ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ え? キラが女の子とか聞いて無いんですけど 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(第三者視点)
大気圏を離脱したケルビムは、地球軌道上でミネルバ、ヴェサリウスと合流。
後にアスラン・ザラが率いるネオ・ザフトの艦隊に向け進み始めた。
そして、三隻はそれぞれのブリッジを通信で繋げ作戦について話ををする。
『問題となるのは、隕石の破壊手段だ。新型のローエングリンだろうが、改修されたタンホイザーだろうが、表面を削る事くらいしか出来んだろう』
「そうですわね。ただ、調査の結果、あれが資源衛星だという事は判明してますから、坑道に爆薬を仕掛けるというのも手ですわ」
「しかし、それをする為にはネオ・ザフトの艦隊を突破する必要があります」
「そこなのよねぇ」
「先行しているミレニアムから何か情報が得られればとは思いますが」
ナタルの言葉にマリューはうーん。と口に出して悩みながら遠い宇宙の向こうにいる艦隊を見据える。
無論姿は見えないが、長く戦ってきた艦長の感覚でだ。
「それに、私はネオ・ザフトの動きに違和感があります。このまま全ての戦力を向かわせるのは危険かと」
「……違和感?」
「はい。最も違和感を覚えたのはあの演説です。私が知る限り、アスラン・ザラという少年は自己顕示欲が強いタイプではなく、どの様な形であれ作戦や任務の遂行を一番に考える人間でした。あの様な発表をして、注目を集める意味が分からない」
「確かにね」
『私もバジルール中佐と同じ意見ですわ。ラミアス艦長』
「グラディス艦長もですか?」
『えぇ。ネオ・ザフトの艦隊が多いとは言え、地球の戦力を集結させれば撃破は容易い。どれだけ遅くとも月軌道に到達する前には砕く事が可能でしょう。ならば、あの様な演説を行う意味がありません』
『私も同意見だな。あれでは向かって来いと言っている様なものだ。敵が知れば知るほど、集えば集う程に作戦は実行が困難になる。それが分からぬアスランではあるまい』
「うーん。そうですよねぇ。何か思いつく事はある? ムウ」
「え? 俺か? うーん。そうだなぁ」
ナタルから始まり、タリア、クルーゼという知恵者の意見がかわされていく中、不意に話を聞いているだけだったムウにマリューからバトンが渡され、ムウは腕を組みながらうんうんと唸った。
そして、手を叩きながら一つの答えを出す。
「あー、分かった。アレだ。カガリの嬢ちゃん達に逃げる時間を与える為じゃないか? カガリの嬢ちゃんは国民を見捨てて逃げる事はしない。だが、オーブはもう万が一の事態に備えて国民を居住型宇宙艦に移動させてるんだろ? 五日は少ないが、それでも避難をするには十分な時間だ。それだけの準備はしてきたワケだしな」
「フラガ大佐。アスハ代表の事を嬢ちゃんと呼ぶのはどうかと思いますが」
「そうね。それにカガリさんを助けたいだけなら、キラちゃん達みたいに攫えば良いと思うわよ? アスラン君ならいくらでもその機会はあった訳だしね」
「う、ぐ……」
『ハァ……やはり、貴様に聞いたのは間違いだった様だな。ムウ』
「なんだと!? クルーゼ!」
モニター越しに挑発するクルーゼと怒るムウを抑えつつ、マリューは今思いついた事を口にする。
「これまでの話をまとめると、陽動作戦という可能性が高いかと私は考えますが、如何ですか? 皆さん」
「そうですね。私も同意見です。艦長」
『あぁ。そうだろうな』
『えぇ。私も同意見です。ただ……気になるのは本命の目的だわ。隕石を囮にして何をしようとしているのか……』
『もしかして、もう一個別の隕石を落とそうとしてたりして』
タリアの発言に反応したアーサーが口走った言葉にアーサー以外の全員が目を見開いた。
そして、発言の主であるアーサーを見る。
『アーサー。あなた』
『え? あ、いや、ただの思いつきでそんなに深い意味は』
『いえ! お手柄かもしれないわ。アビー! 急いでプラントに連絡! ネオ・ザフトの艦隊が動かしている隕石以外に動く隕石は無いか調べて!』
『え? え?』
『第三次世界大戦以降、大型破壊兵器は核兵器を除き、その全てが解体されたわ。その上で、地球に確実にダメージを与えられる物は質量弾。しかも、自分たちの艦隊を囮にしての、二段構えなら……』
タリアの言葉にアーサーはゴクリと唾を飲み込んだ。
アーサーの頭に蘇るのはブレイク・ザ・ワールドの時の記憶だ。
多くの命が、ユニウスセブンの破片によって命を落とした。あの事件。
「なるほど。別の隕石ですか。それは考えてなかったですね。ミリアリアさん。オーブのカガリさんとカグツチのウズミ様に連絡を」
「はい!」
『アズラエルにはこちらから連絡しておこう。奴は今ドミニオンで月基地へ向かっているハズだ』
「お願いします」
『しかし、こうなるといよいよ我らの艦隊だけであの隕石を破壊する必要が出て来たな。あれが陽動作戦であると判明した場合、こちらにあまり多くの戦力を割く訳にはいかないだろう』
「えぇ。そうですね」
『別動隊の事は地球に残る戦力に任せるとして、我らは我らの仕事をする。さて、作戦を共有するとしようか』
それから、三隻は真っすぐにネオ・ザフトの艦隊へと向かい、約二日後に艦隊へと接触した。
「艦長! 正面にネオ・ザフトの艦隊!」
「第一次戦闘配備! ケルビム攻撃開始! МS隊発進準備!」
「まずは敵艦隊の動きを確かめる。超長距離高速ミサイル発射! 広範囲にばら撒け!」
ナタルの指示で放たれたミサイルはネオ・ザフトの艦隊に向かって飛んで行く。
本来であれば、ミサイルの一発、二発程度では問題なく航行できるザフトの宇宙艦であるが、ミサイルによって一隻、二隻と反応が消えてゆくのだった。
「艦長!」
「えぇ。やっぱりダミーを混ぜて来てるわね! ミネルバ、ヴェサリウスに打電!」
「敵艦からの攻撃来ます!」
「回避! МS発進!!」
「ムラサメ、フラガ機。カタパルトへ。発進、どうぞ!」
『ムウ・ラ・フラガ! ムラサメ出るぞ!!』
「続いて、ケーニッヒ機。カタパルトへ……気を付けてね。トール」
『あぁ、任せとけ! トール・ケーニッヒ! ムラサメ行きますっ!!』
「ブラックナイトスコード シヴァ、発進どうぞ!」
『シュラ・サーペンタイン。出撃する!』
「ブラックナイトスコード ルドラ、発進どうぞ!」
『ダニエル・ハルパー……出る』
『リュー・シェンチアン、発進します!』
『グリフィン・アルバレスト出るぜ!』
『じゃ、ちょっと行ってくるわ。また後でね。ミリィ。リデルちゃん行きまーす!』
出撃したМS達はムラサメ二機とブラックナイツに別れてそれぞれの戦場へと向かってゆく。
ブラックナイツは敵のMSの迎撃と、艦隊の護衛に。
そしてムラサメ隊は出撃してすぐに艦隊とは別方向へと向かい、ミラージュコロイド外装を展開しながら静かに潜航するのだった。
またケルビムのMS出撃に合わせて、ヴェサリウスからデュエル、バスター、ブリッツ、イージス、ストライクの改修機が出撃しており、ミネルバからもハイネ専用デスティニーとヴェステンフルス隊の面々がゲルググで出撃していた。
ダミーが混ざっているとはいえ、ザフトの中でも特に好戦的で長く戦場にいたエースばかりを集めたネオ・ザフトは強く、そうそう容易くコンパスが有利になることは無かったのであった。
巨大隕石が地球に激突するまで……後3日
はい。
という訳でいよいよネオ・ザフトの艦隊とコンパス主力艦隊との激突となります。
5機のGはそれぞれ本人が乗ってる3機と、ミゲルがイージス、シホがストライクに乗ってます。
今回は特に茶番回は挟まず、最初っから飛ばしていく感じですね。
ただ、戦場がいくつかあるので、回していく感じかな。
ごゆるりとお付き合いください。