!!』
ミアの声を聞いて、デスティニープランに反対した者は皆、目を伏せる。
『流星の奇跡を起こしても、お前たちは憎しみあう事を止めなかった!! それがこの世界の真実だ! 憎しみの目と心と! 引き金を引く指しか持たぬお前たちが! 今更他者を信じるだと!? 笑わせるな!』
「……その様な事は」
『違うというのならば、今お前の目の前に広がる光景を見ろ!! ここに何がある? あるのは憎しみだけだ! だから私が終わらせてやろうというのだ! こんな世界は!』
「これは……! ダイダロス基地に高エネルギー反応!!」
『レクイエム照準!! 目標はオーブだ!』
「なっ!?」
『思い知らせてやろう! この私に逆らうという事がどういう事か! セナの理想を邪魔する者に、鉄槌を!!』
ミアの言葉を合図として、レクイエムは発射準備に入ってゆく。
中継ポイントがミラージュコロイドで偽装されている以上、オーブ軍にはレクイエム本体を叩く事しか出来ないが。
レクイエムの前には地球軍の艦隊が展開しており、到達する事は容易い事では無かった。
故に。
『消えろ……! オーブ!!』
ミアの言葉を合図として放たれたレクイエムにオーブの首都は焼かれるかと思われた。
しかし……。
『ミア様! レクイエム射線上にMS出現!!』
『なに!?』
レクイエムの射線上に現れたその輸送機は、ミラージュコロイドを解除し、内部に格納されていた黄金のMSを宙域に解き放った。
その名をアカツキ。
オーブの魂を名に与えられた機体は、オーブの姫カガリ・ユラ・アスハの懐刀であるラウ・ル・クルーゼに託され、今オーブを守る為の盾としての役目を果たそうとしていた。
「ムウ! ニコル! 中継地点を破壊しろ! 私は、レクイエムを止める!」
『しくじるなよ!! クルーゼ!』
『分かりました! 隊長!!』
輸送機から放たれたムラサメ二式改とブリッツ改は全火力をレクイエムの射線上に放ち、中継地点を破壊する。
そして、そんな彼らの背に向けられたレクイエムの光はアカツキがシールドで受け止めるのだった。
「っ! うぉぉおおおお!!」
レクイエムはアカツキのシールドによって防がれ、周囲に拡散しながら、最後にはレクイエム本体に反射され、内部システムを破壊してゆく。
しかし、レクイエムを反射した代償は大きく、アカツキはエネルギーを使いつくし、反射装甲が使えなくなってしまうのだった。
『クルーゼ! 離脱するぞ! 道を開く!』
「あぁ、すまんな。ムウ」
『援護します!』
そして、レクイエムの停止を確認したムウはムラサメを加速させながら大型ビーム砲を地球軍の艦隊に向かって放ち、道を作りながら敵の放ってきたミサイルを引き付けて、宇宙を飛ぶ。
後に急減速からの方向転換……そしてMS形態への変形を行って誘導を切り、マシンガンを撃ちながらミサイルを迎撃してゆくのだった。
ムウの行動によって出来た地球軍の穴をアカツキは飛び、迫る敵MSはブリッツ改が迎撃してゆく。
彼らの動きは順調に進み、このまま離脱出来るかと思われた。
しかし、敵の数は多く、追撃のミサイルやビームは彼らの背に迫っているのだった。
『くっ!』
『おいおい! 不味いぜこいつは!』
何とかギリギリでかわしているが、それも長くは続かないだろうと思われた……が、遥か遠方より大型のビーム砲が届き、さらに無数のミサイルが地球軍の放ったミサイルを迎撃してゆく。
「これは……! ミーティアか!」
『隊長ー!!』
『ニコル! おっさん!』
『おっさんじゃない!!』
『イザーク! ディアッカ!』
地球軍の艦隊の中にミーティアを装備して突っ込んできたデュエルとバスターは孤立していた三機を捕まらせると推力を全開にして、死地から三機を救い出すのだった。
そして、おまけの様に中継地点の配置艦を撃墜させながら離脱する。
「流石だな。イザーク。ディアッカ」
『いえ! この程度! 元クルーゼ隊の我々には当然です!』
『まったく調子良いもんだぜ。こんな旧式で出撃するのかってぼやいてた癖によ』
『うるさいぞ! ディアッカ!』
懐かしいやり取りを聞きながら、クルーゼはとりあえず命を拾えた事に安堵しつつ、まだ激戦の中にあるミレニアムの元へと急ぐのだった。
はい。
という訳で、ムウさんにはムラサメ街道を進んで貰いつつ、クルーゼ隊長に劇場版のムウさんの役目を押し付けました。
ムウさんに出来て、クルーゼ隊長に出来ない事は無いからね。
カガリの中でクルーゼ隊長の評価が爆上がりしてそう。
いや、まぁ実際有能ムーブしかしてないんで当然なんですけど。
ナチュラルとは……?
後、ミーアに関しては、正直ラクスが誘拐された時点で、ミーア登場。
本物のラクスですけど? 違うって言うんなら本物出せよ。
っていうファウンデーション挑発話を書こうかと思ったんですけど。
タイミングが無かったんで没です。
では、また明日。