ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
PHASE-01『ネオ・ザフト』
(第三者視点)
カガリがキラとラクスの結婚式を前に奔走している頃、当事者であるキラとラクスはアカツキ島にあるヤマト家でゆったりとした時間を過ごしていた。
コンパスの仕事はやる気に満ちたシン達ヤマト隊の面々が頑張ってくれ、ラクスもプラントのクライン派がラクスの代わりに仕事をしてくれている。
そして、キラとラクスの家族であるセナもまた、仕事を休み、二人と共に時間を過ごしているのだった。
「静かだね」
「そうですわね」
キラとラクスは、すっかり日も落ちて暗くなった砂浜で、椅子に体重を預けながら夜の海を見ていた。
そして、二人はすっかり寝てしまったセナへと視線を移し、見つめ合って笑みを零す。
「セナも疲れてたみたいだね」
「頑張りすぎるのが、セナ様のいけない所だと私は思いますわ」
「ふふ。同じ意見」
「早くセナ様が安らげる様な平和な世界になると良いのですが」
「出来るよ。僕たちなら」
「……キラ」
ラクスとキラは互いに手を取り合いながら、身を乗り出そうとして……異変に気づいたキラが立ち上がる。
「キラ?」
「しっ。静かに」
そのただならぬ様子に、ラクスはすぐ近くで寝ていたセナの元へ移動し、まるで子供の様なセナを抱きしめる。
「……らくすさん?」
「起こしてしまい申し訳ございません。セナ様。何か妙な気配がすると、キラが」
「妙な気配?」
セナが完全に目を覚まし、起き上がろうとした瞬間、その男たちは現れた。
暗視ゴーグルを付け、水中を泳いできたと思われる特殊スーツを着た男たちが。
「逃げて! ラクス! セナ!!」
キラは現れた男たちが銃を持っていた事で、二人に逃げる様にと叫ぶが、それを制する様に男たちは銃をキラへと向けた。
「動かないで貰いましょうか。声も出さずにお願いいたします。ラクス・クライン様。セナ・ヤマト様。動けばヤマト隊長を撃ちます」
「っ!」
キラが狙われると聞けば、ラクスやセナが動ける訳も無く、そしてキラもまた、ラクスとセナに銃を向けられれば動けない。
「ありがとうございます。まずは銃を向けた無礼をどうかお許しください」
「……貴方は、どこかで聞いた事のある声ですね。っ、そうか。確か、プラント国防事務局直轄の特殊部隊……隊長の、ヨップさん」
「……」
「プラントが僕たちに何の用ですか。僕たちは」
「ヤマト隊長」
ヨップの鋭い声に、キラはセナとラクスを庇う様に移動しながらその姿を見据えた。
「一つ訂正させて下さい。我々はプラントでもザフトでもありません」
「なら」
「我々はネオ・ザフト」
「ネオ・ザフト……?」
「そう。アスラン・ザラ総帥の元に集ったコーディネーターの真なる解放者です」
「アスラン……!?」
予想だにしない名前が現れた事でキラとラクスは目を見開くが、それ以上は抵抗も出来ず、大人しくその集団に付いてゆくのだった。
翌朝。キラ達が居ないという事がちょうど島外に出ていたヤマト夫妻が帰宅した事で発覚し、オーブ軍による捜索が行われたが、その時点でキラ達は既にオーブを離れており、見つける事は出来なかった。
そして、キラ、ラクス、セナが攫われた翌日。
オーブ軍を指揮していたカガリは、地球軌道上にいるヴェサリウスからの通信に、思わず椅子から立ち上がっていた。
「なんだと!? それは本当なのか!?」
『あぁ。確かな情報だ』
「軌道はどうなっている!? 地球には」
『残念だが、直撃コースだ』
「バカな……!」
カガリがクルーゼから託された情報には、ある隕石の姿が映し出されていた。
直径は10㎞。大きさとしてはユニウスセブンと同程度。
それが、地球に向かって、今進んでいるというのだ。
しかも、このまま何もしなければ地球に激突するという。
考えうる限り最悪の事態である。
カガリはすぐさま各国の代表を呼び出すと、緊急会議を開いた。
「資料は送っている。目を通しながら話を聞いてくれ。今現在地球に向かって、直径10㎞の隕石が接近中だ。これが落ちればブレイク・ザ・ワールドと同程度かそれ以上の被害を地球に与える事になる」
『まさか……』
『この様な事態になるまで何故誰も気づかなかったんだ!』
『仕方ないでしょう。ブルーコスモスのテロが活発化していたのですから、宇宙にまで目を向けている余裕はありませんよ』
『プラントは気づいていたんじゃないのか!?』
『自分たちは関係ないからと』
『何を言う。我らは既に隕石を破砕する為に部隊を派遣している! その様な事を言われる謂れはない!』
「言い争いをしている場合ではない!!」
カガリはギャアギャアと騒がしい各国の代表を黙らせて、話を強引に進めてゆこうとした。
「とにかくだ! まだ地球に来るまでには時間が掛かるんだ。その前に対策を……」
しかし。
カガリの声は、突如として通信に割り込んだ者により遮られた。
そして、モニターに映るその姿を見て、カガリは目を見開き、ゆっくりと崩れる様に椅子へ座り込む。
『我々はネオ・ザフト』
『ネオ・ザフトだと!?』
『未だ争いを捨てられぬ愚かな者達よ。我々は真なる自由と正義を以って、お前たちに鉄槌を下す!』
「……アスラン?」
やや髪型を変え、父親であるパトリック・ザラの様に前髪を全て後ろに送っているが、カガリがその姿を見間違える訳がない。
赤いザフトの軍服を着たその姿は間違いなくカガリの婚約者であり、いくつもの大戦と共に乗り越えて来たアスラン・ザラであった。
『この放送は全世界に伝えている。地球に住まうナチュラル、コーディネーターの諸君。私はアスラン・ザラだ』
『今より五日後。地球に直径10㎞の隕石を落とす』
『我々の計算によれば、この隕石の落下により、地球にある都市の半数は壊滅するだろう。そして、地球に住む人間は約七割が命を落とす事になる!』
『抵抗は無意味だ』
『生き残る方法はただ一つ。地球を離れ、宇宙に住まう他ない!』
『我らはナチュラル、コーディネーターを区別しない。ただし! 争いを望まず、平和を望む者だけだ。争いの根となる者。争いを呼ぶ者は全て排除する』
『他者を憎み、争いを起こす全ての者よ。我らを恐れよ』
『これは脅しではない』
『警告でもない』
『最後通告である』
アスランはモニターに姿を映しながら、ハッキリとそう宣言するのだった。
そして、通信が切断される。
「カガリ様!! 月軌道のカグツチから入電! 地球に接近中の隕石付近に、大規模な艦隊を発見!」
「なんだと!?」
「その者達は、ネオ・ザフトを名乗っているとの事です」
『これはどういう事か!? 連中はザフトを名乗っているのだろう!?』
『プラントはこの件に関与していない! あの者達が勝手に言っているだけだ!』
『しかし』
『そもそも我らが関わっているのなら、わざわざこんな会議には出ない。我々に罪を押し付けようとしている者が居るのではないか!?』
荒れた会議を見ながら、カガリは深いため息を吐いて、言い争いをする各国首脳を見る。
こんな事では、隕石を防ぐことは出来ないと、カガリは各国に落ち着く様に言いながら、ミレニアムとケルビムに特命を下すのだった。
巨大隕石が地球に激突するまで……後5日
はい
完全にふざけた話を書きつつ、割とシリアスな話を始めてゆきますよ!
多分!!
という訳で、初手に最大戦力を封じてからゲームスタート
まぁ、本気で敵を倒すつもりなら、危険な奴から何とかするのは基本ですからね
べ、別にアスランがキラを手元に置いておきたいだけじゃないんだからねっ!!
勘違いしないでよね!!