ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
戦場は変わり、ファウンデーション本隊との戦いを行っていたヤマト隊とハーケン隊の面々はブラックナイツの操る無人機を相当数撃破し、いよいよブラックナイツ四機との戦いに入っていた。
『ったく、学習能力のねぇ奴らだ! 前に証明してやっただろうが! お前らじゃあ俺たちには勝てねぇんだよ!』
「前回とは、戦場も機体も違う。その程度の違いも分からない愚か者か? お前たちは」
『ふざけた奴だ! なら、もう一度証明してやるよ!』
レイは安い挑発に乗るものだな。と笑いながら、シンとルナマリアに合図を送る。
そして、敵にも聞こえる様に通信で喋りながら挑発を繰り返すのだった。
「ハーケン隊は変わらずミレニアムの護衛を中心にお願いします。こいつらは俺たちだけで十分です」
『良いのかい?』
「えぇ。何ら問題はない」
『そのデカい口! 二度と叩けなくしてやるよォ!!』
怒りのままに突っ込んできたグリフィンのブラックナイツの攻撃をシールドで受け止めたレジェンドは既に展開してあった、ドラグーンで視界を潰しつつ、ビームスパイクで右腕ごと武装を破壊し、さらに蹴り飛ばしながら、リデラードの駆るブラックナイツへとビームライフルを連射する。
『こんなの! フェムテク装甲なら』
「だからどうした」
『っ!? なに!?』
レイが放つビームライフルを受けながら前進していたリデラードは死角から放たれたデスティニーのビームブーメランに機体を弾かれ、弾かれた先に居たルナマリアのインパルスにビームライフルと推進システムの一部を破壊される。
『っ! なに!? こいつ等! この!!』
『リデル!』
リューの援護で後退しながら、ビームライフルをデスティニーに向かって放つが、デスティニーは分身を繰り返し、残像を残しながらリューとリデラードの機体に接近し、そのまま消える。
『どこに!?』
「こっちだ!!」
デスティニーばかり見ていた二人は死角から迫るレジェンドのビームサーベルに機体の一部を破壊され、さらに消えたと思っていたデスティニーからの追撃を受けて、ダメージを重ねていった。
『前はジャスティスだったから負けたんだ! デスティニーなら、お前たちなんかに!!』
『自分で乗りたいって言ったくせに』
「シンがデスティニーを選ぶのなら、ライジングフリーダムは俺が乗るとしよう。隊長代理としてな」
『ズルいぞ! レイ! てか隊長が帰ってきたら隊長が乗るだろ!』
「いや、隊長はストライクフリーダムに乗るべきだろう」
『お前にはレジェンドがあるだろ! レジェンドが泣いてるぞ!』
「大丈夫だ。問題ない。レジェンドにも乗る」
『ズルいぞ!』
子供の様な言い合いを繰り返しながら、緻密な連携を繰り返す三機にブラックナイツは翻弄され、ダメージを負ってゆく。
だが、彼らもただ負けているばかりではない。
アコードの能力を使えば、レイ達以上のコンビネーションアタックをする事は可能なのだ。
故に。アコードとしてのプライドをかけて、四人はキラの部下であった者達を全て倒す為に、挑む。
『コンビネーションアタックだ。行きますよ!』
『おぉ!』
『うん!』
『……分かった!』
四機はまるで一人で動かしているかの様な見事な連携でレイ達に迫る。
そして、それだけでなく、ヤマト隊の中心であるレイに対して精神干渉も行うのだった。
『闇に落ちろ!!』
「っ!? これが、アスランを惑わせた……!」
『レイ! 大丈夫か!?』
『レイ!』
「……俺の事は気にするな! 奴らを討て!! シン! ルナマリア!」
レイは何とか気合で踏みとどまろうとしたが、精神力だけでどうにかなる物ではなく、内側からレイのトラウマや苦悩が噴出した。
そして、それは決定的な隙を生み、完全に動きを止めたレジェンドへ、ブラックナイツの攻撃が迫る。
『レイ!!』
「っ!? ギル!?」
通信にデュランダルの声が響いた瞬間、レイは周囲にあった幻覚が消えるのを感じ、すぐ目の前に迫っていた攻撃を咄嗟にかわす。
『何ィ!?』
レイは大粒の汗を流しながら、久しく顔を合わせていなかった父の姿をモニターに確認するのだった。
「ギル……!」
『どうやら間に合った様だな。レイ。それに、シン。ルナマリア。無事か』
『この声! 議長!?』
『元、だよ。それよりもだ。君たちに届け物だ。インパルスの新たなシルエットを受け取って欲しい』
「新しい……シルエット!?」
『は、はい! 分かりました!』
ルナマリアは議長の乗る小型輸送機の近くまで飛ぶと、フォースインパルスと見た目はほぼ変わらないシルエットを装備し、全身を黒く染める。
『かつてセナが乗っていた機体ストライクセイバーの装備を参考にし、ザフトが開発したインパルスの新たな装備だ。電子戦を行う事も出来るが、それ以上に! そのシルエットには友軍以外からの干渉を妨げる役割がある! セイバーシルエットでレイとシンを守ってくれ! ルナマリア!』
『はい!!』
「……ありがとう。ギル」
危険な戦場に武装も殆どない輸送機で助けに来てくれたデュランダルに感謝しつつ、レイはクリアになった頭で、ルナマリアのインパルスを中心とした戦場を構築してゆく。
「もはや敵に対抗手段はない! 行くぞ! シン! ルナマリア!!」
『えぇ!』
『分かった!』
そして、最後の手段すら封じられ、連携で圧倒されたブラックナイツは一機、また一機と戦闘不能に陥ってゆくのだった。
このままいけば、ファウンデーション王国の艦隊が全て倒せると、そう彼らは思っていた。
しかし、既に大いなる悪意は動き出している。
『まったく。役に立たない連中だ。所詮はこの程度か』
『やっ!?』
『リデル!!』
その巨大なMS……いや、デミスシルエットを装備したホープセイバーはリデラードのブラックナイツをその巨大な手で捕まえると、ゆっくりと握りつぶしてゆく。
『進化した人類を自称して。数でも、機体性能でも劣る者達に負けるとは……生きていても恥ずかしいだろう。このまま終わらせてやる』
『や、やだ! 助け……!』
そのリデラードの悲痛な声に、レイはスラスターを全開にしながらホープセイバーへと向かう。
「シン!!」
『あぁ!! 分かってる!!』
そして、デスティニーとレジェンドはデミスシルエットの巨大な手をビームサーベルで傷つけると、囚われていたリデラードを救い出すのだった。
『な、なんで……』
『隊長なら! セナなら!! 目の前で奪われる命を見捨てない!』
シンはアロンダイトを構え、ホープセイバーを警戒しながら、ルナマリアにリデラードを託した。
そして、レジェンドと共にブラックナイツを逃がす為に、ホープセイバーへと向かうのだった。
「お前たちは下がれ! コイツは味方であるお前たちを殺す事にも躊躇いはない!」
『……すまない』
『ふっ、無意味な事を!』
『何!?』
『そう。全ては無意味だ。私が戦場へ出た時点でな。遊びは終わりなんだよ。レイ・ザ・バレル。シン・アスカ!!』
背中の光輪を輝かせながら、ホープセイバーは両手を広げて、搭乗者であるミアの邪悪な意思を戦場へと向ける。
憎しみに染まった、闇深き感情を。
『さぁ。終わらせてやろう!! この世界の! 全てを!!』
はい。
という訳で、前哨戦はサクッと終わらせましょう。
何でか分からないんですけど、もう21話なんで。
なんで??
まぁ、良いや。
という訳でヤマト隊がフンフンしてます。
次はいよいよラスボス戦ですかね。
ではまた明日。