ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
第三次世界大戦と呼ばれる戦いから一年。
オーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハは秘匿通信で自身の婚約者であるアスランと話をしながら、怒りのままに机を叩いていた。
「どういう事だ! アスラン!!」
『どうもこうもない。緊急事態なんだ』
「だから! その緊急事態がどんな事態なのか言えと言っているだろう!」
『悪いが、今はまだ言えない。この通信も、盗聴されている可能性が高いんだ』
「秘匿通信を盗聴だと? あり得んだろ! そんな事は!」
そう。カガリが使っている秘匿通信は、独自の周波数を使っており、更に暗号化もされている為、暗号コードと周波数を知らなければ盗聴など出来るワケがない。
さらに言うのであれば、カガリは通信する相手によって周波数と暗号コードを変更している為、アスランとの通信はアスランしか知らないはずなのだ。
アスラン自身が誰かに明かさない限りは、通信傍受など不可能。
だからこそ、カガリはアスランのあり得ない話に怒りを示していた。
そんな訳の分からない事を言って、重要なイベントをすっぽかすつもりかと。
「アスラン。お前、前も任務があると言って重要な式典をサボっていたが、流石にキラとラクスの結婚式に来ないのは人としてどうかと思うぞ」
『そういうんじゃない! とにかく緊急事態なんだ!』
「……はぁ」
カガリはため息を吐きながら、必死に緊急事態だと繰り返すアスランの声に耳を傾ける。
何が緊急事態だと心の中で吐き捨てながら。
やはり、キラをラクスに奪われた事が嫌なのだろうかと推理しながら、アスランの説得を続けた。
「とにかくだ。オーブ全域に中継されるんだからな。友人代表として、ちゃんと来いよ」
『……何とかはするつもりだ。しかし、保証は出来ない』
「おい。アスラン!」
『まずい! すまないが、通信はここまでだ。また連絡する!』
「おい! アスラン! アスラン!? ……切られた」
カガリは通信機を前に大きな、それはそれは大きなため息を吐きながら、ソファーに座りながらくつろいでいる男を見据える。
「待たせたな。ユウナ」
「……ん? 通信は終わったのかい? カガリ」
「あぁ。アスランの奴。キラの結婚式に参加したくないそうだ」
「やれやれ。困ったものだね。彼も」
「キラにフラれた同士の意見が聞きたいものだな? えぇ? ユウナ」
「僕に聞かれても困るね。僕はとっくに気持ちを整理してるからさ」
「そうか。なるほどな。気持ちを整理しているか」
カガリはユウナの話にニヤリと笑うと、テーブルの中から一つの生類を取り出した。
「私が独自に調べた情報によれば……ユウナ。お前、偶然を装ってキラを食事に何度も誘っていたらしいな」
「な、何故それを!」
「キラの幸せを護る為ならどんな事でもする男が私の部下には居るんでな」
「ラウ・ル・クルーゼか! くそっ! いったいいつの間に!」
「さぁ、大人しく吐け! お前の様に未練がましい男が結婚式で何をやらかす可能性があるのかを!!」
「くっ」
カガリに責められ、ユウナは苦しそうにしながらも、何とか言葉を吐いた。
「一番高いのは、やはり逃避行だろう」
「なるほどな」
「しかし……」
「先日、アカツキ島で整備中だったナイトジャスティスが行方不明になったのは聞いているな」
「あ、あぁ。しかし、あれは外部からの犯行だと」
「そうだ。全ての証拠はそう言っている。しかし! あの日からアスランが姿を消した事! キラとラクスの結婚式に参加出来ないと言い始めた事! これをどう思う?」
「まさか……アスラン・ザラがキラを攫って、逃避行しようとしていると?」
「可能性としては十分にある。私から見て、アスランがキラに向ける感情は間違いなく友情ではない。隠しちゃいるが、間違いなく愛情だ。しかもとびきり重い奴だ」
「……」
「オーブ連合首長国代表として、ユウナ・ロマ・セイランに命じる! オーブ全軍を以って、アスラン・ザラの結婚式への乱入を阻止せよ! 良いか? これは最重要任務である!!」
「分かったよ。カガリ。地上は任せてくれ」
「あぁ、頼んだ。そして宇宙についてだが……どうやらもう来たようだな」
カガリがユウナに宇宙での防衛戦力について話そうとした瞬間、扉がノックされ、カガリの合図で数人の軍人が中に入ってきた。
ラクス・クラインを護衛するという名目でザフトから派遣された者たちはカガリの前で敬礼しながら、挨拶をする。
「カガリ・ユラ・アスハだ。遠くからわざわざご苦労だったな」
「いえ。イザーク・ジュール中佐。プラントより、ラクス・クライン護衛の任で着任しました」
「同じくディアッカ・エルスマン」
「ニコル・アマルフィ」
「ミゲル・アイマン」
「シホ・ハーネンフース」
一同揃って敬礼しているのを見ながら、ユウナはソファーから腰を浮かせて、呟いた。
「ざ、ザフトのエースパイロットばかりじゃないか」
ユウナの声に頷きながら、カガリは彼らに伝言を伝えた。
「任務については聞いているだろうが、詳細は彼に聞いてくれ」
カガリは呼び出しのスイッチを押しながら、隣室で待機していた男を呼び出す。
「あぁ、もう来たのかね。ふむ。懐かしい顔ぶれだな」
「ハッ! こうして対面するのは、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦以来かと」
「そうか。大分過ぎたものだな。しかし、随分と成長した様じゃないか。私が指揮を取る必要は無いかもしれんな」
「いえ! 自分はまだまだ隊長には及びません! 今一度よろしくお願いします!」
「ふふ。口が上手くなったものだ。よろしい。では、地上に降りて早々悪いがね。我らは再び宇宙へと上がる。地球軌道上で待機しているヴェサリウスと合流後、敵勢力の迎撃に当たる。良いな?」
「「「ハッ!」」」
「ククク。アスランめ。目にもの見せてやる」
カガリは怪しく笑いながら部屋から出ていく元クルーゼ隊の面々を見送るのだった。
そして、クルーゼ隊を見送ってからカガリはオーブ本島を離れ、アカツキ島にある地下工場へと来ていた。
無論、オーブ防衛軍、クルーゼ隊だけでは万が一があると考えた為である。
「ラミアス大佐」
「あら。代表。どうかされましたか?」
「あぁ、実はな。ちょっと頼みたい事があるんだ」
「頼みたい事。ですか」
頭に疑問を浮かべながらマリューは一緒に居たナタルを見ながら共に首を傾げる。
「スーパーアークエンジェル級強襲機動特装艦 ケルビムの実地試験のついでに、宇宙へ上がってくれるか?」
「宇宙ですか。それは構いませんが……」
「そして、地球軌道上に居るヴェサリウスと合流後、オーブへと向かう敵が現れた場合、これを迎撃して貰いたい」
「敵……でありますか?」
「あぁ、そうだ」
「アスハ代表。申し訳ございませんが、その、敵というのは具体的にどの様な物を指しているのでしょうか」
ナタルの言葉にカガリは笑みを浮かべたままゆっくりと口を開いた。
「アスラン・ザラ」
「「は?」」
「いや、ちょっと待って下さい。アスハ代表。何故アスラン君が……彼はオーブの軍人ですし。アスハ代表の婚約者ですよね?」
「あぁ。確かに。だが、それと同時に、キラへの想いを拗らせた男でもある」
「……つまり、アスハ代表は、アスラン・ザラがキラ・ヤマトとラクス・クラインの結婚に異議を唱える為に、宇宙から強襲する可能性があると考えておられるのですか?」
「そうだ」
ナタルは呆れた様な顔をしながら、マリューへと視線を向ける。
マリューはそんなナタルの視線を受けながら、笑うのだった。
「分かりました」
「ラミアス大佐! 受けるのですか!? この様な任務を!」
「代表からの命令よ。ナタル」
「しかし、我々は私兵ではありません! この様な作戦は……!」
「あくまで! ケルビムの実地試験。その中で、もし万が一、敵勢力が現れればこれを撃滅。そうですわね。代表」
「あぁ。悪いな。ラミアス大佐」
「いえいえ。妹思いの代表を想えばこそ。構いませんよ」
カガリはマリューに頭を下げた後、そのまま工場を出て行く。
そして残されたマリューは未だ不満そうな顔をしているナタルの背を叩きながら笑うのだった。
「良いじゃないの。平和な任務で」
「しかし」
「まぁ、何も起きないわよ。アスラン君だって子供じゃないんだから」
はい。
という訳で、ここから!!
オリジナルストーリーに突入ですね(まるで今までは原作通りやっていた様な言い方
この世界において、アスランさんは一度結婚式乱入を行っている為
無駄に警戒されていたりします。
なので、アスランさんVSアスランさん対抗軍
みたいな感じですね。
まぁ、ゆるゆるやっていきましょう
では明日から
「機動戦士ガンダムSEED JUSTICE~逆襲のアスラン~」
はじまります